Top/40-276

オリジナル、 人間×ハーフエルフ

うわああああすみません!!AA入れるの忘れてた!!
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  └──────│すみませんでしたああああ!!前のは無視してください!!
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「人間の気配は?」
「ない、が、森が騒ついている。我らの近くに人間たちがいる」
エルフの森。
その中の洞窟に、四人のエルフと――一人のハーフエルフがいた。
血に塗れた剣と戦闘服にメット。
人間とエルフ族は仲が悪く、ここ二十年は戦争が勃発している。
「アルシェリク。お前は分からないのか、人間の血が半分はいってるんだろ」
アルシェリクと呼ばれた人間とエルフのハーフエルフは、長い髪を揺らしてその言葉に反応した。
「俺だって好きでハーフエルフに生まれたわけじゃない。…!皆、静かに。人間がくる!」
耳のいいハーフエルフやエルフには、人間の足音がすぐに聞こえた。
剣と盾を持ち、狭い洞窟で構える。
こんな所で襲われたらひとたまりもない。
足音から、七人、八人、九人と言ったところか。
人数的にも不利だ。
がさ、がさ。
一歩、一歩と近づいてくるたび、緊張が高まる。
アルシェリクたちは、剣の柄をぎゅっと握り締める。
エルフは、人殺しが嫌いだというのに。
村を守るために殺しをするなんて、皮肉だ。
がさ。
人間の足が見えた瞬間、一番前にいたエルフが、人間の元へ躍り出た。
剣が舞い、前を歩いていた人間の首に致命傷を負わせる。
後につづく。
人間はばたばたと倒れていく。
が、人間も負けてはいない。
次々と大剣をふるい、エルフも倒れていく。
そしてアルシェリクが残された。
(相手は三人…?)
大剣を避けて逃げ回っていたが、ちらりと見えた人間は、ボウガンを構えて木陰に隠れていた。
「しまっ…!」

言ったが早いか。
ドス、と、胸から振動が全身に伝わる。
胸にクォレルが刺さっている。
「あ…」
アルシェリクは、仰向けに倒れた。
人間は、アルシェリクを通り過ぎて、洞窟内にエルフがいないか調べたが、いないと分かるとどこかへ消えた。

森は夕暮れから夜の姿へと変えていた。
「まーいったな、はぐれちまった。ここはどこだよ。…ん」
茶髪に白い戦闘服。
彼もまた、エルフ族を殺しに来た人間の一人である。
ただ、自ら志願したわけではないので、気分がたるみがちであるが。
あたりに漂う血の匂いに、足も止まる。
よくよく見れば、五メートルほど先に数人の横たわる姿があった。
剣に手を掛ける。
(新しい血だが、倒れてるのはエルフと人間)
ふむ、と近くまで寄ると、目の前のエルフを足で転がす。
糸の切れた人形のようにごろんと転がった。
このエルフ、首が切れそうな一撃を食らっている。
大剣によるものか。胸に矢の刺さったエルフもいる。転がそうと足で触れた瞬間、そのエルフは、小さくあえいだ。
「う…」
「!」
薄く、目が開く。
「人、か」
「大丈夫か」
形のよい唇が、この男は助けてはくれないであろう種族を告げた。
だがそれだけで、また気を失ってしまった。

