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ギラギラ 大成×公平

本スレの「ギラギラした魔性」なコウ平さんとタイ成さんの関係に禿げ萌え、第四話、二人の会話以降の場面で妄想。エロです。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

一歩進むごとに、ささめきと嬌声が遠くなる。
夢幻のように柔らかな灯りと和の意匠をこらした店内と異なり
銀座・琥珀の奥の間とそこへと至るこの廊下も
黒一色と、光を遮断した濃い闇にひたされていた。
最低限の整備をするための数人を除いて、この場所は誰にも知られてはいない。
城の主である葛城タイ成にとっては、これもまた遊び心のあらわれに過ぎない。
しかし後ろ暗い心の奥底そのままのかたちであり
それはつまり、あの真白い男を蹂躙するためにつくりあげた場所だった。
(「あなたはもう、昔のタイ成さんじゃないんですね」)
(「俺は変わらないよ、……お前が知らなかっただけだ」)

最初は遊びだ。そのはずだった。
けれども遊びは嫉妬を抑える最上の薬となり、やがて煽り立てるばかりの猛毒へと変じた。清らかさの奥に眠っていた禍々しい花を生み出したのは自分だ。
はじめは、名前の呼び方。当たり障りのない会話、有り体な口説き文句。
煙草の持ち方、火のつけ方。指の、髪の触れ方、肩の抱き方、抱きしめ方。
ひとつずつ段階を経て教えていく。
そしてキスの仕方を、ベッドの中での作法を。
何も疑問を抱くことなく、二人で道を踏み外していく。
すべてを受け容れる太陽のような男の、底のない信頼はここちよかった。
しかし限りなく受け容れることは、すべてに目を閉じることと同義でもあった。
閉じられた眸は決して何ものも深く見ることはない。
まして自分だけの視線を期待することなど。
極単純な事実に気づいた時にはもう遅すぎた。

あの男の身も心も、みずからの手で翻弄するうちに
すべては逆光に射られるように真白にしかみえなくなった。
タイ成の嫉妬は、透明な視線に射抜かれることで、自制の枠を設けることもやめた。
徐々に身も心も蝕み始めた嫉妬を押し殺し
糖衣ずくめのやさしさに絡めて、ナンバー・ワンの技巧で誘う。
夜じゅう、女をもてなし癒すことの真逆、
白々とあける一日のはじまりの時間
終わりへ向かってひたはしり獣のように傷つけあい求めあう。
夜明け前が一番闇が深いのだと誰かは言った。
太陽である男の陰画の姿は、月のように冴え冴えとして冷たく、
そして果てのない闇に似ていた。
果てがないゆえに、湧きでるものを抑える術もない。
いつも夜の中にいるのに夜とはまるで不似合いな清廉なからだが
明け方の朝陽にあえかに浮かび上がるその時、
正反対に情慾に濡れて昏い陰影を刻み、
絡みつき激しく喘ぐことをタイ成は知った。

葛城タイ成は、指図するままに奥の間へと歩を進める、
眼の前の男の凛とした背と白い首筋に、
二人が経てきたいくつかの情景を思いおこす。
そしてそれらと訣別するためのこれからの瞬間を。
ぎしりと床が鳴って、薄い扉を前にした男が立ち止まる。
「開けろ」
頷くこともなく男は扉を開いた。
部屋の中には窓も夜具もなく、
ただ数本の酒とグラスが黒い板張りの床に置かれている。
男は臆することもなく黒い部屋へと歩を進めながら
無言のまま銀灰のスーツを脱ぎ棄てる。
ボタンをはずし、シルクのシャツを微かな絹ずれの音をさせて剥ぐと、
服の上からは伺えないしなやかな筋肉の背中があらわになる。

置き物代わりの床几に、シャンパンのグラスを並べながら、
自暴自棄とも潔さとも違う順序立てた手慣れた動作を
タイ成は懐かしい映画のように眺め、微かに笑い、
その指がベルトへとかかろうとした時、口を開く。
「それは俺の役目だろう。忘れたのか、コウ平ちゃん?」
グラスを酒で満たしながら、昔の声音で呼びかけると
「はやく、終わらせましょう」
男は──ナナ瀬コウ平はようやく振り向き、命ずるまでもなく足もとに跪いた。
着物の袷を長い指で捌きながら、ふ、と視線を一瞬あげる。
ようやく互いの視線は交わる。
しかし、深く静かな湖のように凍てついたその眸が、
さきの一瞬、自分の言葉に絶望を浮かべて揺らいだ様を
タイ成はすでに思い出すことができない。
「何をだ?」
癖のある髪を撫でまわす。
戯れる指の下、コウ平は彼が教え込んだ所作で帯をほどき、その先へと進む。
薄い唇は銜えこもうと開かれ、赤い舌が光る。

