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テイルズオブディスティニー カイル×ジューダス「劣情と友情」

初心者なんで、色々手違いあるかもです。
BL著作物に触れたこともなければ、書くのも初めてなんですが……察してください

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

 ぼっちゃんの性癖について、疑問に思った方は多いんじゃないでしょうか?
 年頃の少年だというのに、女性に興味を示さないどころか、遠ざけている印象すらありますよね。……一部例外もいますけど。
 ありていにいうならば――ぼっちゃんは、同性愛者なんです。
 何故?
 うーん……何ででしょうね?
 ぼくには分からないし、たぶんぼっちゃんにも分からないと思います。
 普通の男性が女性を求めるように、ぼっちゃんも男性を求める。
 それが普通じゃないと言われても、ぼっちゃん自身が本能的に求めるのだから、深い理由はいりますまい。
 ですが、ご存知の通り、ぼっちゃんはとても自尊心がお強い。
 生涯を共にするぼく以外には、その事――自分が同性愛者だということを隠し通してるんですよね。
 ……でも、それは、あの少年の前では無駄だったんです……
 ――あ、自己紹介が遅れましたね。
 ぼくは、ピエール=ド=シャルティエ。常にぼっちゃんの傍らに帯同している、細身の曲刀です。

 微かに白みがかった夜空に、弦月の光が煌々ときらめいています。
 夜も更けた頃合いのリーネの村は、全ての者が床に就き、静寂に包まれている……ように思えますが、
「……ふぅっ……くっ……」
 リリスさんの家――の暗がりに僅かに洩れるのは、ぼっちゃんの途息です。
 ……どちらかというと喘ぎ声に近いかもしれません。
 黒いパジャマに身を包み、毛布の下の方に手を忍ばせて、‘何か’を凝視しながらモゾモゾしています。
 視線の先には――金髪ツンツンの髪をいただいた、あどけない顔立ちの少年。
 掛け布を跳ね飛ばし、トランクス一枚で手足をあらぬ方向へ投げ出しながら、いびきを掻いて眠っています。
 ……なんという寝像の悪さでしょうね。
 でも、ぼっちゃんはそんな少年――カイルくんの寝姿を見て、色情を起こしているんです。
 しきりに、一心不乱に自らを慰め美貌を歪めるその姿に、男のぼくでも何かをそそられる気がします。
「……! ぁふっ……んっ……!!!」
 限界が近いようで、虚ろなひとみを目一杯に見開き、一筋の雫が頬をつたって落ちていきます。
 陰部を擦るテンポが速くなり、口元には涎がだらしなく垂れかかり……
「――!! ぅっ……あっ! はっ! んんんっ!!!――」
 なまめかしい喘ぎ声とともに、ぼっちゃんの全身が二度、三度、快楽によってびくびくとうちふるえました。
 双眸を閉ざして、呆けたように口を半開きにして、恍惚の表情を虚空へ向けています……
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 うーん……カイルくんはともかく、濃い褐色肌と銀髪を有する長身の青年――ロニくんにバレないのは、奇跡としか思えませんね。
 それはともかく、ぼっちゃんのみだらなこの姿を見て、男のぼくですら非情に色っぽいと思ってしまうところに、罪深さを感じます。
 この美少年は、一体何人もの女性に、密かな想いを妥協させたのでしょう?
「……カイル、僕は……」
 何か哀感を覚える声音で、ぼっちゃんが呟きました。
 心中、察するに余りあります。
 底に渦巻く邪欲を隠すのは、非常に苦しそうで、見ているこちらも辛いんです。
 カイルくんがリアラさんに春情を抱くそれ以上に、ぼっちゃんはカイルくんを欲しているんだと思うと、ね……

 と、場面は飛んで、白雲の尾根。
 天地戦争時代に、ダイクロフトより直接打ち込まれたエネルギーが、地上を大きく穿たらせました。
 結果として巻き上がった粉塵が、セインガルドの地を覆い尽くし、白霧が漂うようになったことから「白雲の尾根」の呼称がつきました。
 ぼっちゃん達一行は、セインガルドの都・ノイシュタットに向かっているところです。
 丁度、リーネとの中間といった所で、視界の奥に山小屋が見えてきました。
「ふぃい。やあっと休めそうな所まできたなぁ。はやくあそこに入ってひと……休みしたいぜぇ」
 ハルバードを背負った青年――ロニくんがぼやきました。
 ひと……と、セリフが途切れたのは、なんででしょう?
「はぁ、はぁ……わたしも、疲れたわ……」
「リアラ、大丈夫?」
 息が上がっているリアラさんに、カイルくんが声をかけてやっています。
 彼の頬が少し上気しているのに気付いているのは、ぼくとぼっちゃんだけかもしれません。
 そして、ぼっちゃんはその様子を、嘆息を洩らしながら見つめています。
 いつか、この二人も――
 そんな想いを乗せた眼差しを受けていることに、本人達が気付くことはありません……

