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ガリレオ 草薙×湯川

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
 ガリレオ草湯。新刊で今度二人でペンションに行くとか言ってたから行かせました
 ドラマから入ったんでキャラ混ざってるかも。最初女子視点につき苦手な人は注意されたし

草薙さんから休暇をとってペンションに行かないかと言われたときは何事かと思った。
私はハンドルを切り違えそうなほど動揺したのだが、なんのことはない、元を正せば
湯川先生からのお誘いらしい。
「なるほど、わかりました」
「なにがだ」
「女と違って男の二人旅は色々と誤解もありますよね」
「……いや、経営者は友人だから別に構わないんだが、湯川がお前を労ってやれって」
草薙さんはそう言ったが、引きつり気味の苦笑を見るに、要するに数合わせなんだろう。
「素敵ですね、是非」
かくして我々刑事二名と科学者一人という奇妙な取り合わせの旅が決定した。

草薙さんと湯川先生のご友人は気さくな方で、ペンションも清潔で心地よかった。
道中に至って初めて目的地に関する事件について聞かされた私は内心憤慨したが、
二人が誘ったのが自分だったことがようやく腑に落ちた気もした。
それに不快だったのはその事実が今まで伏せられていたという一点だけで他には特に
なかったのだ。無論気分がいいとは言えないけど、職業柄もう慣れっこだ。
その上私は一人で二人用の部屋を使わせてもらっている。都合上仕方ないとはいえ、
男二人で同じ部屋を使っている二人に少し申し訳なかった。
揃ってつついた夕食もとても美味しくて、理由はとにかく旅に来たのは正解だったと
私はだんだん頬が緩み出していた。それは二人にも言えることで、草薙さんは珍しく
本格的に酔っている。つましく飲んでいた私と比べると、空けたグラスはかなりの量だ。
最も量で言えば湯川先生の方が多いのだが、彼は顔色ひとつ変えていない。
ザルとか枠とか思う前にロボットの類を想起した自分を恥じる。
瞬く間に夜は更けて、もう遅いと言える時間になった頃、湯川先生は
ぐでんぐでんの草薙さんを肩で支えると、颯爽と部屋へ戻っていった。
彼が先にと言ってくれたので、私は浴室へ行くことにする。
お風呂は私が上がる大体の時間を決め、湯川先生がラウンジで待っている手筈だった。
しかし女性である私を考慮したのか、やや長めだった設定時間は結局余り、
湯川先生はまだ姿が見えず、部屋まで呼びにいこうと思いつく。
“どすん”だか“どたん”だか、形容はしにくいが、とにかく鈍くて大きな音と共に
扉が揺れたのは、私がそれを叩こうとした時だった。思いもかけぬことにぎょっとする。
「ゆ、湯川先生?草薙さん?」
呼びかけるが返事がない。ノックをすると答えるように扉が軋む。
異常な事態に耳を押し付けると、くぐもった声が聞こえたような気がした。私は混乱する。
事件の話が頭をよぎった。今度は本物の強盗?侵入者?でも中にいるのがあの二人である以上
そう簡単には……とそこまで考えて、草薙さんが酔っ払っていたのを思い出した。
一気に不安が大きくなる。何度かノックと呼びかけを続けてもやはり返事はない。
「そうだ、マスターキー」
思いついてオーナーを呼びに行こうと振り返ったとき、背後でガチャリと音がした。
「……内海君」
戸を開いたのは湯川先生だった。声を聞いてほっとすると同時に、振り返った私は
ますます混乱する。彼はなぜかチェーンロックをかけたままだったのだ。
「湯川先生?」
「すまない、着替えている途中なんだ」
チェーンを指差すとそう言われた。なるほど。確かに彼の衣服はいささか乱れていた。
「あの、お風呂あがりましたが、というか今の音……」
言いながら意識はどんどん新たな謎に持っていかれる。ほんの少し明けられた扉、
そこからのぞく湯川先生の顔はいつも通りとは言いがたかった。悩んでいる……いや、
苦痛に耐えているそれに近い。
「どうかされました?」
自然私の声も深刻になる。先生はいや、とうつむいて頭を振った。つられて視線を下げて
ぎょっとする。妙な位置に人の手があったのだ。高さで言うなら私のウエスト、湯川先生の
腰あたりだろうか。明らかに彼の手ではないから、となると残りは一人しかいない。
「……草薙さん?」
「あ、……ああ」
先生が息を吐くように返事をした。
「珍しくひどい酔い方をしてるらしい。トイレに行くつもりだったらしいが足取りが悪い。
遂に倒れそうになったから…っ、僕が、支えた」
「それが、今の音」
続けると首を縦に振る。なんとなく納得しつつも疑問が増えていく。明らかに様子がおかしい。
「もしかして湯川先生も酔ってます?」
「あ……あ、そう……かも、しれ、ない。気圧が違うの、を、失念していた」
「大丈夫ですか?薬とか……」
「いや、平気だ。わざわざ部屋まで……ありがとう」
湯川先生は早々に会話を切り上げたがっているらしい。邪魔する理由もないので
おやすみなさいと言って頭を下げた。扉が閉まる。もやもやはどうにも晴れなかった。

