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生モノ オバドラ緒方→よゐこ濱口

>>1乙です

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                     | 生モノ オバドラオガタ→415ハマグチ隊長
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  横浜デートの様子を捏造したらしい
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 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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僕は今、最高に幸せだ。
こうして隊長と二人で歩いているのが何よりも幸せだ。

すこし前までは積極的に後輩に交流を求める人ではなかった。
けれどプライベートで色々あってからというもの、やたらと僕たちを遊びに誘う事が多くなった。
(僕なんかよりもっと有名人だから、別れただの何だのと世間に恋愛事情を詮索されてしまって…
「売れる」というのは大変な事だ)
最初のうちは何人かと連れだって行動していたのが、最近では二人で遊ぶ事も多くなってきた。

今は綺麗な夜景を求めるカップルに混じりながら
横浜の夜を二人でプラプラ歩いているのが最高に幸せだ。

隊長の歩みに合わせていると、次第に人影がまばらなゾーンに向かっていった。
「ここ、ええやろ?人少ないし、夜景は綺麗やし。俺が見つけた穴場や。」
自慢気に向けてきた黒い瞳は、光が映りこんでキラキラと輝いていた。
ああ、僕は酔っているんやなあ。さっき中華街で飲んだ酒と、このシチュエーションに。
だって、キラキラした瞳の隊長が堪らなく…………
あかん!少し酔いを醒まさねばと、軽く頭を振ってみる。
その仕草を見て自分の言葉を否定されたと勘違いしたみたいで、隊長の顔から感情がすっと消えた。
「あ、いやいやいや、ちゃうんです!ちょっと僕酔うてるみたいでそれで…
すんません!めっっっちゃエエ場所ですっ!!!」
必死な形相と否定する動作が、必要以上に大げさなのがツボにハマったのだろう。
表情を崩し笑い声をあげた。

隊長のこの笑い声にいつも救われていた。
僕が放った渾身のギャグで周囲の空気が凍りつこうとも、この笑顔があれば何も怖くはなかった。
彼はただ、スベって時が止まっているのを面白がっているだけだと分かっていても。
僕を見て、僕の事で笑ってくれるのが最高に幸せだ。

隊長の言う通り、そこは人影が見えない最高のポイントだった。
いくつかベンチが間隔を空けて並び、更にその間にはご丁寧に植え込みがあって
座れば隣が何をしていても分からない状況だ。

「あー、これはラブラブカップルにはもってこいな場所ですねえ」
「チューするにはバッチリな所やろ?」
「チューするスポットでチュポットってとこですか~」
恥ずかしい単語連発にも関わらず、隊長の笑いのスイッチが入ってしまった。
…ホントに何を言っても笑ってくれるんやなあ…笑いのハードル低すぎちゃうかと、少し心配になった。

笑いが収まると二人とも自然に黙り込み、しばらく夜景を眺めてぼんやりとしていた。
隊長にバレないように表情を盗み見る。
眼鏡の奥の瞳はとても静かで、でも静かであればあるほど心もとない不安を感じさせる。
多分、パブリックな場所では決して見せない顔。
一般的に知られる彼のキャラクターからは随分とかけ離れている。
あまり知られていない隊長の表情を、こうして独り占めできるのは最高に幸せだ。
……でも。

ねえ隊長。ここにいて欲しいのは本当は僕ではないんですよね。
今みたいに寂しくて寂しくて堪らない時に、本当に傍にいて欲しいのはあの人ですよね?
僕ではない。
頭の片隅では分かってはいたけれど、現実を自覚したら心臓がぐっと締め付けられた。
でも、あの人には愛する家族がいて、昔みたいに隊長だけを見てくれる訳ではないんですよ。

さっきまでのふわふわした高揚感が一気に醒め、キラキラと煌めく夜景が遠いものに感じる。
沈み込む先は…何だか海の底みたいだ。
溺れる感覚に捕らわれて、必死に掴んだのは隊長の肩だった。
あまりの力強さにぎょっとした表情になった。でもそんな事に構ってはいられない。
とにかくこの息苦しさから助かりたくて、彼を強く抱きしめた。
「ちょ…オガタ、どうかしたんか?」
いつもと様子が違う僕に驚いたのか、声に動揺が混じっている。
彼の肩に耳を押しつけると、僕を気遣う声が鼓膜に低く響き、触れた所から感じる体温と相まってとても心地良い。
もっと声が聞きたい。ずっと彼を拘束していたい。
「……すんません、なんか僕酔うてフラッフラしてて…しばらくこうしててもエエですか?」
心配しないでくださいよー、吐きそうとかそんなんやないんです、と加えると少し安心したようだった。
「しゃーないな。しばらくそっとしとき」

許可がおりた事だし、とにかく今は何も考えず、思う存分独占しようと更に腕に力を込めた。
僕と彼の隙間を埋めてしまいたいと思うあまり、不自然な程のきつい抱擁だったかもしれない。
腕に込めた力の意味が伝わったのかどうかは分からないけれど、隊長は肩に乗せた僕の頭に頬をそっと寄せてきた。
彼の手が僕の背に回る。

その手が本当は僕じゃない人を求めていたとしても、僕は全然構わないです。
キラキラと輝く夜景の中で、隊長とこうしているだけで、僕はそれだけで、ホンマに、最高に幸せなんです。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧  オガタの隊長大好きっぷりが伝わってきて
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ;) 思わず捏造してしまいました…
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