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チーム・バチスタの栄光 義兄弟

「必要ない」と言われて病む義弟。と云うレスから発展させてみました。
エロなしです…。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

夜更けの病棟。廊下ね反対側からりょうが歩いてくるのが見えた。
俺を見て足を止めるりょう。無表情の様だが違う。
目が強い怒りで光っている。声をかけられる状態ではない。
逡巡する俺に向かってりょうが大股で近付いてきた。
俺の腕を掴むと、強引に引っ張って歩く。資料室のドアを開けると
思いきり力を込めて俺を引っ張り込んだ。
「…りょう?」
黙ったまま、両手で俺の胸ぐらを強く掴む。
「…出来るもんか…!」
絞り出す様な声で呟くと、全身の力で体当たりされて
二人で固い床に転がった。仰向けの俺の体にりょうが跨る。
「…よせ…」
「…退かせばいいだろ、力ずくで。」
きつく光る目で俺を見据えてりょうが言う。
「…簡単だろ?義兄さんが僕を退かせばいい。」
「…。」
笑顔とは呼べない表情で、りょうが薄く笑った。
「…出来る訳ないよね?…義兄さん。義兄さんが僕なしで
生きていける訳なんかないんだ。」

「りょう…俺は…。」
「嫌なら抵抗したらいい。…出来ないでしょ?義兄さん?」
黙った俺の唇に、りょうが強い力で唇を重ねた。
乱暴に舌を突っ込んでくる。りょうの舌が口内を蹂躙する。
応えない俺の舌を誘う様に吸う。だが…甘い感覚は起こらない。
りょうの舌が引き抜かれたと思った瞬間、唇に痛みが走った。
噛み付かれた唇の端から血の味が伝わった。
「…義兄さん…。」
問う様に名を呼ぶりょうに、俺は何も言う事が出来ない。
りょうが唇を首筋に押しつけてくる。そのまま強く吸い付かれる。…跡をつけている。
荒っぽく俺のシャツのボタンを外し、胸元をはだけると、迷わずキスを落とした。
強く強く胸板に跡をつけていく。愛撫とはまるで違う。
ただ激情のままに俺の体に口付けてくる。
「…りょう…。」
胸元から顔をあげたりょうを見つめる。りょうの瞳が揺れた。
「…義兄さん…義兄さん…!」
服の上から肩を思いきり噛んで来た。力を込めてぎりぎりと歯を立てる。
「…っ…!」
激しい痛みにただ耐える。今のりょうを止められる術などない。

ふっと、りょうが噛み付くのを止めた。顔をあげ、じっと俺を見つめる。
「…痛いだろ?義兄さん。痛いよね?…」
「でも僕を退かせないんだ、…義兄さんには…。」
俺から目を逸らすと吐き出す様に言い放つ。
「…出来る訳無い…!義兄さんが僕なしで何も…
…出来る訳ないんだ!…そんな事、出来るもんか!」
俺の胸に強く手をつき、りょうが立ち上がった。来た時と同じ様に
大股で歩き、そして乱暴にドアを閉めて、出て行ってしまった。
俺はのろのろと起き上がり、痛む肩に手を置いた。
…りょうの言う通りだ。…りょうが側に居ない俺に何が出来るだろう。
だが…。
俺とりょうとの間にある秘密。俺達を結び付けていた秘密が
不安を呼び起こす。りょうを信じなければならない…。
りょう…俺は…。
続く言葉が浮かばない。暗い部屋の中、ただ黙って目を閉じる。
目を閉じても、真実は此処にある。
…痛みを伴う真実が。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

ヤンデレってきついですね…。修行しますです(´・ω・`)


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