すべてが克明にそして緩慢にみえるのは、
腹の奥底で渦巻く幾年越しの嫉妬の出口を待つ歓喜の昂りの所為であると
タイ成にはわかっていた。
しかし、それ以上の怒りと、怒りと綯い交ぜになった悦虐への期待が
じりじりとボトルを握ったままの片手の力を勝手に強め、
震えさせるのを理解しつつも抑えようとはしなかった。
──ああ俺はやっとこの男を壊すことができる、この手で。
「何を、終わらせる気だ」
降りおちるシャンパンの淡い金の雨条にコウ平は一瞬目を伏せ、
しかしあとは彼の性のとおりすべてを甘受した。
滴は伏せられた瞼を覆い、蒼白な頬を舐めるようにつたう。
顎を撫で頸をすべりおち鎖骨へとたまり、

むきだしの胸元へ、腹へとおちていく流れを、コウ平は目を伏せたまま静かにみつめていた。
ゆうにボトル一本分の量をからだじゅうに浴びせかけられ、
睫毛の先まで淡い金の光で潤ませながら、コウ平はタイ成を上目にみやった。
──あの頃と同じだ、あの身を射るほどの透明な眸だ。タイ成は思い、
今ではもはや憎悪すらその目に見出せぬことに微かな絶望を感じ、
そして絶望を感じてしまう自らを一笑に付す。
一瞬力が抜けた腕からボトルが床に落ちる。
鈍い音が響きわたり、その音に目覚めさせられたかのように、コウ平は口を開いた。
「……これだけですか、タイ成さん?」
声は堅さの中にかすかに、わかち難い別の色を含んでいた。
嘲笑ではない。これは猥らな誘いの色だ。
この男が誰にもみせることもないであろう、
そして自分だけが知りつくしている、あの明け方の色。
「あぁ、あなたが一番好きだった酒だ」
指についた滴を舐り、コウ平は押し殺した声音で少しだけ懐かしそうにつぶやく。
「おぼえていたか、光栄だな」
口の端をあげて言葉を返すと、
視線がすれちがう前に瞼は静かに伏せられ、声もまた、艶を変えた。
「覚えていますよ、俺は。あなたが教えてくれたことなら、何でも……ほら」

そして義務的に先ほどの動作を続けるべく、唇に含むと音を立てて吸いはじめる。
ゆるゆるとした動きにあわせて髪に残った滴が濡れた音をたてる唇へ伝う。
舌先が舐めとるさまを目の端に刻む、
その媚態めいた仕草も何もかももう自分のものではない、という逆説としてしか
タイ成には映らなかった。
嫉妬は真白い怒りと、光となって目の前を覆いつくした。
勢いのままに、髪を鷲掴みあおのかせ、濡れたからだを床に押し倒す。
「コウ平っ!」
はずれかかったベルトを一気に引き抜き、下肢をあらわにする。
「お前はこれから知っていくんだよ、
奪われるために知っていくんだ、俺がこの手で、教えてやる……何度でもな」
タイ成は吐き捨て、腕を拉ぎ直すと、酒で幾分濡れたままの指を後孔に挿し入れた。
一瞬息をのみ首筋が震える。
そこを伝う滴を舐めとり、所有の証の紅い痕をつける。
「……っ、…そこ、は」
「お前は首が弱かったよなぁ……あぁコウ平?」
呟き、頸から耳元へと唇で辿ると、コウ平は大きくからだを震わせた。
金の飛沫が雨のように散った。

