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チーム・バチスタの栄光 愚痴×麻酔(リバーシブル)

この2人は、上下関係ナシと思うのだが。
ケモノ道かもしれません…。
全編モノローグで進みます。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

 

 ふと眼が覚めると、君の寝顔があった。
 ぐっすりと寝入っていた。

 何もかも、初めての夜だった。覚悟をしていたはずなのに、何度も
 君と顔を合わせて、「どうしよう」とお互い声もなく訊きあった。

 でも、僕のなれない慰めにも、君の息は熱を帯びて
 僕を包む腕や体が、熱くなっていくから。

 無我夢中で、君のいろんなところにキスをした。

 君の長い指先が
 たどたどしく、僕に触れてきて
 優しく撫で上げてきた時、僕は思わず声を上げてしまったね。
 「痛くないですか?」 って聞いてきた君の目は…とても、艶っぽくて
 その眼に映っているのが、なんだか恥ずかしくなって、つい強く抱きしめてしまった。
 
  

 初めての夜、初めての君。
 君の白い肌に溺れこみ、君の匂いに酔っ払ってしまいそう。
 もっとたくさん、困らせたい。
 もっと、僕を困らせてほしい。
 これが始まりの、夜だから。

 軽く寝息を立ててるね。耳をくすぐる、優しい音。
 カーテンの隙間から月の光が差し込んできて
 君の寝顔を照らす。
 髪の一筋を光らせ
 一所懸命につむる瞼を、白く浮かび上がらせる。
 ふいに、胸が熱くなる。
 夢ではないことを、本気で祈りたい。
 君がここに、いることを。

 「…?」
 「起きちゃった?」
 「あれ…? 寝ちゃってました?」
 「うん、気持ち良さそうにね」
 「…」
 「どうしたの?」
 「なんだか、夢みたいで」

 「…」
 「どうしたの?」
 「なんだか、夢みたいで」

 「夢じゃないよ。…だから、その」
 「?」
 「…もう一回、しよっか?」
 

 
 困った笑顔が、綺麗な顔に浮かぶ。
 初めて見る顔。すごく…かわいい。
 傍に引き寄せ、そのまま顔を近づける。キスの途中で薄目を開けると、君はとても気持ち良さそう。
 顎を上げて、深く口付ける。君の肩が、小さく震えた。そしてそのまま…
 「今度は、ボクにさせてください」
 僕を見下ろす君の姿が、月の光を受けている。
 僕は、肯くヒマさえなかった。
 
 君だったら、いいよ。
 お互い、食ったり食われたりして
 幸せな気持ちになれる。
 いっぱい君を食べて
 いっぱい君に食べられて
 おなかいっぱいになってから、眠ろう。

 「…多愚痴さん」
 「ん?」
 「好きです」

 その言葉の答えは「(このあとの)お代わりリク」でいいですか?
 日室 貢一朗くん。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
 
 初めて他人のものを扱うのは、力加減が分からなくて痛くしてしまいがち。
 これからは気をつけて、麻酔医さん。


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