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相棒 特命係

801本スレの話題がけしからんくて、カッとなってやった。
半生だから苦手な方注意。 愛某の匿名係二人。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

「ネクタイ絞めて…これでよしっ、と!」
「瓶山君、襟の後ろが立っています」
「え…あ、ほんとだ。ありがとうございます卯京さん!」
「いえいえ」

瓶山がわざとらしく大袈裟に敬礼をすると、椙下はそちらを見て小さく頬を緩めた。

「今日は随分と、張り切ってらっしゃるようですねぇ」
「そりゃもうなんてったって、潜入捜査ッスから!待ってましたーって感じですよ。
 ほら、なんかこう…ワクワクしません?
 いやね、そりゃあ仕事だからワクワクというと語弊があるかもしれませんが、
 そういう警察官心をくすぐられるものというかなんというか…」
「あまり調子には乗らないでくださいよ?」
「その辺の心配は、御無用です!」

丁度スーツの胸ポケットの辺りを、ツンと人差し指で突いて忠告。
ふにゃりと緩い笑顔を浮かべながら、もう一度敬礼をされた。
いつものことすぎて最早ため息も出ない。
貴方が心配無用と言えば言うほど心配になる、こちらの事にも気付いて頂けたら良いのですけれどねぇ。
口には出さずに、冷めかけた紅茶と一緒に飲み下した。

「それより折角スーツなんだしなぁ…」
「どうしました。私の顔に何か付いていますか?」
「いや……んー!すみません、卯京さん!ちょっとお借りします!!」
「な、なんですか瓶山君!―っわ!?」

近寄ってきた亀山に、ひょいと眼鏡を奪われた。
口角を上げてそれを装着する。

「えへへ、一度かけてみたかったんスよ。どーッスか…って、きっつ!!」

自慢げに目を細めた後、開いた亀山が叫ぶ。
それからぱちぱちと瞬きを繰り返して、閉じた。

「他人の眼鏡を勝手にかけるからですよ」
「う、右京さんって…かなり悪いんスね…」
「そうですよー。ですから、」

ガタンと席を立つ音と、コツコツとこちらに近づいてくる足音。
恐る恐る目を開く。

「このくらい近くでないと何も見えません」

ぼやけた視界の至近距離真正面に見えた顔に驚いて、素っ頓狂な声と共に後退りをしてしまった。
距離が離れると表情は分からないけれど、くすくすと笑う声が聞こえた。
呆気に取られたまましゃがみ込んでいると、再度足音と影が近づいてくる。
そして、影も同じ高さにしゃがみ込んだと思ったら手を伸ばされて、
かしゃりという音と同時にクリアな視界に戻る。
最初に見えたのはいつものあの人の含みのある笑顔。

「意外とお似合いでしたよ、この眼鏡」

優しいトーンで一声かけると、ポケットから眼鏡拭きを取り出して丁寧に拭く。
それからいつもの定位置に眼鏡を戻し、腕時計を見た。

「おや、もういい時間ですね。行きましょうか、亀山君。
 ほらほら。いつまでもそんな所に座っていないで」

貴方の大好きな潜入操作ですよ、とコートを差し出してきた。
どうも、とそれを受け取るとやっと立ち上がる。
足早に歩き出す後ろ姿を、軽い駆け足で追い掛けた。

(右京さんの眼鏡無しも、案外良かったんだけどなぁ...)

一時だけ見えた幻に思いを馳せながら。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
改行多杉と怒られて3/2になった。
愛某ハマってまだ日が浅いから、変なところとかあったらすまん。 眼鏡イイヨイイヨー!


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