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家事手伝いプリンス(襲われ攻ニート×襲い受けヤクザ)

若飛翔のニート漫画でニート×ヤクザ(襲い受けです
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

その日、及川の事務所には彼と弁天が二人揃って沈み込んでいる姿があった。
原因は及川が一方的に”恩人”と慕っているニートの浅野辰也。

辰也が童貞であることを知った時、及川は妻である弁天で筆おろしをさせてやろうと考えた。
自分にとっての恩人が、いずれは国と喧嘩するほどの器を持ったニートだと確信している相手が、
未だ女を知らないがためにいまいち自信を持てずにいるのだと思い、心配してのこと。
結局はよその組のカチコミによって未遂に終わったものの、その時の騒ぎにおいて
及川と弁天は辰也のおかげで命を助けられたかたちになったため、今では弁天自身も
愛する夫のため、そして辰也のために、文字通り一肌脱ぐつもりでいる。
だがそれでも現状、辰也の童貞は守られたまま。迷惑がられているのだということには
全く気付かず暴走する二人はそれゆえ、いつまで経っても辰也に童貞を卒業させてやれないのは
自分達が不甲斐無いせいだと思い、こうして落ち込んでいるのだった。

「やっぱりウチに魅力が無いさかいに……」
「アホ抜かせ、お前はええ女や。辰っつんの相手になっても全く引け取らん」
「せやかて、辰也さんは全然」
「そこがあの人のすごいところなんや。この年でまだ操を守っとる一途さといい、
お前ほどの女を前に靡かん硬派さといい、やっぱあの人はいずれこの国と──
いや、世界や宇宙を相手に喧嘩しよるニートになるお人や!」
「ほんまにすごいお人なんやなあ辰也さん……けど、童貞卒業させて自信持たせたりたいんやろ?」
「そうなんや。しかしお前でもあかんとなると──はっ!」
突然、及川が目を見開き大声をあげた。驚いた弁天は、あんたどないしたんと心配そうに尋ねる。
そんな彼女に、及川はぶるぶると震えながら、掠れた声を絞り出してぼそりと言った。
「わかったで弁天……」
「なにをよ?」
「辰っつんがお前に手ぇ出さん理由や」
「ええっ! そ、それって何?」
「あの人はきっと、女より男の方が好きなんや」

「そ、そんな……」
「ワシかて信じられへんけどな、ここまで来たらそれ以外考えられん。
……なんちゅうこっちゃ……ワシは、恩人の性癖にも気付けんボンクラや……」
「あんた、泣かんといて」
椅子から崩れ落ち、床に膝をついて涙を流す及川に、弁天も涙を流しながらそっと寄り添う。
彼女は同時に、辰也だ男色である以上は自分はもう何もできないのだと打ちひしがれてもいた。
そのことを悟り、及川は細い肩をそっと抱く。そして、言った。
「いや、ええんや弁天。遅なったとはいえ、気付けたんや。そんなら今から取り返せばええ」
「あんた……?」
「弁天……ワシはお前を愛しとる。せやけど辰っつんのことも尊敬しとる。
──あの人にやったら、何されても構わんぐらいに」
「! あ、あんたまさか」
及川は弁天に向けて微かに笑うと、ゆっくり立ち上がった。そして、覚悟を感じさせる声ではっきりと告げる。
「弁天、いってくるで」
向かう先は辰也の部屋。弁天の瞳からまた涙が溢れた。悲しんでいるのではない。
そうまでして恩人に報いようとする男気に、感動して涙が止まらないのだ。
「あんたぁ! 気張りや! うちも辰也さんやったら安心してあんたを任せられるから!」
背後からかけられた弁天の声に、及川は振り返らずに片手をあげた。そして、事務所を後にする。

