世界樹の迷宮1 金ケミ&青ソド
更新日: 2011-05-03 (火) 20:18:54
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 世界樹の迷宮1の金ケミ&青ソドです
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 三竜戦後です
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「よし!皆そろったな!?それでは!第一回逆鱗そろったぞ記念大宴会始めるぞ!」
そうギルドマスターが言ったのはもう何時間前だっただろうか。そう思いながらアルケミストは淡々と酒を飲んでいた。
向こうではギルドマスターを中心としたバード集団がにぎやかな音楽を奏でている。
「……大体、第一回って後何回やるつもりだよ」
「まあまあ、散々苦労してやっと三色揃ったんだし、今日ぐらいいいんじゃないか?」
隣に座ったソードマンが苦笑しながらアルケミストの杯に酒を注ぎ足した。
普段は酒が入ると愚痴りだす彼だが、今日ばかりは機嫌よく杯を開けているようだ。
酔ったソードマンの愚痴を聞くのは、いつもアルケミストだ。
どうやら今日は楽しく酒が飲めそうだと思う彼に、陽気な声が話しかけてきた。
「いよーう!!お前らも飲んでるかぁっ!!?」
完全に酔っ払っているレンジャーが、苦笑顔のメディックの腰に絡みつくような姿勢で立っていた。
「……うぜぇ」
「はは、飲んでるよ。しかしお前、いくら恋人だからって公共の場でそれはちょっとやりすぎじゃないか?」
そうからかい混じりにたしなめるソードマンに、むぅ、と顔を膨らませたレンジャーが反撃する。
「えー、いぃじゃんかー、俺たちラブラブなんだし!……まぁ、お前らも早く恋人作ればこの気持ちわかるぜ!」
笑顔全開でそういったレンジャーを、顔を真っ赤にしたメディックが引きずっていった。
それをうんざりとした顔で見送ったアルケミストは、隣から聞こえてきた地を這うような声を聞き、やれやれソードマンスイッチ入っちまったかと振り向いた。
「……どうしたよ、ソードマン」
こんなときは、早めに愚痴らせてすっきりさせるのが平和への早道だ、と促す。
「…なんで……」
「あ゛?」
「何で…えぐっ…俺がっ…可哀想な奴みたいになってるんだよっ……!」
「はぁ?」
こいつはなにを言っているんだ?というか今回は絡む上に泣くのかよ……うぜぇ。
そう思ったが、とにかく今はこいつを何とかするのが先だとアルケミストは先を促した。
「だってっ……あいつらホモカップルなのに……えぐっ…て言うかあいつらだけじゃないっ!
うちのギルドの半分以上ホモとかじゃないかっ…メンバーの9割男だしっ……ぐすっ…なのにっ!!
何で俺が恋人居ない寂しい奴みたいにっ……」
そういいながらソードマンはどんどん杯を空けていく。
普段はこんな無茶な飲み方をする彼ではない。が、さっきのレンジャーの一言で、何か精神的にキてしまったようだ。
さらに杯を干しつつ彼は続けた。
「俺……俺っ!もうこんなホモギルドやめて執政院に就職してやる…っ!なんか誘われたしっ!
うぅ…でも…でもやっぱり俺はこのギルドが好きなだよぉぉっ!…うっ…えぐっ…」
……ちょっと待て。今なんていった?執政院に就職?
確かにこいつは剣の腕だけじゃなく頭もいい。
おまけに今やエトリア一のギルドの設立メンバーだ。そんな誘いが来てもおかしくないだろうが……。
「おい、それマジかよ?」
「…そうだよっ!世界樹を踏破したら来ないかってオレルスさんがっ!
…ぐすっ…どうせ……どうせ俺はレンジャーに比べて素早さも攻撃力も中途半端でボス狩りには向かないさっ!
だからもういっそのこと執政院に就職して安定した生活をしてっ……そしたら彼女とかできるかもしれないしっ……!」
世界樹踏破。
そうか、最近の逆鱗マラソンですっかり忘れていたが、この迷宮にもいつか終わりが来る。
そしてその終わりはそう遠くない日に訪れるのだろう。
そうすれば、もう新たな場所を探索することもなくなってしまうのか。
もしかしたらこのギルドの何人かは新たな場所に旅立っていくかもしれない。
ソードマンも本当に執政院に入ってしまうのかもしれない。
いくらエトリア一のギルドといっても、所詮は冒険者。明日の命も知れぬ身なのだ。
基本的に真面目で誠実な彼が執政院勤務に魅力を感じるのは当然のことだろう。
だが、彼がギルドを抜ける…?
ギルド設立当初から共に居た彼が、居なくなってしまう…?
…もう以前のように彼と大術式チェイスをすることも無くなってしまうのか……?
「…クソッ」
なぜ自分はこんなにもいらだっているのか。
しかも、その苛立ちの原因は、ギルドが解散するかもしれないことではなく、ただ、ソードマンが居なくなってしまうのかもしれない、ということらしい。
隣でソードマンがまだ何かぶつぶつといっていたが、アルケミストの耳には届いていなかった。
これは恋なのか?それとも相棒が居なくなることがさびしいだけなのか?
唐突に降りてきたこの大問題に対して、だが割とあっけなくその答えは出た。
……俺はソードマンが好きだ。
思えば、無愛想な俺にしつこく話しかけてくるでもなく、腫れ物に触るように接するのでもなく、
ただ自然にそこに居たソードマンの事を、初めから俺は心地よく思っていた。
でなければ、俺が酔っ払いの面倒なんか見るはずがない。
コイツだからこそ、愚痴も聞いたし介抱もしてやったのではないか。
今まで自然にやってきた事だが、改めて考えてみると、それは無愛想なアルケミストにとっては大した事だった。
自分の気持ちに気づいた彼だったが、それは新たな問題の始まりだった。
「おい」
「ん……ぁん…だ…よ……?」
「……ちっ」
散々言いたい事をぶちまけてスッキリしたのか、ソードマンは寝る体制に入っていた。
その寝顔を見ながら、アルケミストは思う。
……しかし、なんとまあ望み薄な恋だ。コイツはさっき同性愛を全否定していたではないか。
酔った勢いだとしても、それが彼の本音である以上、想いを口に出せば今までの相棒としての立場が崩れてしまうかもしれない。
それは絶対に避けたい。だが自覚した想いはこれからもっと膨らんでいくだろうと彼には予想が付いた。
このままこの想いを秘めたままコイツを執政院に送り出すか。
それともいっそのこと当たって砕けるか。
「……あぁ、うぜぇ」
取りあえず、今のところはコイツの寝顔を肴に、もう少し飲もう。
どうせ今日は無礼講だ。ヤケ酒を食らって酔いつぶれてしまおうか。
あぁ、酒にまぎれてこの想いが流されてしまえば楽になるのに。
まったく、せっかくの祝いの日だというのに、何でこんな事になっちまったんだ……。
自分の気持ちに気づいたアルケミストと、賑やかなギルドメンバーの思いを乗せて、エトリアの夜は更けていった。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ すいません、増えました。
| | | | ピッ (・∀・ ) なにが言いたいかというと、世界樹キャラ皆萌えすぎて困る。
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
このページのURL: