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花ざかりの君たちへ 難波×中央

>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

ドラマ化された某イケメン学園の寮長×寮生。

「南波先輩、ボタン取れかけてますよ」

中尾に指摘され胸元を見てみれば、そこには頼りなく、ほつれた糸で必死にぶらさがる乳白色のボタンがあった。
こんなところ普通男は見てないだろ、って事を中尾はよく気づく。

「あぁ、ほんとだな」
ボタンは軽く力を入れれば簡単に引きちぎれそうだった。面倒くせえ。
そんな気持ちが顔に出たのだろうか、中尾はクスクスと笑った。
俺も、そんな中尾を見て笑ってしまう。

「ねぇ、南波先輩、良かったら僕がつけてあげましょうか?」
「あーまじ?お前がつけてくれんの?」
「はい、僕中学のとき家庭科得意だったんですよ!………それにボタンつけたりするのって奥さんみたいで良いじゃないですかっ」

最後はほとんど早口で、ほんのり頬を赤くした中尾に、俺はふーんっと相槌を返す。
恥ずかしそうに下を向いた中尾は、本当に二人の関係に慣れないというか、付き合ってみても純粋な少年のままだ。
他の、しっかりと生地に張り付いているボタンを外しながら、そんな事を思う。

「そういうもんかぁ」

「…そういうもんです」

「じゃ、頼むわ。奥さん」

「は、はいっ!」

小さな鳥が、驚いて飛び立つように中尾は俺からカッターシャツを受け取ると部屋から飛び出していく。

俺はと言うと、奥さんという響きが気に入ってしまった。
わざとなのに、からかわれて遊ばれてるのに気づかないのが、中尾の可愛い所だ。

丁寧に俺のシャツへボタンを縫い付ける中尾をベッドに横たわりながら思い浮かべる。
少し幸せな気分になって俺は笑った。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
初めてなんで不手際あったらすみません。


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