母上。
あなたの元へ参るときが来たようです。
浮遊した感じ、この感じは何なのでしょう。
なんだか意識が浮き沈みしているかのような違和感。

でもその違和感が、今となっては心地良い。
母上、そこに父上は居ますか?
母上…

ずきん!
胸の激痛に、思わず目を開けた。
生きている。しかもここは、先ほど仲間とともに居た洞窟だ。
胸の痛みに起き上がれず、視界のぼやけた状態で胸を見ると、そこには着ていた戦闘服は破かれ、刃物がクォレルの刺さっている付近に当てられていた。
「!?」
「起きたか、まあ起きるわな」
そこで自分は始めて、あのときの男の腕に抱かれているのだと気づいた。
「何を、する…うっ!」
火が焚かれており、そこで刃物を消毒して、肉の締まった体からクォレルを引き抜こうとしているのだと、薄々分かった。
「良いか、このクォレルを引き抜くぞ。そうすればあんたは傷を癒せる。俺は、強引に引き抜くことしかできないが、大体の救急手当てならできる。歯を食いしばれ、痛いぞ」
「いっ…あっ、ま、まっ…!」
それだけ告げると、その男はぐっとクォレルの覗いている部分を持つと、一気に引き抜いた。
「うああああああああああああああああああああ!!」
吹き出そうとする血を素早くタオルで押さえる。ぐったりと力なくなったアルシェリクを横たえると、胸をぎゅう、と押さえた。
しばらくすると血も止まってきて、幾重にもガーゼを重ねて包帯を巻いた。
「生きてるか、あんた」
ぺち、と、頬をたたかれる。
うっすら目を開けたアルシェリクに、男は安堵の様子を見せた。
「なぜ、たす、け、た」
かすれた声で、問う。
だがその疑問はすぐに払拭される。
この森は、人間が入ればたちまち迷ってしまう。
エルフの案内がなければ、町にはたどり着けない。
人間からすれば、踏み込むには魔の森なわけだ。
当然エルフ全員を殺してしまったと思っているであろう、襲ってきた人間も、迷っているはずである。もしくは、どこかでエルフを見つけて捕まえ、案内させたか。
「ふっ、駒にされるために、助け、られた、か」
大きく息を吐いて、頭を動かす。岩の洞窟で何も敷いていないせいで、どこに頭を動かしても痛い。

男はそれに気づくと、自分の荷物をアルシェリクの頭の下に敷いてやった。
「…変な人間」
思わず本音が漏れる。
助けてもらったとはいえ、まだ安心はできない。自分は人間の地が半分あるとはいえ、エルフの森でずっと暮らしてきたのだから、人間に対する不信感は高い。
ただ一人を除いては。
まだ見ぬ父にだけは、会えたなら心を開こうと思う。
生まれて二十四年。
長寿のエルフから見れば、完全に子供だ。
「変な人間で悪かったな。別にハーフエルフは嫌いじゃないし。それに別に駒なんかにするために助けたんじゃねぇよ、あの中で唯一息してたから助けたんだ。それだけ。あ、まだ動くなよ。傷が癒えてから動けよ」
ますます変な人間だと思った。
ハーフエルフはエルフからも人間からもたいていは嫌われるものだ。
仲間、とは形式上で、殺されてしまった彼らも、アルシェリクには冷たかった。
 半端者だから。
村に迷い込んできた人間との間にできた子供だから。
村を襲撃してきた人間に殺された母も、自分生まれたせいでずっと村から冷たい眼で見られてきた。
「…」
「何だ?」
炎を見つめている横顔に、しばらく魅入った。
やがて視線に気づいて振り返ると、それに反応してアルシェリクも視線をそらした。
「…とことん、お人、よしだ、な」
胸が、痛い。傷がうずく。
こんな人間も居るのかと思い、苦笑する。
村人全員がこんな男のようにハーフエルフを嫌わなければ、母もつらい思いをせずにすんだだろうに。
「まあな。よく言われる。お前さ、名前は?」
「え…」
名前を気楽に言っていいものかと迷ったが、助けてもらったのは事実だし、と、教えることにした。
「アルシェリク…」
「アルシェリク」
ふむ、と数回男は頷くと、こちらに向き直って笑顔で名前を告げた。
「俺はアッシュ。俺は魔法とか使えないから救急手当てしかできないけど。あんたの怪我が治るまで付き合うよ」

        _________   続きます
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                 ピッ ∧_∧ヒサシブリスギテ
                ◇,,(∀・  ) ナンバリングモシワスレテタ。ミグルシクテスミマセヌ
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