トライアングル 相田×黒木
更新日: 2011-01-12 (水) 00:23:50
初故拙い文章ではございますが、半生投下させていただきます。
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| どらま△より合田×黒気らしいよ
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| ちうまでだって
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| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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「合田さんが呼んでいる気がしたので」
社の寂れた屋上には、晴れ渡った昼下がりにも関わらず
いつものように冴えない灰の景色が広がっていた。
手摺に腕を預けると心地良い風だけがゆるりと髪を撫で肩口を吹き抜ける。
理想の環境に満足気に微笑みながら、合田は手にした缶コーヒーを剥れた横顔に差し出した。
「いつの話をしてるんですか。」
「そんなに昔じゃないよ。」
素直に差し出された缶コーヒーを受け取るも、黒気の表情は穏やかとは言えなかった。
途端に零れた重い溜息を受け、合田は口許にだけ笑みを浮べて分りやすく沈んだ相手の様子を伺った。
「俺の助けが必要なんだと思って。黒スケ、お前そう言ったろ?」
「…言ってません。」
「言ってたよ。心の中で。」
「妄想と現実を取り違えないで下さい。」
黒気は苛立ちを示すかのように手摺から腕を解くと、今度はくるりと反抗するように背を預けた。
晴れることのない胸焼けが痛んだ気がした。
「親父さんにでも叱られたか。」
フフンと鼻を鳴らし、未だからかうように軽口を叩く合田を黒気は蔑視したが、
そんな脅しを利かせたところで引けを取る相手だとも思えない。
結局怒りにつり上げた視線を直ぐさま地へと這わせて項垂れるのだった。
そんな情けなく落ち零れた同僚の姿を、
合田は理解したのか否かどうとも言えない笑みを貼り付けて細かく頷きながら見つめていた。
「…で、何か用ですか。」
「いやな、本当は俺が何とかしてやる!と頼もしく言いたかったんだけど。ご存知の通り、今は自分のことで手一杯だ。」
まるでこちらの言い分を無視したその発言に黒気は最早呆れかえっていた。
溜息はより一層深く地をつき、落ちた伏目を持ち上げて再び合田をとらえる。
相変わらず緊張感に欠けた面持ちのまま、クルクルと空に近くなった缶コーヒーを回して手遊びしていた。
黒気は腹正しいやら情けないやら、自分でも次々と止まることなく込み上げる感情に戸惑っていた。
余計な感情を取り払うように首を左右に振うと、二三瞬きを繰り返しキッと合田を睨み直した。
「生憎、合田さんには絶ッ対に解決出来ない問題ですから。どうかお気を負わずに。」
言葉巧みな合田の調子に乗ってやるまいと、黒気は半ば躍起になってそう言ってのけた。
黒気の荒い台詞に合田はへぇ、とわざとらしく感嘆の声を上げてみせる。
その声だけで黒気は酷く動揺した。
未だ黒気の手中を転がり続ける手持ちぶさたな缶コーヒーが、ペタペタと妙な汗に濡れていた。
「そりゃ残念。やっぱ俺に刑事の勘はまだ早過ぎたか。」
台詞染みた口調で大袈裟にそう言うと、合田はグイッと残りのコーヒーを煽った。
チラと相手に目配せするのも怠らなかった。
「…刑事の勘?」
職業柄か、まんまと興味を惹かれた黒気はそれまで手摺に預けていた背を起こして合田へと向き直る。
「そう!勘。」
待ってましたと言わんばかりに合田も景色から黒気へ向き直り、身振り大きくビンゴ!と嬉しそうに人差し指を差し向けた。
「また…一体何を言い出すのかと思えば…」
「なんだよ黒スケ、俺の勘が信用できない?」
呆れ顔が定着した黒気を阻むように合田は拍車をかけた。
「だから勘ってッ…!」
苛立ちから痺れを切らし食って掛かろうとした黒気の目前を、
狙っていたかのように先程景気良く伸びた指が迫った。
「こういう勘。」
時空を捉えた合田の指はそのまま黒気の小さな顎を強欲に奪い、引き寄せるように口付けた。
無声の世界が広がる。
何もかもが透明になった瞬間だった。
あまりに唐突過ぎる口付けに黒気はわけが分らず、目を丸くしたまま抵抗することも忘れてヨタヨタと数歩後方へ退いた。
「なッ…なな…!」
「何って?キス。」
何とも動じない合田の態度に黒気は眩暈すら感じた。
途端に腰が抜け、ついでに足までもつれてしまい挙句その場に尻もちをついた。
異常に発汗した手からは缶コーヒーが滑り落ち、ガラガラと喧しく音を立てて転がった。
一気に大惨事となってしまった可愛らしい恋人の姿を、合田は愉し気に見て笑った。
「大好きだ。」
単純で無邪気な笑顔がそう言った。
いつも口先だけで笑っていた灰の目は、どうしようもなく愛情に溺れていた。
その美しく揺れる瞳に魅せられて、黒気もまた逃れようの無い欲情に溺れていくのだった。
***
昼休みの終り―。
「なぁ、勘当たっただろ?」
「……」
階段を降る黒気の後方から、合田が確信を以て意地悪く問い掛ける。
カンカン…と乾いた足音だけを照れ隠しに響かせていた黒気だったが、ふいに足を止めて振り返った。
「?」
「俺も」
スキを突くように緩めに締められた合田のネクタイに手を掛け下方へ威勢よく引き寄せると、
鼻先にまで迫った瞳を直前に静止した。
「好きです」
ハッキリと迷いのない声で黒気は確かにそう告げると、唇を掠め取った。
しかも、通常社員が通る廊下を間近に控えた半ば冒険的なこの場所で。
「馬鹿…!おまえ…」
「期待してますよ、合ちゃん。」
言うなり黒気は清々しく微笑むと、すっかり乱れたネクタイを押し付けるように手放し穏やかな表情を浮べて再び階段を降っていった。
予想を遙かに超えた出来ごとにポカンとその場に根生やししていると、下方より円山の合田を呼ぶ声が聞こえた。
「…ナメんな、か。」
言うなり合田はばつが悪そうにはにかむと、広くなった彼の背を追うように上司の元へと駆けて行った。
3/3で終るはずが改行規制で4まで伸びてしまいました…すみません;
んでもって割り振り量がガッタガタだorz
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ オソマツサマデシタ
| | | | ピッ (・∀・ )
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