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ツバサクロニクル 黒×φ

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ツ/バ/サ/ク/ロ/ニ/ク/ル 黒×φ
堀鐔学園設定な感じで微妙な裏有り

それは珍しいことだった。
確かに、こちらから押しかけることは度々あれども、向こうからやってきたのは過去に遡ればいったい最後はいつだったか。
「…どうしたの?」
「暇か?」
「え?…うん、まぁ…」
短く問われて、そして家の中へと入ってくる。
「……どうした?」
玄関先で立ち竦むこちらを振り返って、黒鋼が問う。
「………それを訊きたいのはコッチだよー…?」

「おい」
「何ー?」
なんだろう、なんとなく、いつもと違う。
「…俺は怒ってるんだが、解るか?」
「…まぁ…なんとなく」
ああ、何だ、この仏頂面をしている原因は何か怒っているからなのかとファイは頷いてから首を傾げる。
「…それでなんで、家に来るの?」

「原因が、てめぇだからに決まってんだろうが!!」
怒鳴られて、ファイは驚いて目を見開いた。
黒鋼がココまで機嫌が悪いのは久しい。

…に、しても。
「オレ、何かしたっけー?」
ギロリ、と鋭く睨まれてファイは片足だけ、後退さる。
もう慣れたと思ってはいたが、やはり黒鋼の眼光は迫力がある。
「…っ、なに…?」
ダン、と壁に叩きつけられて、ファイは困ったように黒鋼を見上げた。

逃げようと思えば逃げられるかもしれない。
逃げられないかもしれない。
どちらにしろ、そんなコトはさして重大問題ではないのだが。
なぜなら、逃げる気など全くないから。

「黒ぽん?」
「黙ってろ」
「……黙ってろって言われても…」
いったい、何が原因かくらい聞いてはいけないことなのだろうか。
「手ェ出せ」
「手?」
ファイはひょいと右手を差し出す。
「違う。両手だ」
よく解らないまま、両手を差し出す。
すると、くるり、とその両手首を一本のロープで縛められた。
「なにこれ…?」
「解くな」
「解くなって…」
意味が、解らない。
こんな事をされたのは初めてで戸惑いを隠せないが、それをするなと言われてしまえば、大人しくしているしかないのだろう。

「まだ、解んねぇのか?」
「…だから、何のこと…?」
ファイは正直に、答える。
すると、こめかみあたりの髪を、無骨なその指で、ぐい、とかきあげられ、そして、キスをされた。
声音とか、態度とか、そんなモノとは対極のような優しいキスにファイは、驚いて目を見開いた。
「…黒るー…?」
怒っている、というのに、何故、こんな優しいキスを寄越すのだろう。
「お前には俺がいる。なんで、それが解らない?」
「何の…」
コト?と問い返す言葉が、また唇で塞がれた。
何度も何度もわざと音を立てるようなキスを繰り返す。
壁に押し付けられたまま、黒鋼の意図が解らなくて、ファイはされるがままにそれを受け入れた。
そして。

「舐めろ」
黒鋼の右手の人差し指を口に突っ込まれて、言われるがままに、舐めあげた。

「…っん…」
丹念にそれを濡らしたトコロで、黒鋼は、ふい、とその指を離す。
首筋に、黒鋼は舌を這わせながら、その指をファイの下肢にあてがいながら、そのまま、衣服を軽く降ろしたダケで、ナカへと差し込む。
「っ、ア」
キスだけで、大分感じ易い身体になっていたとはいえ、流石にその性急過ぎる行為に、ファイは身体を逃げさせる。
とは言っても、元々壁に押し付けられた状態のせいで、1cmも逃げられたのか解らなかった。
「…く、ろ…っ」
耳朶を軽く甘噛みされながら、ファイはふるふるとくびを振る。
「や…。いたっ…、ん…っ、ぅ」
「俺は……」
黒鋼が、言葉を言い澱む。
その先を、何を言いたいのか、ファイには解らなかった。
「な、んで…」
「それは」
黒鋼は、苛立たしげに告げた。

「それは、こっちのセリフだ」

散々、ファイの内壁を荒らし続けたその指を、黒鋼はするりと、抜いた。
高揚した身体は、黒鋼の指が突然抜き出されたことに、恨めしそうにヒクつかせる。
「…くろ、た…」
黒鋼の右手が、そのまま、ポケットにに突っ込まれ、そこから、何かを取り出した。
「…?」
そして、それを、迷いもせずに、ファイの後孔に突き入れる。
「…ッ!?」
いきなり、突き上げる痛みに、ファイは身体を仰け反らせた。
熱を帯びたような身体のナカに機械的な冷たさすら伴う、ソレ。
「な…何…っ?」
「なんだと思う?」
「…そんなの…」
解るわけがなかった。
そして、知りたくないとも思った。
カチ、と黒鋼の掌のうちで、小さな音が響いた。

