ゲゲゲの鬼太郎 鼠×偽→鬼
更新日: 2011-05-04 (水) 11:56:11
|>PLAY ピッ◇⊂(・∀・ ) ジサクジエンガ オオクリシマース!
夜中にやってる方の鬼たろー のつもり。
鼠×偽→鬼 のつもり。
名前なんか呼びたくない。
『あいつ』何て呼び方すらもったいない。
あんな奴、『あのバカ』で十分だ。
そうさ。
あのバカさえいなければ僕は僕でいられたんだ。
あのバカさえいなければ、僕が唯一僕だったんだ。
『偽』なんて不愉快な呼ばれ方なんてされず、僕だけが僕だったはずなんだ。
あの慈悲深い女性を地獄に落とすこともなく、頭を丸める事もなく、とばっちりでとんでもない化け物に殺されかける事も無かった筈だったのに。
挙げ句、臭い鼠の下僕だなんて。
ちくしょう。
「なんであのバカが秘書で僕がメイドなんだ」
「うるさいねぇ。呼び方なんてどうだって大した変わりは無いだろ?」
なら、どうして。
こんなことの相手を僕だけがしてるんだ。
相手をしてるのは僕なのに、どうして行為の間中僕じゃなくあのバカの名前を呼ぶんだ。
『だったら本人に直接言うこと聞かせりゃいいじゃないか。あのバカだって今じゃあんたの下僕なんだろ?』
喉元まで出かかっていながら、何でか口に出せなかった。
あんな臭い鼠が間近にいたからだ。酷い臭いに口も開けなかったんだ。
ちくしょう。
とにかくあのバカに関わってからロクな事が無い。どんどん悪くなってく気すらする。
そうさ。
だからあの時だって、あんまりクサクサしてたから気晴らしに一口、ほんのちょっとコーヒーを失敬しただけなのに。
なんでこんな目に会わなきゃいけないんだ。
溶ける。
体が溶ける。
ああ、溶けた。
溶けきった。
ちくしょう。
あのバカが台所に入って来た。
バカ、今来るな。
溶けきった僕を見て悲鳴をあげて逃げていった。
ああ、ああ。そういう奴だよな。
ひょっとしたら心配してくれるかも、地獄を自由に行き来するくらいだからもしかしたら助けてくれるかも。
そんな事チラとでも思った僕もバカだったのか。
ちくしょう。
逃げてく背中。僕とは違うもの。
そうか。
あのバカがいてもいなくても、僕は僕だったんだ。
偽でも代わりでもない、僕。
あんなにぴりぴりしないで一緒にいる事も出来たかもしれない。
消え始めた意識の中で初めてこんなことに気付くなんて。
ちくしょう。
□STOP ピッ◇⊂(・∀・ ) イジョウ、ジサクジエンデシタ!
なんかもう色々ごめんなさい。
お邪魔しました。
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