しばらくすると、慌てた様子の部下達がばたばたと駆け込んできた。彼らは皆一様に、
若頭が一人でどこに行ったのかと弁天に尋ねてくる。弁天は涙を拭い、目を真っ赤にしながらも毅然として叫んだ。
「ええから、お前ら今すぐ町中の店からボ○ギノール買い占めてきぃ!」
なぜ痔の薬を、と思いながらも、悠長に質問できる雰囲気ではなかったので、部下達は急いで薬局に駆けて行く。
及川と常に一緒にいる勘吉だけはなんとなく事情を察したようで、「しゃーすぞコラァ……」と
いつもよりほんの少し寂しげな裏声をあげつつ彼もまた商店街へと走っていった。
数時間後に戻ってくる及川の、裂傷した肛門を少しでも癒すために。

_________

「ば、バカ! やめろコラ!」
「ええんや辰っつん、もう隠さんでもええんや……」
「何の話だ! 急に来て人のことふん縛りやがって!」
いつものようにだらだらとテレビを見ながら突っ込みを入れていた辰也は今、
突然あがりこんできた及川によってベッドに両手と両足を縛りつけられていた。
姉は会社、母も店を臨時休業にして婦人会の催しに出ているのでどちらも不在。
誰に届くこともない辰也の叫び声はただ空しく部屋の中だけで響き、消えた。

「大丈夫や辰っつん、ここ来る前にきっちり浣腸してきたし、
風呂も入って尻の穴までピカピカにしてきたから」
「意味がわからん! 何する気だよ及川!」
「せやから辰っつんの筆おろし」
「まだ言ってんのかよ! お前の嫁と初体験すんのは無理って何度も……、? そういや弁天は?」
「あいつは留守番や」
「じゃあ筆おろしって一体……」
はたと、辰也の動きが止まった。しかし頭は回転する。
──単身やってきた及川。目的はまたしても自分の筆下ろし。及川は浣腸もして尻の穴までピカピカ。──
辰也の頭の中で電子レンジのような音がした。顔が一気に青褪める。そして、絶叫。
「ぎゃぁぁぁあふぅっ」
だが、語尾が吐息のようになった。叫んだのとほぼ同時に、及川が辰也の下半身を膝まで裸にし、
平常どころか縮こまっている性器をいきなり口に含んだために。
突然の、そして初めての感触に硬直するが、すぐ我に返る。だって相手は及川なのだ。

「や、やめろって!」
辰也は必死に身を捩り抵抗した。だが及川は辰也への奉仕を続ける。
指や舌を巧みに使って愛撫を施し、激しく性感を追い立てた。
初めてされるフェラチオにより抵抗空しくぞくぞくと快感が這い上がり、
いつのまにか反応を示していた辰也の性器ははあっさりと吐精してしまった。
うっ、と低く唸りながら及川の口元に勢いよく精液を飛ばす。
「ぎょうさん出たで辰っつん、でもまだ元気みたいやな。まあ本番はこっからや」
「ほ、本番ってお前……まさかマジで」
いつも通り思い込みで突き進む及川は、ここで自らも服を脱ぎだした。
そして、どうやら持参してきたらしい潤滑剤を取り出すと、自ら足を開き肛門に塗りたくる。
辰也は本気で気を失いかけた。というより、気絶したくなった。もはや抵抗する気力もない。
ああ俺は男相手に童貞喪失するのかと、己の人生をただただ儚む。
「うう……ニートなうえに初体験の相手が男だなんて、どんだけしょっぱい人生だよ……っ」
「た、辰っつん何で泣いて……!? そうか、泣くほど限界なんやな!すまん辰っつん、もうすぐやさかい!
及川は急いた手付きで己の肛門を尚も指で犯していく。ちげーよバカ、と力無く突っ込む辰也はしかし、
無意識に今の及川の姿をじっと見つめてもいた。男が自分で自分の尻の穴を弄っている姿など、
ノーマルの自分には嫌悪の対象でしかないはずなのに、なぜだか、目を奪われて離せない。
「っう、……っはぁ、……っ」
辛そうながらもどこか艶めいた声に、心臓が動きを速める。
何かの間違いだと、辰也は自分自身に言い聞かせた。

