十銅 60K×66K
更新日: 2011-05-04 (水) 10:17:51
1姐さん乙です!
調子に乗ってまた来ました。
長いのでこちらを使わせていただきます。
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| 十銅 60K乃邑先輩×66K
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 微妙に前スレの続きだったりして。。。
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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「相談したいことが、あるんスよね」
行きつけの店でせっかく奢ってやったプレミア物の焼酎を、ちっとも旨くなさそうにちびちびやりながら、
四つ下の後輩はやっとのことで切り出した。
ほーら、また始まった。
急に黙り出したから、そんなことではないかと予想はしていたけれど。
「なんやー今度は。ケガか。仕事か。選手生命か」
「そういうんじゃなくて」
「んなら、とうとう4人目の母ちゃんでも現れよったか」
「・・・ぜんぜん笑えないっス、それ」
本気でカチンと来たようなので、笑ってごまかしておく。
こいつは、ホントに十銅家かと思うくらいナイーブで、すぐに怒るし、すぐに気に病む。
今度は一体、どんな厄介事を自ら抱え込んだのか。
「・・・あの」
ほとんど氷が溶けてしまったグラスを見つめながら、重たげに口を開く打芝。
こいつが目を見ないで話すなんて、珍しいこともあるもんだ。
よほど後ろめたいことを話すつもりなのか、と内心辟易していると、思いがけない言葉が続いた。
「あの。・・・十銅を辞めたがってるヤツを、止めるには、どうしたらいいんスかね」
「はあ?」
思わず、間の抜けた相槌を打ってしまった。
「えーと。それは、ボケか? 俺は突っ込んだらええんか?」
「真面目に言ってんスよっ」
やっとこっちを向いた目が、本気でマジモードなものだから、俺はいよいよもってうんざりする。
だったら、余計に始末が悪い。何を今さら。
「そんなもん、おまえ。どうもこうもないやろ。そもそも他人がどうこうできる話か」
「でもっ」
「誰か知らんけど、そいつに相談でもされたんか?」
「・・・それは、されてないですけど」
また、視線を外す。なんとなくそれが気に入らなくて、つい言い方がきつくなる。
「なら、尚更や。おまえが首突っ込む話やないわ。相談されたんなら、そいつはただ止めてほしいだけやろうから、
いくらでも止めてやったらええ。されてもいないのに、悩むだけアホらしいわ」
「でもっ・・・俺は辞めてほしくないんスよっ!」
酒で少しかすれた打芝の声が、ひときわ大きく響いた。さほど広くはない店内の心地よいざわつきが、一瞬静まり返る。
知らずに、ため息が出た。
まったく。久々に二人で、ただ楽しく飲みたかっただけだってのに。
誰のことを言っているのかなんて、容易に想像がつくからこそ、余計に腹立たしい。
「出るで、宇ッチー」
「え?」
「ええから」
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手早く会計を済ませてから、無言のまま大通りまで出て、タクシーを拾った。
顎でしゃくって乗るように促すと、打芝は少し不服そうな顔をしながら、黙って乗り込む。
ホテルまでの行き先を告げて、後部座席に深く身を沈めると、打芝が待ちかねたように口を開いた。
「何で帰るんですか。俺の話はまだ、」
「あんな誰が聞いとるかわからん場所でする話やないやろが。目ダル取ったヤツにプライベートなんかないて、
4年前に思い知ったと思っとったけどな」
「別に、コソコソする必要なんか」
「自分のことならええ。身から出た錆や。でも人のことはアカン。どんな尾ひれがつくかわかったもんやない」
「それくらいわかってます、だから名前は言わないで、」
「アホ。おまえの交友関係に当てはめたら、誰でも速攻で検討つくわ」
打芝の顔色が変わる。
もちろん自分も検討がついている。そう言外に仄めかしたのが伝わったのか。それ以降ホテルに到着するまで、
打芝は黙りこくったまま、ただ自分の膝頭を見つめていた。
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「突っ立っとらんで、座れば」
部屋に入り、内線でルームサービスを適当に頼んでいる間も、打芝は閉めたドアの前に立ち尽くしたまま、動こうとしない。
「あの・・・すいませんでした」
やっと、自分でしでかした失態に気づいたらしく、借りてきた猫みたいに背中を丸めてうなだれている。
よしよし。やっと反省したか。
「俺、その、かなりてんぱってて。ホント、すいませんでした」
「ホンマや。どう責任取ってもらおうかな」
本当は、素直でよろしい、と頭のひとつも撫でてやりたいところだが、それでは面白くない。
ちょうどよくベッドもあることだし、とほくそ笑んでいたところに。
思わぬ、深刻な台詞が返ってきた。
「でも、俺。ホントに、あいつには―――――――圭二には、辞めてほしくないんです」
まったく。興ざめとはこのことだ。
「まだ続くんか、その話」