「俺が手懐けたからだだ、ここも、ここも、ここも」
苛む指の数を増やすにつれ、だんだんと桃色に染まる肌の奥、
通い出した熱い血の奔流は、いまだ肌を濡らす酒の芳醇な香とまざり
そのまま融けいるような甘い息となって唇へといたる。
「…ふ…っ、あ」
声になるのを待つばかりの熱の塊が、出口を失くしてよりいっそう、
黒一色の部屋にうかびあがる蒼白いからだを震わせた。
薄い唇を血がにじむまで噛んで耐え、服従する。
よがる声も名を呼ぶ声も泣き声も押し殺したまま。
けれども腹のあいだでは、昂りがはっきりとその熱とかたさを増していく。
きつく閉じられた瞼、その奥の眸の愉悦の涙と揺らぎを幻視するその姿に、
タイ成は眩暈のような酩酊を噛みしめ、さらに追いつめる。
腰を強くおしつけ浅く緩慢な動きを繰り返すと、
喉をそらせて泣き出す直前のような声をきれぎれに漏らした。
楽しませてくれよ、酔いまじりの声で囁き、指をひき抜く。
「たい、せ……」
「まだだ」

名を呼ぶ声を打ち消して、濡れたままの熱い指を今度は昂りきった前へと絡め、
先端だけを弄ぶと、すぐに透明な体液がとろとろと流れだす。
「んんっ、……あ、あああ」
纏わりつかせる遊びで追いつめながら、タイ成は酷薄な笑みを深める。
からだの震えすら一瞬凪の海のように止んで、焼き切れそうな歓喜の渦の中、
コウ平はみずから溺れるように両手で唇を覆い、嬌声をかみ殺す。
指の間から零れ落ちる吐息のあいだ、かろうじて自由な足先の指が、
かつりかつりと板の間を掠る乾いた音が何度も耳を打つ。
気まぐれにようやく指を離すと
「は、やく……、ください」
解放に吐息はかろうじて言葉となって、
弛緩しきった下肢は、タイ成の腰へと絡みついた。
しっとりと汗にまみれたほの白い胸が切ない鼓動すら聴こえそうに、荒い上下をくりかえす。涙が微かに滲み赤く染まった目元と薄く開かれた瞼。
その奥にすでに絶望を過ぎた諦めの色と、
奥底から淫らな熱が熾き火のように揺らぐのをみて、タイ成はじっとりと囁いた。
「お前は、ほんとうに、馬鹿な奴だよ」

蔑みの声音に、熱を帯びた肩の線が震える。
それはしかし怒りではなかった。快楽に従順な体が目覚めはじめる兆しだった。
何度も何度も繰り返した場面、彼のもとを自分の意志で去ってからもなお、
呪いのように繰り返されたあの場面、あの体が、今、眼の前にある。
「けどなぁ、終わりだ……終わらせてやる、リンクも、お前も」
──お前が知っていた俺も。
最後の言葉を飲みこみ、一気に穿つ。
滑らないように離れないようにきつく抱きしめ、腰を動かす。
背中が擦れて微かに骨が軋む音がする。酒と体液にまみれた濡れた音とようやくあふれ出たよがる声が重なる。
その中に、吐息と混ざって、名を呼ぶ声がする。焦がれたあの声がする。
すべての音が懐かしく、けれどももう遠かった。
「……っ、タイ成さん、俺は」
「黙れ」
「俺……は、あなた、が」
「黙れっ」
最後の懇願を打ち消すために、腰を深奥へと打ちつけ同時に前を責め立てる。
忘れかけていた、忘れ去ろうとしていた熱を確かめようと深く強い律動を繰り返す。
もう名を呼ぶこともない、ただ快楽に爛れた声は、黒い部屋の虚ろな闇に反響して互いを縛りつけて離さない。
ほぼ同時にのぼりつめ、達した熱さにさらに締めつけられ中へと精を吐き出した。

「コウ平」
タイ成は、酒と残滓にまみれてしまった着物を繕うと、
白濁と淡い金に塗れたまま黒い床に人形のように横たわる男をみやった。
彼の名を呼ぶ声が届かないことを祈る。「コウ平、俺は、お前が──」
意識を手放した眸にようやくあふれた透明な熱い滴は、
金の光に溶けて、ゆっくりと蒼白の頬を伝っていった。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )ぶっかけたくてやった。今もgrgrしている。

手間取ってしまい、大変ご迷惑をおかけしました。すみません。
支援してくださった方、ありがとうございました。

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