「お前達はゆっくり休め。見張りは僕がやってやる」
 ぼっちゃんは山小屋に入るなり、三人に向かって毅然と言い放ちました。
「……いいのか? ジューダス。お前だって疲れてるんじゃ?」
 気遣いの言葉をかけたのは、銀髪の青年・ロニくんです。
 意外と、というのも失礼ではありますが、彼は年長者だけあって結構気が利くんですよね。
「僕は慣れているから大した事は無い。いいから休め。明日は速いぞ」
「ごめんジューダス。じゃあオレ、もう寝る、よ……」
「あ、待っ……」
 ぼっちゃんが二の句を告げるいとまも無く、既に座り込んでいたカイルくんのいびきが聞こえてきました。
「速っ! どんだけ速いんだよコイツわ」
「ふふっ、そうね! でも、こういうのもカイルの良い所じゃない?」
「そ、そうか?」
 ロニくんが全員の気持ちを代弁した後に、リアラさんがのろけ混じりの発言をする構図は、端から見るとイラっとくるかもしれません。
「……お前達も速く寝ろ。少しでも骨を休めとかないと、後々に響く」
 本当に気が効くぼっちゃんだこと。
 他人様からみたら、‘前世’と同じ人格とは信じがたいでしょうね。
「ジューダス、ありがとう……」
「悪ぃな。気ィ遣わせてよ」
 ぼっちゃんに謝礼を述べ、二人はそれぞれ床に就きました……

 それは、ロニくんとリアラさんが同時に寝息をたて始めた時のことです。
 ぼっちゃんがそれを確認し、ため息をついた瞬間――
「……ねぇ、ジューダス」
 よく通る少年の声にびっくりしたのは、ぼくも同じです。
 眠っているはずのカイルくんが起き上がり、何か言いたそうにこちらを見ているのです。
 瞼を落とした二人を妨げるわけにはいかないので、ぼっちゃんは黙していましたが……
 カイルくんは、忍び足でぼっちゃんの近くに足を運んできました。
「……どうした? お前の体力じゃ、寝ないと、明日もたんぞ」
 二人からは二十尺くらいの距離をおいてはいるものの、ぼっちゃんはひそひそ声で話します。
「ジューダスこそ、大丈夫なの? ここに入る前から、結構辛そうな顔してたから、オレ、心配で……」
 ぼっちゃんの目が、少しばかり見開かれました。
 やはりといいますか、彼の発言が意外だったんでしょう。何気なくぼっちゃんを観察していたんですね、カイルくんは。
 ですが、ぼっちゃんはすぐに表情を繕うと、意を決したように口を開き始めました。
「確かに僕も疲れてはいる。だが、お前達の比じゃない。微々たるものだ、安心しろ」
 そのおもてが上気していることに、カイルくんは気付いていたかどうか。
 ぼっちゃん自身は、自分がすこしづつもよおし始めているのを感じているとは思いますが……
「……ダメだよ、ジューダス。だって、今のジューダス、本当に辛そうだもん。困ってることがあるなら、オレに言ってよ」
 ――オレに言ってよ。
 ぼっちゃんの呆けた表情から、心情が手に取るように分かります。
 カイルくんのセリフがエコーとなって、脳内に響き渡っている……んだと思います。
「オレ、ジューダスのこと好きだから。助けてあげたいって思うのは、自然なことだろ? 
 だからさ、無理してないで教えてよ。オレだって、なにか手助けしてあげられるかもしれないじゃん?」
 普段の雰囲気とは違う、神妙な表情でぼっちゃんを見据えるカイルくん。
 ぼっちゃんはどんな言葉を紡ぎ出そうか、迷っているようですが……
 劣情で理性がおかしくなった為か、つい感情を吐露してしまいました。
「……すまん、カイル。…………僕は、お前としたい」
 言下に、ぼっちゃんの身体が、カイルくんの身体に覆い被さりました――

