秀博姫(1)
更新日: 2011-05-03 (火) 20:18:15
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// .|| ∧∧
. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < 秀と博と姫の絡みなんだって
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < 美形揃いで目が楽しいよな
i | |/ ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~
| | / , | (・∀・; )、 < でも重いよ
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
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| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
「や、あ、あ…も、無理…」
色っぽい声が上がって、俺に上半身を預けていた姫が激しくかぶりを振る。耳たぶを甘噛みするつもり
が力を入れすぎて、やわらかい皮膚に俺の歯形がぐっきりと残ってる。赤くなったそこから薄い肌が破れ
て血が滲み出てるから、とりあえず血を止めるつもりでねぶってやった。
「あっ、や、あああ!」
あ、いっちゃった。
ものすごい気持ちよさそうな顔して。
耳弱いんだもんな。
こいつがいくときの中の具合は俺が一番よく知ってる。艶かしい痴態もさることながら、中のうねりとしま
りが半端じゃない。こりゃたまらんわと思って姫に覆いかぶさっている末っ子を見たら案の定。
「俺、も…っ」
最後まで言えずに、細くて硬い、彫刻みたいな体に震えが走る。目をぎゅっと瞑って、開いた口からこ
ぼれる喘ぎのエロさに、ぞくっとする。
こいついくときこんな顔するのか。
元が美形なだけに、いくときの顔もすげーいい。うん、そりゃ、俺の大切な姫を抱かせてやってるんだ。不細工なやつは困る。姫はなんつって面食いだし、俺もそうなんだよ。
中に出された衝撃で姫は立て続けにいかされたのか、ひっと息を呑みながら後ろで支えてやってる俺の
手に縋りついてきた。その必死さにちょっとご機嫌になる。
体力が足りない末っ子が息切れしながら、それでもぐったりした姫を心配して律儀に聞いてくる。
「ごめん、佳さん。俺、中に出しちゃって…大丈夫すか」
「やっ…言わない、で、あっ、あ」
まだ中に入ってるまま身をかがめて顔を覗いてくるもんだから、ただでさえ敏感で、最中に言葉を交わ
すのも死ぬほど恥ずかしがる姫はもう真っ赤になって逃げようと身を捩ってる。そんなことしたら更に感
じて墓穴掘るだけなのに。
なにげに食えない大物の割に、うちの末っ子は姫に負けずの天然だ。だって悶える姫を抱きしめて、
優しい声で聞くもんだから。
「え…佳さん大丈夫?気持ち悪い?水飲みます?」
だからそいつはそういう気配りをコトの最中にされるのが苦手なんだよ。
恥ずかしがる姫もいい眺めだから、あえて教えないけど。
綺麗なんだよな。こいつら。
男二人で絡んでる光景って、下手すりゃものすごい滑稽てか気持ち悪いだけなのに、なんか美術館
の名画でも見てるみたいだ。
俺は片手にビールを煽りながらぼんやりとそれを眺めた。姫の体を末っ子が抱き寄せたせいで、金色の
綿飴みたいな姫の髪がちょうど俺の中心をくすぐってる。ふわふわの柔らかい髪に揉まれる感触に、もう
今日はやるだけやったと思ってた俺を嘲笑うかのように下腹部を鈍い欲望がつき上がる。末っ子はな
んとか姫をなだめようと一生懸命抱きしめてなんか言ってるんだけど、肝心のモノが中に入ったままって
こと、もしかして忘れてないか?
