黒子のバスケ 笠松×黄瀬 「Amazing grace」
更新日: 2011-05-31 (火) 12:09:47
黒子のバスケで笠松×黄瀬
海常カップル再登場記念SSです
付き合って数年経った設定。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
白い雲がふわりと浮いた真っ青な空の下、すこやかに伸びた芝生が広がっている。
やわらかく輝く日ざしに照らされた木々が描くレース模様の影を眺めながら、
黄瀬と笠松はふたりきりで座っていた。
ねえ、と傍らのぬくもりにしなだれかかりつつ、黄瀬がささやきかける。
「幸男さん…オレ、あなたなしじゃきっと生きてけないっス」
「いきなり何言ってんだ、バーカ。…ああ、おれもおまえなしじゃ、きっと無理だ」
苦笑しつつ、そっと黄瀬の肩に手を回して笠松がそう応えれば。
「~っ!」
「うわ、泣くな!ったく…しょーがねぇな」
引き寄せて抱き締めれば、黄瀬の頭は笠松の肩のくぼみにぴったりはまって。
ああ、こうなるほど長くおれ達はいっしょにいるのかと、笠松は幸せなため息をついた。
「そう思っててくれるなんて…。嬉しいっス、めっちゃ嬉しいっス」
ぽろぽろと水晶のようにすきとおった涙をこぼして、黄瀬がうっとりささやく。
喉元をくすぐる、甘いその声に理性をぐらつかされつつ、笠松はなんとか平静をよそおって応える。
「どれだけいっしょにいると思ってんだ。おれは、絶対涼太を離さねえ。…離れちまいそうになってもな」
広がる芝生よりも柔らかな、陽光に透けてきらめく黄瀬の髪を梳きつつ、笠松は穏やかに語りかけた。
「オレも、離れてなんかあげないっスよ。…こんな気持ちいい場所、誰にもあげない」
猫のように笠松の胸に擦り寄って丸まり、ほほえんでつぶやく黄瀬と、
やさしく彼を抱き締め、そのさらさらした髪に頬を寄せ、こみあげる愛しさに目を閉じる笠松。
輝き映える初夏の日ざしに包まれたふたりの姿は。
数多の画家が筆をふるおうとも、再現すること叶わない。
このひとときだけの、妙なる調和。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
黄瀬と幸男さんは互いにとってのAmazing grace
19Q冒頭は私にとってのAmazing grace
幸男さんの足首がたまりません…!
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