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野球 二塁手と遊撃手 「うつつ/ゆめ」

前スレの丹タ刊なお話の別視点です。
前作の感想、ありがとうございました。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

夢をみた。
やけにリアルだったが、目覚めるとやはり片方の足首はしっかりと固定されている。

望んでいた世界から引き戻されたと気づいて、ひどく気落ちする。
カーテンの隙間からは街灯の光が射し込んでいた。

今何時だろう、と枕元の携帯を取る。
開けた時、ふと夢で見た笑顔を思い出した。

自動的に親指が動く。最後に通話ボタンを、押す。
その番号が点滅した瞬間、強く携.帯を閉じた。

…何をしているんだ。
というかこんな夜中の着信なんて、おかしいと思われるに違いない。

恐らく当の本人は今夢の中だろうが。
…仕方ない。寝惚けていた事にしておこう。そうだ、自分はまだ寝惚けているんだ。

携.帯を放って、もう一度目を閉じた。
再び夢をみるのだろうか。
夢で聞いた彼の言葉を思い出す。

例えまた悪い目覚めだとしても、もう一度、みれると良い。
脳裏に浮かぶ、自分のいるべき場所。

自分を呼ぶ何か。
手に触れる。
耳元で、聞きたかった声が聞こえた。

あの時言えなかった言葉を
今度はちゃんと。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

て、もう片方の人まで!(焦)
気を付けて…。


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