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ゲゲゲの鬼太郎 実写映画版 ぬらりひょん×夜叉

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                     |  鬼太郎 実写映画版 ぬらりひょん×夜叉
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  夜叉に萌えすぎてやってしまった
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ あんま絡んでないかも
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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暗闇の中で、夜叉は目を覚ました。
体を起こしてみると、あちこちからぱらぱらと砂や小石が落ちる。
あたりを見回してみるが、とにかく真っ暗で何も分からない。
分かるのは、鬼太郎に負けた、ということだけだ。
夜叉は“夜叉”になる前から負けたことなどなかった。
なるほどこれが敗北か、と、意識を失う寸前、妙に悟った記憶がある。

そういえば、ぬらりひょんはどうなったのだろう。
夜叉が遠い祖国から海を渡ってこの国へやってきたのも、元はといえばあの男のせいだ。
しかしどういうわけか、あの男に手を引かれたその後、どうやって海を渡ったのか、なぜ自分が異国の妖に手を貸すことを承諾したのか、全く思い出せない。
が、思い出せないなら、まあ、その程度のことだったのだろう。
今となってはどうでもいいことだ。夜叉は立ち上がる。目も慣れてきた。
とりあえず、肌身離さず持ち歩いていたはずの胡弓を探さなくては。
その昔、なぜだか忘れてしまったけれど、夜叉が夜叉になる前から大切にしていた、唯一のもの。

胡弓を探してうろうろしていると、ぐにゃ、と変な感触のものを踏んだ。

「…?」

そっと、踏んでしまった何かから足を退ける。
足の下にいたのは、白目を向いて倒れているぬらりひょんだった。
生きているのか、死んでいるのか…
確かめるべきか否かと首を傾げかけた時、夜叉の視界の端にもっと衝撃的なものが映った。

暗闇の中で、ぬらりひょんは目を覚ました。
体のあちこちが痛い。
やれやれ、今回は鬼太郎にやられたようだと溜息を零して体を起こす。
辺りは真っ暗で、ほとんど何も見えない。
ただ、耳を済ますと、何やら不協和音が響いていた。
べん、べべん、と、何となく三味線のようにも聞こえたがそれにしても音程がはっきりしていない。
まるで壊れた楽器から無理矢理音を出そうと四苦八苦しているようだ。

「…酷い音だ」

思わずそう呟くと、ぴたりと音が止み、肌に刺さるような殺気が向けられた。
この殺気は、

「夜叉…か?」

口に出してみてからよくよく目を凝らすと、彼は驚くほど間近にいた。
ついまじまじと見つめると、殺気は和らいだが、何とも恨みがましげに此方を見ている。
手に持っているのは、胡弓。しかしそれはほとんど原形を留めていなかった。
弦は殆どが切れているし、胡弓自体、ところどころが欠けている。
先ほどの不協和音がこれから発せられていたのだとすると、音が出たことすら奇跡に思えた。
ぬらりひょんの視線を気にすることなく、夜叉はそれからまた幾度か弦をいじったり、弓剣で弾いてみたりといじらしく頑張っている。
しかし、それもやがて諦めたのか、肩を落とし、再びぬらりひょんを睨んだ。
お前のせいだ、とでも言いたいらしい。まあ、そうだろう。
ぬらりひょんが夜叉をこの地に連れて来なければ、鬼太郎と戦うことにはならなかっただろうし、恐らく彼にとっては初めてになったであろう敗北を味わうこともなかった。

「お互い、酷い目に遭ったものだな」

呟く。夜叉は微かに首を傾げたようだった。
言葉とは裏腹に、ぬらりひょんがうっすら微笑んでいたからだろう。
そう、確かに酷い目にあった。他の妖を配下に置き、ガシャドクロを蘇らせ、そして…この様だ。
結局自分は、最初から独りだったのだと、再度自覚しただけの話だった。
鬼太郎にそう言った時、一種の虚しささえ感じた。けれど。

壊れてしまった胡弓を未練がましくいじりまわしている夜叉を見て思う。
たくさんのものを失った。あってなかったようなものだ。
今のこの状況は、結局はふりだしに戻ったようなものなのだと思う。
それでも、この青年が傍にいることが、唯一の変化で、それが少しだけ、ぬらりひょんを微笑ませる。
独りではないのかもしれないという、事実が。

――さて、次は何を企もうか。

まずは脱出か、と、未だぬらりひょんを不思議そうに見つめる夜叉を見ながら、思うのだった。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 以上です。夢見過ぎだな、自分
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