「ジュー……ダス?」
 組み敷かれているにも関わらず、少年の声は落ち着いていました。
 美麗な形状の瞳から、水の粒が流れ、少年の首筋に落ちたからです。
「駄目だ……出来ない……」
 やや咽ぶように吐き捨てると、ぼっちゃんはカイルくんから退いてしまいました……ました?
「すまん、カイル……お前には、言っておかなければならないことがある」
 あお向けになったまま、ポカンとした顔のカイルくんに、ぼっちゃんは重い口を開き始めました。
「僕は……同性愛者なんだ」
「知ってたよ」
 ――っ?!!
 カイルくんではなく、ぼっちゃんの表情に驚愕の色が塗られるとは、誰が予想したでしょう?
 ……どこまで人を驚かせれば気が済むんでしょうか。この子は。
「だってさ、ずっとオレのこと見てるしさ、女の子にも興味ないって言うしさ……」
 なんか説得力に欠ける気がしないこともないんですが。
「今日は、もう我慢できなくなっちゃったでしょ? だから、今日はオレがジューダスの役にたって上げるよ」
 やはり、英雄の素質を受け継いだ者というべきか。
 今日ばかりは彼を見直しました。
 ぼっちゃんは、片方の足の裏をつけたあぐらをかいてから、しゃべり始めました。
「……いいのか? お前にはリアラが……」
 心配そうでいて、興奮気味な表情のぼっちゃんは、このうえなく艶やかだと思います。
 身を起こしたカイルくんは、微笑を浮かべながらぼっちゃんに近づいてきました。
「ジューダスの為っていえば、許してくれるよ……」
「!! おい!」
 カイルくんの指先が、黒い夜着から隆起したモノに触れました。
「あふっ……あっ……はぁっ!!」
 やらしい手つきで陰茎を触られ、ぼっちゃんは瞑目しながら嬌声を上げました。
 ぼっちゃんの足が自然とM字に開かれ、両掌を地面につけた姿勢になりました。
 文字通り、我慢できない状態のようですね。
「ジューダスのためって思えば、大した事ないよ。それに……」
 言うなり、カイルくんはぼっちゃんの夜着を脱がし始めました。
 まったく抵抗がないあたりに、ぼっちゃんの意外な(?)性癖が見え隠れするというものです。

「うわぁ……うらやましいな……」
 ぼっちゃんのソレを見て、カイルくんは羨望のため息を洩らしました。
 容姿に似合わず立派なモノを持っているぼっちゃんは、未だに本来の用途に役立てたことはありません。
 カイルくんは、自分の手を十分に舐めまわしながら、言いました。
「オレ、小さいし、被ってるしさ……ジューダスのって、凄いよね……」
「――っ! んんっ!!!」
 ぼっちゃんの男根が、拳に握られました。
 ……すでに彼らの頭の中では、眠っている二人の存在は抹消されているみたいです。
 カイルくんは、快感に顔を歪めた美貌の天使を、微笑を浮かべて眺めつつ――拳の上下運動を開始しました。
「あぁん! ……ぁんっ、やぁ! んっ、んっ、んっ、はぁあん!!!」
 ぼっちゃんの甲高い鳴き声と、くにゅ、くにゅ、という猥音が、狭い山小屋に響き渡ります。
 その声を、うっとりした表情で聞き入るカイルくん。悦に入っているといった感じです。
 と、その表情のままに、カイルくんの顔がぼっちゃんのソレに近づけられ――舌先で舐めあげた瞬間。
「――ひっ!!! あぁっ! あぁっ! はぁあぅ! ……あぁああぁんっっ――!!」
 至高の喘ぎ声と共に、金髪の少年のおもてに白濁の液体がそそがれました。
 ぼっちゃんは、異常なまでの快楽に美貌を艶やかに歪ませ、二度、三度全身をわななかせます。
 白水をいただいたあどけない少年の表情は、どこか満足げな嬌笑を浮かばせていました――

「ほら、お前達、迅速に行動しろ」
 山小屋を出たにも関わらずシャキッとしない一行に、ぼっちゃんがささやかな叱声を飛ばしました。
「待てよジューダスゥ。何か俺、悪い夢見ちまってさぁ。……男同士で……その先覚えてねえや」
 ちょっとドキッとしたかもしれませんが、それ以上銀髪の青年を追及することはありません。
「……リアラ」
「……はい」
「……秘密だよ」
「……はい」
 金髪の少年と茶髪の少女は、何か厳かな雰囲気で話し合っていますが、ぼっちゃんは目を留めることも無く、踵を返します。
 そのおもてには、実にぼっちゃんらしい、ニヒルな笑みを満面に浮かばせていました――                 fin

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

キャライメージとか、投稿の仕方とか間違ってたらごめんなさい。
妄想だけってのも難しいね……


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