「草薙……っ!」
扉を閉めるなり、湯川は堪えきれずに声を上げた。
呼ばれた草薙の方は湯川の腰を両手で抱き、シャツをたくし上げた背中に唇をうずめている。
「なにやってるんだ、離してくれ!」
湯川は懸命に振り払おうとするが、扉に押し付けるような形になっているのでうまくいかない。
アルコールの入った草薙の体は通常よりやたら重く感じられ、圧し掛かられると
動きようがなかった。草薙といえば制止がまったく耳に入らない様子でにやけている。
腰に回されていた手が腹を撫で、背骨の上を生温い舌で舐められて、湯川の体がびくんと震えた。
「く、さ、なぎ……」
結論から言えば草薙は酔っている。酔っていてついさっきまでベッドに転がっていたくせに、
湯川がラウンジに出ようとしたら、どこへ行くんだと言って起きてきた。
酔っ払いの相手などしておられるかと、湯川がかわして扉へ向かえば「やだ」ときたものだ。
なにを馬鹿なことをと無視しようとしたら、背後から全力で抱きしめられた。
突然預けられた体重によろけた結果、湯川は草薙に圧し掛かられるようにして扉にぶつかる。
打ちつけた痛みにしばし気をとられているうちに、草薙は湯川のシャツを引きずり出していた。
ここまでならまだ逃げようはあったのだ。あそこで内海が来なければ。
湯川の思考がそこでぶつりと途切れた。草薙の指が乳首を撫でまわしたのだ。
「んっ、……ふ」
いや、内海が悪いわけじゃない。悪いのはこの酔っ払いただ一人だ、それはとにかく
こんな状態で扉を開けられるはずもなかった。けれどあのままではそのうちマスターキーで
開かれてしまうだろう。ぎりぎりの妥協点がチェーンロックだった。
しかしそれはとてつもなく高い綱渡りだった。草薙ときたらまるで離すのを狙ったかのように
刺激を加えてくるのだ。本当に馬鹿なのか、まさか酔ったふりをしているのか、
どちらにしたって腹立たしいことこの上ない。
それなのに手つきだけはただただ巧みだった。
「あっ、あ……」
素肌を這う指が、熱い。段々と足に力が入らなくなってくる。
「やめ、……あっ、は、うあ、あっ」
執拗な攻撃に耐え切れなくなり、湯川は扉にもたれるようにずるずると崩れ落ちて膝をついた。
もういい、身をまかせてしまえばいいじゃないか。理性が揺らいで悪魔が囁く。
「もっ……くさなぎっ」
遂に陥落した湯川が身を捻りキスを求めようとすると、ちょうどそこに草薙が頭を落としてきた。
唇を通り越して胸のあたりまで。
「……草薙?」
嫌な予感に苛まれながら湯川は名を呼ぶ。反応がないので肩を掴んだ。嘘だろう。
「ありえない……」
草薙は実に安らかに寝息を立てていた。
怒りを通り越して呆然だった。いつもなら絶対に言わない言葉も零れるというものだ。
ようやく拘束を解き払い、寝てしまった草薙を床に倒す。抑えきれない怒りと、
えもいえぬ悔しさがこみあげてきた。殴ってやろうかと思いつつも湯川の意識は他所へと向かう。
高まってしまった自身はもう、一度達せねば満足してはくれないだろう。
一瞬の逡巡の後、羞恥の極みだというように唇を噛んで、湯川は陰茎を握りこんだ。
はじめ躊躇い気味に動いていた手は、徐々に激しさを増して行く。
並大抵のスポーツでは乱れない呼吸でさえ浅く、熱を含んで湿っていた。
とろけたいというよりは楽になりたい一心で、湯川は行為を続ける。それ以上を望めば、
その先自分で自分の行いに後悔と羞恥に苛まれることこの上ない。
ふっと草薙の寝顔に目がいき、心臓が握られたようにぎゅっと収縮する。
かつては単なる性欲処理なら一人で充分だし、そのほうが効率的だと思っていた。
それが今はどうだろう、その肌に触れたくて仕方ない。
手中に白濁を吐き出した湯川は、そのまま草薙の胸に倒れこんだ。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

酔わせていたずらもいいが酒豪受けというのもオツだと思うんだ


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