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反吐

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 一応、二次で 弟×兄 
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  ドマイナーな上、恥ずかしいからかなりぼかして書いてます
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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吐き気がする
気持ち悪い
頭が痛い
嗚咽が止まらない
動かない体を無理に引きずって部屋から出た
早く逃げ出したい
早く忘れたい
部屋の薄暗さも 埃っぽさも 血の匂いも
細い長い指で触れられた感触も 耳にかかった生暖かい吐息も
ついさっき起こった事の全てを
忘れて、しまいたい

いつも通りだったはずだ
昨日と変わらない一日を今日も送るはずだったのに
なのに、何故そうなってくれなかったのか
悪い夢であってほしい
何かの冗談であってほしい
でもそれが真実である事は自分の体が一番よく知っている
体中に走る打擲の傷と、縄の跡
血の滲んだ手首
全身に及ぶ疲労感
下半身の鈍痛
脳裏に鮮明に焼き付いて離れない、あいつの顔
耳にこびりついて離れない、あいつの声
抵抗する俺をねじ伏せて好き勝手に蹂躙した挙句
「愛している」
なんてほざきやがった
いつもと変わらない優しい声、穏やかな笑み
忘れたい
忘れてしまいたい
思い出すだけで背筋が凍る

震えが止まらない
動けない
俺にとってあいつは血を分けた弟だった
本当にそれだけで、大切な存在だった
ただ、それだけだったのに
何が奴をここまで駆り立てたのか
どこで俺とあいつは狂ってしまったのか……

「ここにいたのですか。探しましたよ」
「!?」
聞き覚えのあるその声にハッとして振り向くと、俺を苦しめた張本人がそこに立っていた。
「気がついたと思ったらすぐに飛び出してしまうから……もう少し余韻を楽しむ暇をくださいな」
済まなかったと詫びの一つもして見せるかと思ったが、これだ。
「よくもまぁぬけぬけと俺の前に顔を出せるな」
いつもと寸分変わらぬ、飄々とした奴の顔を見ていると、恐怖よりも先に怒りが込み上げてきた。
「失せろ。お前の顔は二度と見たくない」
「フフッそう悲しい事を言わないでください。私は兄者に何度でも会いたいと思っていますよ。
まぁこの狭い家の中じゃ、嫌でも顔を突き合わせなければ生活できませんが」
「……何のつもりだ」
「何がですが」
「貴様がさっき俺にした事が何なのか、分かっているのか」
「ええ」
奴はそう頷くと、俺の両腕を掴んで体を床に押し付けた。
「ひっ!」
情けない悲鳴が上がる。
「愛していると、あの時も言った筈です」

奴はそのまま囁いた。温い息が耳元に掛る。
普段ならありえない程近い位置にある互いの顔。
思わずゾクリと身震いした。
「私の情夫になってくれませんか?兄者。私ならあなた以上に梁山泊を上手く治めてみせる」
「ほざけ!冗談も大概にっ……」
「嘘でも冗談でもありません。私はずっとあなたしか見えていなかった。本当はずっと胸の内にしまっておくつもりだったけれど、
でも限界です。好きなんです。もう抑えきれない」
そう言って、早く逃れようと暴れる俺の体を力ずくで抑え込んで唇を重ねてくる。
「うっ!?」
そのまま舌をきつく絡めて何度も口内を犯す。
それはほんの数秒の事なんだろうけれど、酸欠になりそうな程に長く、苦しく感じられた。
口元を汚す二人分の唾液も、生暖かいザラついた舌も気持ちが悪い。
突然、唇が離れ、呼吸が楽になる。
「ゼッ……ハッ……ァ」
肩で大きく息をして、涙目で奴を睨みつける。
「私を怨んでくれても憎んでくれても構いませんよ」
「……?」
目の前の男はそうポツリと呟いて口端に笑みを浮かべた。
「少なくともその時は、あなたは私のことしか考えられなくなるのだから」
「…………」
「愛していると言ってくれなくても構わない。それでも私は兄者が好きなんだ」
「さ……」
「だから、さ」
ギッ
体にかかる力が一層強くなり、手首に奴の爪が食い込む。衣類の下の肌に触られる。
「あなたには、私だけのものでいてほしいのです」
その顔はいつもと同じように穏やかな微笑みを浮かべていた。
ただ、その眼は狂気に満ちていた。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ お粗末さまでした
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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鬼畜美人な攻めとそれに苦しめられる虚勢張りな受けを妄想して書いたけれど玉砕しました。


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