「おっしゃ……ほないくで辰っつん」
「いや、ちょ、マジやめろって! つーかそもそも俺ら男同士……」
「ここまできてまだワシを気遣ってガマンとは、あんたほんまに男の中の男や」
「日本語通じねえー! っうふぁ、」
「ぅぐ……!」

仰向けで動けない辰也の上に跨った及川は、ゆっくりと腰を落とし、辰也の性器を自分の中に沈めた。
互いの口からは同時に吐息が漏れる。辰也のそれは、自慰しか知らなかった自分が初めて味わう強い快感によるもの。
及川の方は、尋常でない痛みによるもの。だが彼は歯を食いしばりながら必死に耐え根元まで体内に収めた。
「はぁ……っ、っは、いったで……っ辰っつん……っ」
「う、はぁ……っあ、あちぃ……っ」
「どや、はじめてのセックスの、味は……」
及川の問いに、辰也は「きもちいい」と正直に答えそうになり慌てて堪えた。
男相手に挿入して快感を得ている今の自分を認めたくなかった。
自分はノーマルだ、こんなの気持ちいいわけがないと、何度も何度も頭の中で繰り返す。
「辰っつん?」
「う、るせぇよちくしょう……っこんな……、お前っ、ホモだったのかよ……っ」
「はは、違うで辰っつん。ワシはノーマルや」
「嘘つけ! ノーマルな奴がこんなことするか!」
「それは、相手が辰っつんやからやで」
「は、ぁ?」
「ワシにとっての辰っつんは最高の男で、大の恩人や。
 他の男なんぞ、抱くんも抱かれるんも願い下げやけど、辰っつんやから……
 恩人のためやったら、こんなことぐらい屁でもない」
及川は強がるが、その顔は痛みによってやはり辛そうに歪んでもいて、
辰也はなぜか胸の奥を締め付けられた。被害者の立場だというのに、心が痛む。
血の繋がった家族でもないのに、ここまで自分のことを想ってくれる及川に、感情が揺さぶられる。

「ん? ……はは、辰っつん今ちょっとデカなったな、中で」
「んな、なってねえ!」
「でも急にきつなったで」
「なっとらん! 断じてなっとらん!」
恥ずかしがることないと言って及川が腰を使い出すと、一層の快感が辰也を襲った。
自分の手で擦るのとは全然違う。狭くて熱い肉壁に性器を締め付けられる気持ち良さは想像を越えていた。
相手は男なのにと葛藤しながらも、肉体が得る快楽と興奮が思考を麻痺させる。

辰也はちらりと及川を見た。相変わらず辛そうな顔で、そして性器だって全く反応していない。
なのに、必死に腰を振っている。全ては辰也のために。
「お、い……っ痛いんだろ、も、無理すんなよ……」
「……アホやな、辰っつん……ワシはヤクザもん、やから、こんなもんよりもっと痛い目、
 何べんもみとる、んや……せやからこんなん、全然平気、なんや」
「でも」
「それ、に……ワシが一番、痛かった時、助けてくれたんは、辰っつんや」
「え?」
「前も言うたけど、ほれ……3年の、とき……庇ってくれたやろ……」
あん時、本気で嬉しかったんや──及川は痛みに歪む顔で不器用に笑った。
辰也の心臓が、さっきよりずっとはっきり、そしてきつく締め付けられる。
あれは違うんだと、本当は自分のせいなんだと、再会時にも言えず、今もまた言えなかった。
あの時は、ヤクザになった及川に真相がバレたら殺されると思ったから。
そして今は、ここまでさせておいて今更言えるはずがないという気持ちと、
及川が自分に向けるここまでの好意を、失いたくないと思ってしまったから。