俺たち三人がなんでこんな放蕩の限りを尽くすような事態になったかというと。
初めは至極まともな理由があった。
皆の同意の元に加入したはずなのに、一番大事なリーダーとの距離がなかなか縮まない末っ子。
見た目には我がまま放題で破壊的なことで有名だけど、意外と人見知りが激しいリーダー。
この二人を、とりあえずアルコールの力を借りてでも強引に親しくしちゃえ!という魂胆だったのだ。姫は
遠慮ばっかしてる末っ子に、もしかしたら強引なレコーディングのせいで加入早々嫌われちゃったんじゃ
ないかとびくびくしてるし、末っ子は末っ子で、元々姫の建てたレコード会社所属で、前任ベーシストと
のただならぬ仲をもろわかってるから、でしゃばると姫を傷つけるんじゃないかと思って何かと控えめにし
てるし。これから苦楽を一緒にしていかなきゃならないのに、うちみたいなバンドでメンバー同士が他人
行儀ってのは非常にまずい。ただでさえ、俺と姫がちょっとじゃれただけで「仲違い」だの「破局」だの、
姫がボーカルにちょっとツンツンしただけで「解散」だの「決別」だのと書かれるようなバンドなのだ。
だから俺はバンドの最年長者で一番のお兄さんらしく、シャイな二人を酒の力を借りてぐっと近づけよう
と考えた。男ってのは、一緒に飲んで馬鹿騒ぎして、そんで酔っ払って雑魚寝なんかして、翌朝一緒
にサウナにでもいってきたらもうそれですっかり親しくなっちゃうものだから。まぁ雑魚寝なんかさせるには、
末っ子も姫も、ちょっと箱入りすぎるけど。
しかし、それを実行するには少し作戦を練る必要があった。
うちの姫は金平糖みたいに甘い顔を裏切って酒がめっぽう強い。それに、酒が入って気持ちよくなると、
なぜか何かを蹴飛ばしたがる。普段は俺もそれに嬉々と付き合って一緒に看板蹴りなんかやっている
わけだが、末っ子との親交を図ろうという大事な席でそういう惨劇はまずい。末っ子もうちに入っただけ
あって酒は並以上に飲むんだけど、姫や俺にはまだ全然及ばないから。
で、どういうことを考えたかというと、まずはお姫様と二人で飲み始めて、様子を見る。姫はとりあえず
一暴れして気が済んだら驚くほど大人しく素直な子になるから、そこで末っ子を呼びつけて酒を飲ませ
れば、ちょうどいい酔い具合に出来上がるんじゃないかと狙ったわけ。
レコーディングも一際終わって、さて明日はオフ、という日に、姫を誘った。ここのところずっとスタジオに
塞ぎこんでて、仕事以外はろくに顔も見れなかったから、姫も寂しかったんだろう。何の疑いもせずにの
このこと俺についてきた。や、別に下心があったわけじゃないけどさ。そういう無防備なところを見ると、
もう駄目だ、こいつは俺が守ってやらないと、って気持ちになる。俺って世話好き。
末っ子にはとりあえず姫が一暴れして大人しくなる時間を計算して、深夜ぐらいにうちに来いと言って
おいた。でも出来るだけ末っ子と姫が話せる時間を作りたかったし、それにはとにかく姫が早く酔っ払っ
てくれないと困るから、俺は姫にどんどん酒を勧めたわけ。
姫も俺も酒好きだけど、ここんところすっかりスタジオに缶詰で姫はほとんどアルコール絶ち状態だったか
ら酒が進む進む。俺は調子に乗って姫の一気を煽った。
二人で俺んちのリビングに酒と一緒に陣取って飲んで、床に空いたワインのビンがざっと17,8本ぐらい並
んだところで、ちょっと目が据わってきた姫がいきなりぼそっとつぶやいた。
「秀ちゃん、今日は変なの」
「ん?」
「だって、普段は俺が一気やると、あまりいい顔しないじゃない」
おかしそうに首をかしげて俺を見つめる純真な眼差しにぎくりとなる。侮りがたし、姫。
「まああんまり我慢ばかりするのも体によくないから。な?今日は飲みたいだけ飲んでいいよ」
変に構えさせたらせっかくお膳たてした苦労が全部パーになっちゃうから、とりあえずもっと飲まそうと思っ
てグラスに新しいワインを注いでやったのに、姫はそれには見向きもせず、なんか妖しい上目遣いで俺
を見上げてきた。
「ほんとうに、がまんしなくていい?」
「あ?」
半分くらい開いた唇から、薄いピンク色の舌が覗く。乾いた唇を潤ませるようにちろっとなめあげる舌の
動きに、俺は自分の愚かさに気づいた。上目遣いの目元が恥ずかしそうに細められたけど、男の下半
身を直撃するその悩ましげな表情は誘ってるようにしか見えない。アルコールのせいでおぼつかない指
