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芸人 どきどきキャンプ佐藤とオードリー若林

最近お忙しなゲ/イ/ニ/ンさんらへの萌へが止まらず吐き出します。
ピンクベストじゃないほうと仲良しな24じゃないほう目線です。

>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

 ああ、頑張って笑ってる。
 Wの、いつもの小動物がくしゃっとなったような顔じゃない。

 ふわふわと盛り上がる宴席。ほんの数ヶ月前なら、側に寄る
事もできないような所謂ギョーカイの花形と同じ席で酒を飲ん
でいて、もれなく付いてくる華やかなオンナノコ達もいて。
そんな女子たちにアレコレ聞かれまくったり、ごくごく自然に
腕を触られたり。
 嘘みたいだな、ナンダコレ。
 先輩の誘いで、今この時期で、僕らは大人の事情に理解を
示すお年頃になっていて。「面倒くせーよな」目配せが届い
たかわからないけど、斜め向かい側に座るWの居心地悪さを
勝手に想像して、何杯めかわからなくなった甘ったるい酒を
一口啜った。

 これから先、オレらがこの仕事を続けていくには、こんな
ふうな時間を何回も通り過ごさなくちゃいけないのかな。
昔だって、気の乗らない席に連れてこられたことはあったけど、
テレビにも雑誌にも1mmも出たことのないオレらに場所なんか
なくて。かといって盛り上げ屋になるほど健気にもなれなくて。
小声で悪態をつきながら、いつの間に抜け出すなんてしょっちゅ
うだった。そのあとファミレスの片隅で、誰に憚ることなく
クダラナイことを延々と喋り倒してた。次の日の仕事なんて無い
のが当たり前の、時計なんか見ないグダグダな時間が
とてつもなく懐かしい。なんて、殴れらそうなことを思う。

 「ごめん…なさい、ちょっとトイレ行きます」
誰に対しての敬語なのか、張り付いたような笑顔を
誰にでもなく向けたWが部屋を出る。
 「彼、けっこう暗いよね」
 Wの横に座ってた目の周り真っ黒のケバイ女が吐き捨てる
言う。
うるせえよ、馬鹿女。さっきまで、Wに腕絡ませて頭
の先からネチャネチャした声出してたくせに。心の中で思い
切り罵倒して、去り際のWの硬い横顔が気になって、抜ける
ならついてくぜ、と後を追う。
 飲み屋が並ぶビルの中、トイレもエレベーターホールも
通り過ぎた先、非常階段に繋がる重いドアが閉まる音を聞いた。

 カツン、カツンとゆっくり登る背中を追いかけて、声をかける。
 「おーい」
 驚いたようにWが振り向く。
 なんて顔してんだよ。
 上履き隠された小学生か。童顔が3倍増しだよ。こっちが驚くわ。

 「…あ。Sくん」
 「吐く?」
 「や、吐かない。吐いてもいいけど」
 「無理して吐かんでも。帰る?」
 「うーん…。もう少し耐える」
 「耐えるって。嫌々なの丸出しじゃん」
 「だってイヤだもん」
 「もん、じゃないですよ、30男が」
 「うっせえよ」
 少し、表情が緩む。大丈夫かな。
 年が明けて、TVで見ない日はないほどの忙しさだもんな。
 休めない、寝れない、今日が何日か何曜日かなんてのは
もちろん、自分がどこの局にいるのか、何県に来てるのかが
わからなくなるほどだって言ってた。体力的なことだけじゃ
ない、いろんな人達と関わる機会が膨大に増えて、もちろん
いい人ばかりじゃなくて。
 けど、好きな仕事できるし。そう言うけど。

 「ここ、何階だっけ?」
 「8階」
 「けっこう低くね?降りられそー」
 外階段、手摺りから腕を伸ばして怖いことを言う。
 「いやいやいや無理だから。降りないで。頼むから」
 「そう?じゃ止めといてやるか」
 「うん。止めてください」
 「なんかさ、オレ…」
 「うん」
 「なんかぁ…」
 「うん」
 「…。」
 「なんでも言って」
 「…Sくん、優しくてむかつく」
 「なんだそれ」

 このまま消えてしまうんじゃないかって、昔から何度も
思わせられた。傷付かないふりをして、わざわざ胸の中の
カサブタを剥いて見せるようなことする癖がある。
 本当は、繊細なくせに。人一倍傷付いてるくせに。
 背中を向けて外ばかり向いてる顔が見たい。

 もしかして、酔った勢いで、この肩に手を掛けてみる
なんていうのはどうだろう?
 ばーかばーか。オレの馬鹿。
 上げかけた手を引っ込めて、頭を振ったとき、
下から声がする。
 ほらね、神様はそんなに都合よくオレの味方に成りはしない。

 「どうしたんですか?何してるんですか?」
 「なんだよ、オマエは来なくていいよ」
 Wの言葉なんかお構いないしに、ドスドスと大股で登ってき
た奴の胸をトンと叩く。
 「では、選手交代」
 「お…おう」
 おう、じゃねえよ。ちゃんと見ててやれよ、お前が守らなくて
どうすんだよ。口惜しいけど、お前じゃなきゃダメなんだから。
負け惜しみを飲み込んで、階段をなるべく軽やかに降りた。
 駆け寄って、何も言わず、あっさりWの肩を抱くKなんて、
もちろん見ないふりをして。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

ナンバリング間違えました…orz.
ごめんなさい、猿轡だけわやめてください。

そしてカ/ー/ス/ガの出番が少なすぎてすみません。
だってサ/ト/ミ/ツがいい子っぽいものですから。
ごめんなさい、焼きゴテだけは勘弁してください。


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