今の及川は、普段のいかにも極道といったスーツやサングラスが無いせいか、
額に傷痕は隠しようがないがそれでも元の端正な顔立ちが年相応な雰囲気を取り戻させている。
そして中身は、馬鹿だ。勘違いと思い込みで暴走して、ヤクザの幹部のくせにニートを本気で尊敬して、
こんなかたちで自分の身を差し出すほどに慕っている。とことん馬鹿なのだ。辰也の視界が滲んだ。
「おいか、わ、縄ほどいてくれ」
「でも、そしたら辰っつん……」
「そうじゃなくて、俺にだって理想の初体験があんだよ! こんな縛られたまんまなんてごめんだ!」
「そ、そうやった、辰っつんは確か竜宮城で乙姫にエロいサービスを……」
「そそそそれはもう忘れろ! そんなんじゃなくて、お、俺は、ちゃんと二人で気持ちよくなりてーんだよ!」
そう叫び、真っ赤になった辰也を、及川は驚いた様子で見つめた。そしてまた、微かに笑う。
「……ほんまに、辰っつんは優しい男やなあ」
違う意味でも惚れてまいそうや、と小声で呟きながら、及川は辰也の両手と両足を縛る縄をほどいた。

_______

「ほな辰っつん、ワシは帰るさかい」
ベッドの軋む音と二人の荒い息、そして微かな嬌声が響くことで濃厚な情事の空気に満ちていた部屋は、
ゆっくりと日常へと戻りかけていた。服を着直した及川も同様で、さっきまで全裸で乱れていたのが嘘のように元通り。
辰也だけがまだ戻りきれずに、下着だけ穿いた状態で呆然とベッドに横たわっている。
脳内に渦巻くのは今更な後悔と、未だ信じられずにいる往生際の悪い感情。しかし全ては現実だ。
辰也は及川と寝たのだ。それも途中からは自分から及川に性器を突き立て、夢中で、何度も彼の中を味わった。

「しっかし、男にケツ貸すんは正直さすがのワシもびびっとったんやけど、存外よかったで辰っつん!
まさかこのワシがあんな何回もイかされるとは……辰っつんは下半身も男の中の男なんやな」
及川の明け透けな感想に、辰也はますます落ち込んだ。俺の馬鹿、愚息の馬鹿、と自己嫌悪に拍車がかかる。
「とにかく、辰っつん」
「何だよ……」
「辰っつんは元からええ男やったが、これで更に一歩進んだんや。
これからはいつもみたいに謙遜せんと、その男っぷりに見合う自信を堂々と持ってくれ!」
満足げに笑う及川。彼は本気で嬉しかった。念願だった恩人の童貞喪失を遂に達成させてやれたこと、
そして、その相手が自分であるということが無性に嬉しくてたまらなくなっていた。
最初は辰也のためにという気持ちだったが、今は自分が相手でよかったとそんな気持ちにすらなっていた。
そしてそんな心情が伝わったのか、辰也は何も文句を言えずただ力無く頷くだけ。

「惚れた相手とくっつくまでにまた溜まったら、いつでもワシを呼んでくれて構わんでの、辰っつん」

最後にそう言い残し、及川は帰っていった。

一人になった辰也は依然としてベッドに横たわったまま。
汗や精液で汚れたシーツもそのままなので寝心地は決して良くないのだが、
シーツには汚れだけでなく及川のつけている香水のにおいも一緒にしみついていて、
そのせいでなんとなく起き上がれずにいた。さっきまでこのベッドで、
この汚れたシーツの上で、あの男が自分に喘がされていたのだ。
そう思おうと、妙な気分になってくる。
──溜まったら、いつでもワシを呼んでくれて構わんでの──
「うわああああ呼んでしまいそうだあああ! ちくしょう俺はノーマルだぞボケー!
 でも気持ちよかったんだよばかやろおおお! 及川のアホー!」

複雑な心境を持て余し、辰也はどうすることもできず絶叫した。
あとからあとから涙が溢れてくる。その涙の意味も、今は考える余裕すらない。
彼はただただ叫ぶことしかできなかった。そして彼の悲痛の雄叫びは、
尻に若干の痛みを残しつつも満たされた様子で事務所に戻った及川が
弁天や勘吉、子分達、そして仕入れ業者の倉庫と見紛うほど大量のボラ○ノールに
出迎えられている瞬間も近所中に響き渡っていた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )オジャマシマシタ


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