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チーム・バチスタの栄光 役人×愚痴

泣きすぎてる。泣きすぎてる。自分でもそう思う。
でも涙が止まらない。どうして僕はこんなに泣いているんだろう。
まだ、キスされただけだ。白鳥さんは僕にひどい事なんかひとつもしていない。
白鳥さんのベッドの上、僕は壁に背をつけて白鳥さんのキスを受け入れた。柔らかい唇が合わさり、啄む様に角度を変えながら甘噛みされる。
…気持ちいいな、と思った瞬間、白鳥さんの舌が口の中へ入ってきた。びっくりして反射的に押し出そうとした舌を吸われる。
頭が混乱する。白鳥さんの舌が、僕の口の中を探る様に這いまわる。頭の中がぐちゃぐちゃになる。身体が震えてきた。
目の奥が痛い感覚がして涙が溢れた。目をぎゅっと瞑るけど涙は止まらない。
白鳥さんの唇が離れた。…僕がしゃくり上げて泣いてるからだ。

いつもの調子と違う、優しい声が聞こえた。
「…ぐっちー…?…嫌か?…辞めようか?」
しゃくり上げるのを堪えて僕は首を強く横に振る。くらくらする位に。
嫌じゃないから来たんです。嫌じゃないからここに居るんです。
自分の意思では止まらない涙。言葉が出ない。
白鳥さんが小さな溜め息を一つついた。
「…ごめんね、ぐっちー…」
「…違っ…!」
やっと声が出た。開いた目が涙でぼやける。白鳥さんの淋しそうな顔が目の前で揺れている。
涙の向こうの白鳥さんが遠くなる様な気がして、僕は手を伸ばした。
しがみついた白鳥さんの胸から心音が伝わってくる。
またしゃくり上げそうになるのを必死で飲み込む。
言わなくちゃ。言わなくちゃ。

「…僕…白鳥さんが、好きです…」
白鳥さんの心音が強くなった気がした。
「僕は、…白鳥さんが、好きなんです…。」
やっと言えた。ずっと、言いたかった。身体が震えてまた涙が出る。
白鳥さんが、僕を抱き締めた。暖かい身体。大きな手に力が籠っている。
「…やっと言ってくれたねぇ、ぐっちー。ずうっと待ってたんだよ?」
いつもの言い方で白鳥さんが笑った。
「好きだよ、ぐっちー。」
「…はい。」
それだけ言うのが精一杯だった。止まらない涙を白鳥さんの柔らかな舌が舐め取った。
また重なった白鳥さんの唇から僕の涙の味がした。

初めて書いたんで稚拙なのは勘弁して下さい。
ぐっちーが可愛くて心不全になりそうです。
お目汚し失礼しました。

  • 今更なのですがコメントさせていただきます。もう、最高です!!最近ばち☆シリーズにはまり、役人×愚痴はないものかと探していました。愚痴は可愛いし、役人は飄々としつつ愚痴の事を心配している雰囲気が、自分の想像にぴったりでニヤニヤしています。遅いかと思いますが、素敵な作品を読ませていただきありがとうございました。 -- 2010-07-17 (土) 22:07:23

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