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( ´∀`)そんなわけでブーン系小説だモナ。合わない人はすまないけど回避して欲しいモナ
( ´∀`)今回は( ・∀・)×(,,゚Д゚)のつもりだけど、(*゚ー゚)が出張ってるモナ。いわゆる女の子注意って奴モナね

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

所帯を持った覚えはない。
第一、こんなデカい子供を持つほど早熟だったわけでもない。

(*゚ー゚)「ぱーぱ」

それでは、『コレ』は何なのだろうか。
考えながら腹にまたがる赤ん坊の襟を掴み、持ち上げる。
きゃきゃと高い声で笑う赤ん坊は、正直可愛かった。

( ・∀・)「おっす、オラモラr……浮気モノー!!!」

赤ん坊にさらわれた意識を、玄関先の絶叫が無理矢理引き戻す。
手の中の面倒と、玄関の面倒。
自分の運の悪さを呪いながら、俺は渋々起き上がった。

(,,゚Д゚)「人ん家の前で叫ぶな馬鹿、人聞き悪いんだよ馬鹿。勝手に入ってくるな馬鹿。帰れ馬鹿」

( ・∀・)「辛辣!! っていうか浮気モノは否定しないんだね!」

ちくしょう!と叫ぶ馬鹿を見て、腕に抱えた赤ん坊が楽しそうに笑う。
悪い影響を与えられる前に目隠しをすべきかするまいか、少し悩んだ隙にモララーはさっさと部屋に上がり込んでいた。

( ・∀・)「うん、相変わらず女っ気のない部屋だ。安心した。むしろ心配になるレベル」

(,,゚Д゚)「うるせぇ馬鹿」

( ・∀・)「じゃあ僕は買い物に行ってくるから」

(,,゚Д゚)「俺の台詞は無視かゴルァ」

( ・∀・)「だってこの部屋、オムツも離乳食も何にもないんだもん」

言われて、ようやくハッとする。
そう言えば赤ん坊というものには、そういったものが必要だった。
言われるまで気付かなかったのは、別に潜在的にネグレクトに走る素質があったわけでも常識が欠けていたわけでもなく、この歳になるまで赤ん坊に接する機会がなかったせいだろうと思う。
……思いたい。

( ・∀・)「僕は長男だったしねー」

(,,゚Д゚)「人の心を読むな」

( ・∀・)?

きょとんとした顔でモララーは再び玄関へ。
このまま追い返して鍵をかけてやりたいのはやまやまだが、赤ん坊一人置いて家を開ける気にもなれないので、やはり渋々後を追う。

( ゚ー゚)「ばーい?」

( ・∀・)「また来るよー」

赤ん坊が心なしかしょんぼりしているのが気に入らない。
へらへらと笑うモララーの顔が癇に障る。
ようやく部屋を出た馬鹿の背中を蹴ろうか蹴るまいか、またしても悩んでいる隙に、いつの間にか身体を反転させていたらしいモララーの顔が至近距離にきていた。

( ・∀・)「馬鹿、とかね。覚えちゃうから、気をつけな」

( ・∀・)「事情は知らないけど、君の子じゃないなら特に」

(,,゚Д゚)「………」

ひそやかに耳に吹き込まれた台詞は馬鹿にしては珍しいほどに正論で、何か言おうとした口が閉ざされる。

( ・∀・)「じゃ、またすぐ帰ってくるから」

(*゚ー゚)「あーい」

(,,゚Д゚)「…………早く帰ってこいよ」

そう言われた手前「事故れ」とも「二度と顔見せるな」とも言うのがためらわれて、赤ん坊と一緒に腕を振る。
途端に明るくなった馬鹿の顔に行動を後悔させられたのは、仕方のないことだろう。

(*・∀・)「! すぐ帰るかr

まだ何か言おうとしている馬鹿の台詞を中断させるべく、重い扉を閉じ鍵をかける。
ガチャガチャと揺らされたドアノブに、声に出さず「早く行け馬鹿!」と罵声を吐いて、身体を反転。

(,,゚Д゚)「……あ?」

そこでようやく、玄関から部屋の奥へと向かう足跡の形についた泥に気付く。
そう言えば、あいつ、いつの間に靴を脱いだ?

(#,゚Д゚)「――あ、ンの、」

(*゚ー゚)「ぱぱ?」

きゅ、と服を掴む小さな掌。
不安そうに傾げられた首の二つの眼と、ばっちりと目が合ってしまう。

(,,゚Д゚)「……掃除、するか」

(*゚ー゚)「うんっ」

正直、そして不覚にも、父性は後天性なのだという意味を実感させられた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

  • 萌えた…! -- 2010-11-13 (土) 07:26:43

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