アイアンマン 副社長×社長
更新日: 2011-05-04 (水) 11:51:44
現在公開中の洋画、鉄人より副社長×社長。
モノローグのみ、事後表現あり。
おっさんが二人並んでベッドに居る絵面が駄目な方は、スルーをお願いします。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
東海岸の経済が動き出し数時間、ようやく西海岸の空は早朝の様相だが、部屋の夜明けはまだだった。
邸内を統括するAIにより遮光された窓から臨む海も明るいが、青いその光景は初夏の鮮やかさが抜け静かだ。
「…、…。」
副社長はベッドの上で半身を起こしその様子を眺めていたが、自分の胸元で寝返り背中を向けた社長に意識を引き戻された。
癖っ毛の頭が落ち着き場所を探し、ピローケースの間に埋もれる。シーツも巻き取り抱き込むと、代わりに背中をほとんど晒していた。
副社長は肌寒さにすくめた肩に手を伸ばし、肉の付いた背筋までなぞった。
彼がティーンの時、彼の父が存命中に、その体を抱き上げたことを思い出す。
薄い肉の下で手のひらに当たる肋骨、幼いながらもその髪からは父親と同じ整備油と発動機特有のエアゾルの匂いをさせていた。
昔を思い出し背中から腰に手を回すと、体を抱き寄せて副社長は肩にキスをした
年を経て肋骨は厚い肉に隔てられ、加えて髪からはトワレの甘さが混ざり込んでいる。
幹部陣や軍部とのやりとり、なにより酒や女を教えたのは自分だ。そう言う自負が副社長にはあった。
社長は天才的な頭脳を持ち早熟な分、交友の浅さと狭さのため精神は幼い。いくら画期的な図面を引き、経営手腕を振るおうとも、副社長がご褒美をちらつかせると目を輝かせ、好物のオアズケにだだをこねた。
副社長には分かっている。
昔からそうだったのだ。
そして、これからもそうなる。
たっぷりとご褒美を与えたからか、副社長は抱き寄せても起きる気配がない社長を覗き込んだ。
父の仕事場で遊び疲れて眠る、あの時から変わらない寝顔だと、副社長は思った。
窓の外の青い海が、徐々に明るさを増していく。社長の起床時間を概算したAIにより、室内環境が待機終了し準起動状態に移行している。
朝日から影になるように腕の中の社長を抱え直し、副社長は再び窓の外を見やり笑った。
もう少し眠らせておこう、というのはこの体と同じく、甘やかし過ぎではないだろうかと。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
最近原書漁ってるから日本語変だよorz
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