がゆっくりとシャツの前をはだけさせて、中の肌をあらわにした。
思わずごくりと固唾を呑む俺の首に白い腕がするりと巻かれて、アルコールに濡れた唇が俺の名前を
囁きながら重なってきて、つまり俺は、企んだつもりで企まれたことを悟ったのだ。
そういえば、ずっとレコーディングで、酒だけじゃなくて姫の体もずいぶんご無沙汰だったっけ。
「あ、っ、秀ちゃん、ゃ、あっ」
久々の姫の体はやっぱり気持ちよくて、いつも俺を楽しませてくれる色っぽい声も、いつもならずっとずっ
と我慢して、俺がめちゃくちゃに揺さぶって突き上げて頭の中をぐちゃぐちゃにしてやらないと出さないの
に、なんか遠慮なく出してくれて。その久しぶりの痴態に溺れて。おまけに、姫に酒を飲まそうと思って
一気を煽ったつもりが、よく考えてみれば自分もそれだけ飲んでるってことになる。姫が普段の恥じらい
も忘れて自ら服を脱ぐほど酔ってたんだから、一緒に飲んだ俺も同じぐらい酔ってたわけで。
「…あの…秀さん、俺来ましたけど…。…邪魔やったら帰ります?」
末っ子を呼びつけていたことも、末っ子に「今日だけ特別」と言って、さりげなく入ってくるようにと俺んち
の鍵を渡していたことも、すっかり忘れてたのだ。
だから細長いシルエットの末っ子が、ひょっこりとリビングの入り口に立って困ったように言ってくるまで、夢
中になって姫を貪ってた。
そこから先は、普通は俺と末っ子が気まずい思いをして、場がしらけて終わるはずなんだよな。
ただ問題が何かって、俺たち全員、酔ってたんだよ。俺たち二人じゃなくて、俺たち三人全員が。
姫はレコーディングで四日ぐらい寝てない(あとから知ったけど、俺や利君には内緒でこっそり強行軍を
続けてたらしい。なるほど俺より先に泥酔になるはずだ)上にアルコールと、俺がちょっと理性を飛ばして
たせいでほとんど半分意識朦朧だったんで、最初は第三者が登場したのも気づかなかった。そんで俺
はというと、多分、自分で思ってるよりも更に酔ってたんだと思う。徹夜明けのアルコールってのはほぼ
シャブみたいな効果があるし、その上セックスまでやっちゃってるんだからもう頭ん中めちゃくちゃ。
で、末っ子なんだけど、こいつももちろん徹夜明けなのは同じ。そこまではいいんだ。
問題は、こいつも酔ってたわけ。
先に帰して、夜中くらいに来ればいいからとりあえず寝とけって確かに言ったはずなのにこいつったら、
俺んちにきたらどうせみんなべろんべろんになってるだろうし、自分だけ素面だと割りに合わないって、
一人で飲んで来やがった。…全く、神経の図太いやつだ。
そういえばこの末っ子、うちのオーディションに来たときも、二日酔いで普段着で来やがったっけ。
変に構えられるのは困るけど、そこまで構えないやつは他になかった。
そりゃそうだもんな。俺たちはもうあのとき伝説になってたわけだからさ。日本人初のドーム3日とかやっ
ちゃって、俺たちのアルバム収入で所属会社は一部上場企業になれちゃったしさ。
だけど一緒にバンドやってこうぜっていう相手に伝説とか言われて拝まれたら困る。部外者には勝手
に拝ませときゃいいしファンが拝んでくれるのはすごく嬉しいんだけど、仲間にそういう態度取られちゃ困
るんだ。だから俺らがこいつを選んだのは、俺らを前に全然構えないその図太さもあったんだよ。
だけど今回はそれがまずかった。
非常にまずかった。
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// .|| ∧∧
. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < いったん中止しよう
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < うん、長すぎると迷惑だし
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~
| | / , | (・∀・; )、 < てか重いよ
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//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
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