Top/44-384

THE ALFEE 「イタズラ」

お邪魔します。ナマモノ注意!
54歳のおっさん‘sです。Girlらしいよ!

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

それはいつもの軽口だった。

コンサートの合間のMC。ほんの繋ぎで、意味のない会話。
「真ん中さん。本当に、気をつけて下さいよ。あなた一人の身体じゃないんですから」
眉間に皺を寄せて、まんざらでもなさそうに左が言うものだから、少しからかってみたくなっただけだ。
「そうなの?じゃ誰の?」
上目使いで聞いてみる。
「…はい?」
「だから!俺のじゃなきゃ、誰の身体な訳?」
左は、ぐっと言葉に詰まり。
「…っっ。み~んなのですよ!!」
サングラスに隠れた瞳が泳いでいる。ぷぷっ。可愛いなあ。
それで満足して、そしてすっかり忘れていた。

コンサートも無事終了し、疲れ果てて楽屋へと向かう。
今年も良い一年だった。
ほくほくと、心が満たされる。
心地よい満足感で幸福だ。
「ご機嫌だね。真ん中」
背後から、疲れきって掠れた左の声。
振り向かずに、ゆっくりと後ろに重心を傾ける。
「…っと。危ないだろ。バカ」
トンっと左に背中を預けて、くすくす笑いながら瞳を閉じる。
左のため息が、髪をくすぐる。
「なぁ?」
「…ん?」

半分眠りそうになりながら、返事をする。
背中の温もりが心地いい。
「…お前…本当に、この身体が誰のモノか知りたいか?」
「……!!……」
そっ…その無駄に良い声でっっ、みっ…耳元で囁くなっっ
眠気も吹っ飛び、耳を押えて飛びすさる。
「なんつって♪」
鼻歌を歌いながら去ってゆく背中に、思いっきり脱力した。

ひ~だ~り~ぃ~。覚えてろよ!!

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

なんて事が、あったらいいな…
新年早々、スミマセン。

  • すごく、すごくいい!! -- 2015-09-14 (月) 10:53:36
  • たーまーらーん!(*´Д`)ハァハァハァ -- 2015-09-15 (火) 09:33:00

このページのURL:

ページ新規作成

新しいページはこちらから投稿できます。

TOP