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ゆうひの、二人

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 | | |> PLAY.      | |
 | |                | |           ∧_∧ コネクリマワシテポエムニナッタダヨ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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誰かが言ってた。
世界中を旅した誰かが、
新宿の夕日は世界一美しいって。

俺もそう思うんだ。

新宿は、季節も時間も感じさせない街だ。
気が付いたら毎日は過ぎ去って過去になってる。
過去に得た物も失ったものも、全部飲み込んでいくのがこの街なんだ。
だから、アホみたいにでっかくて汚れきってる。
そんなこの街に俺自身も飲み込まれて無くなってしまいたかった。

新宿に夜が来るその前。
ほんのひと時だけど、一気に世界が変わるような時間がある。
空一面が、色に染まる。
赤とかオレンジとかピンクとか紫とか、メ一杯の色になる。
あの中にはきっと名前も無い色もあるんだろうな。
あの夕日の下だと、この街も少しは愛せる気がしてた。

でも不思議なんだけど、
住み慣れた、この薄汚い街が…今は……

今まで知らなかった、けどやっぱり俺は愛されてたんだよな。
誰かと触れ合って芽生えた優しい気持ちも、俺自身が裏切ってきたんだよな。

このでっかい街の中でなら、愛なんて持たなくても寂しさを紛らわせて生きていけると
――そうやって生きていけば良いんだと思ってた。

なあ、喜多さん。
喜多さんが思い浮かべる夕日は、
喜多さんが思い浮かべる夕日は、あの日の、あの廃屋で見た夕日なのか?
あのすべてが終わり、すべてが始まり、すべてが変わったあの日の
二人だけで見た溶けていくような大きな夕日。

俺が思うのは、
今日喜多さんと見ている夕日。
明日、喜多さんと見る夕日。

不思議なんだけど、
住み慣れた、でっかくって汚れたこの街が小さく、綺麗になったように見えるんだよ。
喜多さんが隣に居るだけで俺自身を飲み込んだこの街も、俺自身も。
愛せる気がするんだよ。
許せる気がするんだよ。

あんたが居るだけで生きてる気がするんだよ。

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