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オリジナル 整備士と戦闘機乗り

流れ読まずに投下。オリジナル。整備士と戦闘機乗りの話。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

戦闘機乗りは、その操縦席の限られたスペースの関係で、比較的小柄な人物が選ばれることが多い。

基本的に隊内での同性愛行為は禁止されているものの、男ばかりの環境で一定の規律を維持するために
上層部も黙認せざるを得ない状況下において、本来最前線要員として尊敬を集める戦闘機乗りが、その行為の
相手として選ばれがちなことも、あながち理由のないことでもないのだ。

腹に散った白濁を私に拭かせながら、彼はうっとりした声でこう呟いた。
「・・・油臭いなあ」
「悪い。よく洗ったつもりだったんだけどな。」
「いや、俺好きだから。コックピット座ると、計器と油の匂いがギュッと詰まってて、すげえ安心すんの。
 Gかかると、そのままイきそうになるし。」
「変態か」
「パイロットなんて、みんな普通じゃないよ」

くくくと笑うあどけない顔や、華奢な体躯からは、戦闘機を操縦するときの大胆不敵さはとても想像が
つかない。

「今日で何回目かな」
「ええと、6回?いや7回か」
「そろそろまずいな。」
「ばれなきゃいいんじゃない」

はたしてそうなのだろうか。特定の相手を作ることを避けるのが、隊の中の暗黙の取り決めだ。
隠してそれを無視することはたやすいが、暗黙の取り決めには、大抵必然性があるものだ。

「ねえ、彼女、最近馴れてきちゃったのかな、感度が悪いんだ。もっとギリギリにチューニングしてくん
 ない?イグニッション入れただけで、こっちがブルブル震えが来るくらい。」
「馬鹿か。あれ以上反応速度上げてどうするんだ。死ぬ気か。」
「平気だって。俺がどれだけ上手いかよく知ってるでしょ?」
「過信すると、痛い目にあうぞ」
「関係ないよ」

確かに、“彼女”のナットを一つ飛ばせば、彼は跡形もなく飛び散るのだと想像して異常な興奮を覚えることが、
最近多くなっている。そろそろ潮時なのかもしれない。

「もういちどしようか」
「明日に差し支えるぞ」
「大丈夫だよ。まだ早いし」

問題は、この体をそうやすやすと手放すことが出来るか、だ。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!


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