「先輩が言ってることはわかります。人の人生に首突っ込んじゃいけないって」
「ちゃんと聞いとるやないか。もっかい同じ事言わせる気か思たわ」
ちゃかしながら、自分の声が思いのほか低くなっていることに気づく。
でも打芝は、自分の話に夢中で気付いていない。
こちらを向いているというのに、その目は一体どこを見つめているのやら。
「でも、でも圭二は、なんつうか、誰かが背中を押してやればまだやれるんじゃないかって。
ペ金行きだって、友達のおかげだって言ってたし」
「次はお前が、その役目だって? 主将としての責任感?」
「そんなんじゃなくて・・・圭二は、だって」
「オトモダチだから、か?」
ぐだぐだした言い訳を遮って揶揄を吐き捨て、苛立ちに任せて手にしていたルームサービスの
メニュー表を床に叩きつけた。
その大きな音に、ビクリと震えて、打芝が口を噤む。
鈍感もほどほどにしないと、それは悪意となんら変わらない。
気付けや、いいかげんに。
「あ・・・あの」
小動物のようにビクビクと、こちらを窺うように口ごもる。その態度さえが鼻に衝く。
この苛立ちは、あれだ。
玩具を横取りされた子供が泣き喚くのと同じ、低次元な独占欲。
自分に心酔していることを恥ずかしげもなくさらけ出すこの目が、今は、自分を見ているふりをして
別の方向を向いている。
たったそれだけで、こんなにも腹が立つ。
「したらさっさと帰ってオトモダチゴッコせえ。当て馬扱いしよって、ボケが」
自分でも自嘲するほど幼稚な罵声を浴びせると、見る影もなくうろたえる。
そうだ、少しは反省したらいい。
この俺をこんなくだらないことで怒らせたのだから。
「そんな・・・そんなつもりじゃ」
「大体さっきから聞いとれば、圭二圭二って女みたいに。なんや、やけぼっくりに火でもついたか」
深い考えもなくただ勢いで、下世話な揶揄のつもりで放った台詞だった。
こいつが傷つきそうなことを敢えて選んで言っただけ。
―――――――ところが。
打芝は面白いほどに動揺して、目を泳がせた。その顔が一瞬で耳元まで紅潮する。
「は・・・? おい、おまえ」
「あ・・・その」
「なんやその顔。・・・寝たんか、まさか」
紅潮した顔が、この世の終わりのように歪む。
まさかのビンゴ。あまりの展開に、ムカついていたことすら吹き飛んだ。
今夜はどうも、想定外のことが起き過ぎる。
「マジでか。いつ」
間抜けな俺の問いに、打芝はもう逃げ出したいとでも言うように、後退り、ドアに背中を押しつけた。
ここまで来て、逃がすわけがないのに。
「いつやって」
「・・・合宿の、前に」
「ヨリ戻したんか」
「そんなんじゃっ」
「でも、ヤったんやろ?」
「・・・・1回、だけ」
消え入りそうな声で、白状する。
目を伏せて、掴まるところもないドアにしがみつくように、両手を後ろ向きに押し付けて。
膝は震えて、今にも崩れ落ちそうだ。
ゾクゾクした。
まるで、残酷な死を悟った一匹の二十日鼠。
その姿に、たまらなく興奮を覚える。
「なんやそれ。1回やったらええの。ご都合主義もええとこやな」
「そ、そういう意味じゃっ・・・」
「ずいぶんと尻軽になったもんやなぁ。恐れ入ったわ」
「ち、違います、俺、すげえ飲んでて、それで」
「そう言い訳すんのも計算の内やろ。いくら予防線張ったってやったことには変わりないわな」
「先輩っ・・・!」
矢継ぎ早に責め立てられ、もはや涙声で、必死に俺を呼ぶ。
そんなことをしたって、俺が悦ぶだけだと。まだわからないのか。
逃げ道なんてあるわけがないのに、必死にもがいている瀕死の鼠。
だから先回りして、全てのごまかしを否定し嘲ってやる。
「あーそうか。ムキになって引き止めんのもそういうことか」
「そういうって・・・」
「都合よく使える男をそばに置いておきたいってわけや。その方法を俺に聞くんやから、大したタマやな」
喘ぐように何度か口を開いた後。
打芝はとうとう、膝をついてその場にへたり込んだ。
放心しきって見開かれたその双眸から、堰を切ったように大粒の涙がこぼれ出す。
やっと諦めたか。最初から素直にすればいいものを。
いや、それじゃつまらないか。
俺は殊更に慈悲深い表情を作り、ゆっくりと手招きをした。
「おいで。おまえの言い訳、聞いてやるから」
適当な言い訳なんか聞いてもつまらない。
聞きたいのは、おまえが奥底に隠し持っている恥ずかしくて惨めな本心だけだ。
そしておまえの望みどおり、その繊細でひ弱な心を抉ってずたずたにして、死にたくなるほど泣き喚かせてやる。
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| | | | 甘えっ子な66Kは乃邑先輩にお仕置きされるといいよw
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ オシオキヘンハマタコンド
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
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- 乃村先輩ドS!!!(*´Д`)ハァハァ うっ血ー可愛いよウッチー -- 774? 2009-04-23 (木) 17:46:01
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