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変わったバイト

オリジナル 変わったバイト
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

「――はい、ミナカミです」
「あ、もしもし。ええと、大学の掲示板で張り紙見て電話しました、福祉学科の佐々木って言います。
今、問い合わせ大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「ええと。まず、『家政夫募集』って、あの、『夫』って字になってたんですけど、男じゃないと駄目ってことですか?」
「駄目というわけではないですが、男所帯の身の回りの世話をしてもらうわけですし。
女子大生を雇って妙な噂になるのも悪いだろうと思いまして、男性に限らせていただいてます」
「…はあ。具体的にはどんな仕事なんですか?」
「おもに炊事と洗濯です。今来ていただいてる家政婦さんが来られなくなるということなので、
週に3回くらいはお願いできるといいですね。炊事に関しては夕食と翌日の朝食を作っておいてもらいます。
今の家政婦さんもしばらくはいられるそうですから、勝手がわかるまでは彼女を手伝ってもらうことになります」
「掃除とかは――」
「今は週に一回、家政婦さんにお願いしています。彼女が来られなくなった後は、
他の業者さんを雇うかもしれませんし、余裕があるようならお願いするかもしれません」
「――わかりました。あと、うちの大学、けっこうカリキュラム詰まってるんですけど、」
「ええ、知ってますよ。教えてますから」
「え…ええ?! あ、すいません、ええと、ミナカミ…」
「三年生の衛生法規を担当してます。一年生なら知らなくても無理はないですよ」
「……失礼しました、水上先生」
「いいえ、かまいません。時間については面接のときに言ってくれれば考慮します。面接で気が合いそうなら、
ためしに2週間ぐらい働いてもらいましょう」
「…………面接、お願いしてもいいですか」
「ええ。ありがとうございます。ちなみに、料理の経験は?」
「家の手伝いしてたんで、それなりには。自炊もしてますし、一応弁当も作ってます」
「それは頼もしい。立派ですね。それでは、面接は何曜日がいいでしょうか――」

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!


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