「あっ」
カクン、と力が抜けた。
小さな小さな機会音と共に、身体の中に埋め込まれたモノが微妙な振動をはじめる。
「っと、しっかり立ってろ」
右腕を、無理矢理支えあげられる形で、ファイの身体は黒鋼に凭れかかる格好になる。
「やぁ…っ、ん…く、」
足腰に力が全然、入らない。
「コイツは、そんなにイイか?」
「なんで…っ」
身体の内に押し込まれたソレが、なんなのか、説明されずとも解った。
バイブ機能付きの、いわゆる、大人の玩具。
今まで、黒鋼はこんなモノを使った事はない。
こんなモノを使ってまで自分をいたぶりたいほど、黒鋼は怒っているのかと、ファイは思わず自嘲を零した。
何を、したのか、見当もつかなかった。
「黒様…っ」

黒鋼の顔を、なんとか見上げる。
無表情な顔だった。
けれど、何故だろう、無表情な瞳の奥に、何故か悲しみの色が見えた。
本当に、立っていられなくて縋りつくように、黒鋼の身体に手を伸ばす。
「まだ、解らねぇか?」
ファイは、力なく、それでもこくん、と頷いた。
悲しみの色が、更に、増す。

何かが、黒鋼を傷つけている。
だけど、それが、なんなのか。
ぼんやりとしてくるアタマでは、思考なんてまとまりそうにはなくて。
「…黒様…」
縛られた手首に絡むロープが軋むように手首をチリチリと傷つけた。
黒鋼の指先が、ファイ自身へと絡む。

息が出来ない程に、苦しい。
果てるには、届かないその絶え間ない刺激が、ファイのナカで燻るように熱を残す。

「俺が欲しいのは、ひとことだけだ」
「っあ…」
「それがなんなのか、解らねぇのか、お前」
抱き締めてくる腕のぬくもりが、心地良い。
黒鋼の大きな胸板の中で、ファイはホッと息を吐く。

それは、何?
何が、言いたいのか、教えて、黒様―――――。

「っひぁ…!…ふ、っ」
ファイ自身に絡められた指の爪が、カリッと強い刺激を与え、ファイに、解放を促す。
思わず、溜まっていたソレを吐き出して、涙目で、ファイを仰ぎ見た。
「…」
「一言!一言で構わねぇ!!」
「…わか…ないよ…黒たん…っ」
黒鋼の指が、ファイの後ろに伸びて、それを、抜き差しさせた。
「…ぁっ、ア…」

何が、なんだか解らなくなる。
言葉、なんて出てはこなかった。
口から出てくるのは、淫らな声。
「…っ、くろさま…」

「…助けて…っ」

短く、零れた声。
黒鋼は、強くファイを抱き締める。

「それだ」
黒鋼の手の中で、ファイはそのままぐったりと気を失った。
「それだけでいいんだ」

そのコトバを、ずっと、待ってた。
助けを求めてくる声を、腕を、ずっと、待ってた。
なにもかもを、全て自分自身で背負ってしまおうと独りで無茶をするその背中を見るのが辛かった。
ひとこと、助けて欲しいと、言って欲しかった。
独りで、歩めるわけがないのだから。
独りで、なにもかもを背負うその背中を。
伸ばしてもかわされる腕が辛かった。

「なんで俺に、ひとこと言えないんだ、お前は」
いつもいつもいつもいつも。
こいつは、独りだった。
独りではないのだと、気がついて欲しかった。

一緒に、居て欲しいと言って欲しかった。
共に歩んで欲しいと言って欲しかった。
助けてと、一言で良い、言って欲しかった。

コレは、八つ当たりだ。
そんなコトは解っている。
それでも。
それでも。
お前を独り、失うコトはしたくなかった。

頼むから、こんなことを、させてくれるな。
頼むから、なにもかもを背負い込もうとするな。
頼むから、独りで、生きていこうとなど、するな。

頼むから。

ファイのナカから、ずるり、とソレを抜き出して、そして、強く抱き締めた。
気を失った身体を強く強く抱き締めた。

いっそ、自分は狂気すら孕んでいるのではないかと、思わされた。

「………ファイ」
頼むから、俺を…。
聞こえている筈などないというのに、黒鋼は囁く。

「頼むから、俺を、置いていくな」

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

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