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ヤンキー母校に帰る トオル→カズト

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                     |  現在T豚Sで再放送してるドラマ「ヤソボコ」捏造モナ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  トオル→カズト
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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かちゃ・・・。
トオルはいつになく慎重に扉を開け、そっと部屋を覗きこんだ。
静まりかえった部屋には、不規則な寝息と苦しそうな喘ぎ声だけが聞こえる。
トオルは静かに溜息をつき、次の瞬間、不機嫌そうに頭をぐしゃぐしゃとかきむしった。
「ったく・・・なんで俺が、あのヤクザに気を使わなくちゃいけねぇんだよ・・・!?」
理由は簡単。カズトが今、高熱を出しているからである。

風呂から上がって部屋に戻る途中、鐘居に呼びとめられ、こう言われたのだ。
『あんたの部屋にいる憶村カズト、いま高熱出してるのよ。
 だから絶対に部屋で騒いだり、うるさい音たてるんじゃないわよ』
もし、うるさくしたら明日の弁当と朝ご飯は抜き。
あまりにも理不尽な要求にギャアギャアと反論したが、
『明日の晩飯も抜きにするわよ?』
この一言で黙り込んでしまった。
この女はやるといったら、やる。
まだ、ここに来て、そんなに日は経ってないが、それだけはもうよく分かっていた。

そっと静かに扉を閉め、電気をつける。
パチッ・・。
こんなほんのわずかな音にさえ、思わずビビってしまう。
起きるわけがない・・・それなのに。
「くそっ・・・」
ポケットに手を突っ込み、煙草を探して・・・無いことに気づく。
煙草を吸えば謹慎処分。
校則の一つで、持参していた煙草は吉守に取り上げられていたことを思い出した。
「ちっくしょ、マジでイライラしてきたッ・・・!」
暴れたいのだが暴れられない。それもこれも上で唸っている男のせいだ。
あの無愛想なヤクザ男に(小声でだが)文句を言ってやる。
そう決意し、キッと上を睨みつけハシゴに手をかけた。
(でも苦しそうに唸ってても、こえーんだろーな・・・やっぱ)
おそるおそるハシゴを上り、顔を覗きこんでみれば

「っ・・・!!」

思わず頬が熱くなり、悲鳴があがりそうになった口を慌てて手で押さえつけた。
(ウソ・・・だろっ・・・!?)
心臓がバクバクする。ハシゴから落ちなかっただけ、上等だと言いたい。
何故、ここまで動揺したかといえば。
予想していたのと・・・・・・全く違ったのだ。
予想していたのはオールバックで眉間に皺を寄せて、もっとヤクザという感じの・・・
つまりはヤクザが「あぁ? なに見とんじゃ、ワレェ?」とメンチを切った感じのものを想像していた。

それが、どうだろう。

いつもオールバックの髪は汗のせいか額にぺったりとくっついており、この男の恐ろしい印象を幼くあどけないものに変えている。
朱に染まった頬、流れる珠のような汗、眉間に皺を寄せ、うなされている姿は、
どこか・・・言いにくいが・・・つまりは、色っぽいのだ。
(んでだよ・・・!? なんで!? あんな、普段は恐そうなのに!?)
じっと見ていたらガンを飛ばされる。
以前、風呂場で吉守とドタバタ騒ぎをしていた時に、背中に龍の彫りものが見えた。
年が離れている上、いかにも元ヤクザという雰囲気のせいでクラスや寮の誰とも馴染めていない。
そんな男が、熱にうなされているとはいえ・・・こんな色っぽい姿を見せるなんて。

トオルは再びそっと彼の顔を盗み見て、ふとその髪がくせっ毛なのに気がついた。
(なんか・・・触ったら気持ちよさそうだよな・・・)
ふわふわしてるくせっ毛は、柔らかそうな印象を受ける。
気がつけば、指をカズトの髪に伸ばしていた。
指を髪に絡ませながら、なんとはなしにカズトの顔を見ていると
「・・・っ・・あぁっ・・・・・はぁっ・・・・・・」
「!!!!!!」
口から零れ出た喘ぎ声は今まで以上に色っぽいうえに熱っぽいもので。
そして、それは若い性を刺激するには十分すぎるもので。
勃ちあがったそこを抑えるように前かがみになった瞬間。

ガタタタン!! ダンッ!!

やかましい音を立ててハシゴから転げ落ち、床に強く身体を打ちつけた。
「いッ・・・ッッてぇぇぇエエーーー!!!」
痛烈な痛みに思わず絶叫してしまい慌てて口を押さえるが、時既に遅し。
「・・・に、してんだ・・・てめェ・・・」
掠れた気だるげな声でカズトが上から睨んでいた。
長い前髪から覗く切れ長の潤んだ瞳が、その掠れた低い声が、
まるでセックスを終えた女のように思えて、また心臓がバクバクしてきた。

だがカズトはそれどころではないらしい。
答えず赤面しているトオルに苛ついているのか、不機嫌そうに睨みつけている。
「おい・・・」
ドスが効いた低い声で我にかえると、トオルはその視線から逃れるように顔を背けポツリと呟いた。
「・・・ちょっと具合悪そうだから見ていただけだ」
「・・・余計な・・・世話・・・だッ・・・!」
小さく舌打ちしたカズトはベッドに横になりかけて、ふと動きを止めた。
そのまま下にいるトオルを見る。
「・・・んだよ?」
「お前・・・俺の髪とか、触った、か?」
ぎくり。
一瞬トオルは動揺したものの、慌てて首を横に振った。
「・・・そうか」
どこか思うところがあったのか、カズトは自分のくせっ毛に指を絡めていたが
やがて布団の中へ潜り込み、再び穏やかな寝息を立て始めた。

残されたトオルはといえば。

「・・・・・・やべぇ、かも・・・」

カズトの気だるげな表情が、潤んだ瞳が、ちらりと覗いた赤い舌が頭から離れない。
あの低く掠れた、どこか切なげな喘ぎ声も耳から離れない。
今日、俺はカズトと一緒の部屋で寝れるだろうか・・・?
というか、何故ここまでカズトのことを意識しているんだろうか。
「・・・とりあえず、トイレだよな・・・」
今日何度目か分からないため息をつくと、トオルは急いでトイレへと向かった。

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