悪魔のようなあいつ
更新日: 2011-05-04 (水) 12:02:58
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. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < 昭和の大事件ドラマ
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < 元刑事と悪魔だお
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| | / , | (・∀・; )、 < 微妙にエロ有
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
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この場所にはいくつかの顔がある。
ホステスたちの笑い声と、酒と唄、そして理性などとうに失った者達が集まる場所でもあれば、
はたまた、横浜を牛耳る闇の帝王が部下を携えて”ゴッドファーザー大会”を開く場所でもあり、
そのどちらの顔でも無い時は、まるで廃墟のような静けさの中で来るべき者を、カウンターに立つ者を、椅子に座ってくれる者を、唄
を歌う者を、ただひたすらにその時が来るまで、その夜が来るまで静寂を保つ場所でもある。
先程までの騒がしさとはうって変わって、その場所は徐々に静寂を取り戻し始めた。
ここがまた本来の姿を見せるのは、次の夜だ。その夜に備えて、ホステスや店員は帰路につく。
「良ちゃん、またね!」
「おーい、良、今度の月曜だぞ、覚えといてくれよ。今度は社長も誘ってさ。じゃ、またな!」
うん、うん、と二つ返事で適当にあしらい、ロッカーを閉めた。
ガチャッっという音が、がらんとした空間に響く。彼はこの瞬間が好きだった。
この場所の今日一日の役目を自分が終らせた気がするのだ。この音と共に此処は一時の静寂へと包まれる。
主を待つかのように。
(小便でもしてさっさと帰るか・・・・・)
ホープを銜えて用を足し、手を洗う。いつもとなんら変わらない光景。
眼前の鏡に写る相手はいつも何かけだるそうで、何を考えているかわからない。
”一体何を考えている?”そう自問するのだが決して返って来る事はなく、その言葉がぐるぐると寂しく回るばかりだ。
立てかけていたギターケースを抱え、ウェスタンドアに手をかけた時だった、彼よりも少し早くそのドアを開ける者がいた。
その者は”キィ”、という音と共に彼を少し押しのけて入ってくる。ゴッドファーザーお出ましか、そしてこの場所の”主”の。
「良、まだいたのか。」
「ああ。」
「一杯・・・・飲んでいかないか?」
杯をくいっと上げる手振りをして、”主”は微笑んだ。だが、それに快く答えるような気分じゃなかった。
「疲れてんです。」
俯いたまま立ち去ろうとする良の腕を、褐色じみた手が締め付ける。
「野/々/村さん、俺疲れてんだ。」
だが、その手が緩む事は無く、石の様に動かない。
何をしたいのか真意を確かめようにも、黒眼鏡の奥から覗く瞳は無機質でよくわからず、
ただひたすらに良を捕らえたままだ。
「・・・・・しつこいな、離せってんだよ。」
大きく身体を揺さぶると、やっと口を開いた。
「まぁ、待てよ。待て。ほら、覚えているか?覚えているだろう?」
「何が?」
つまらない謎解きのような口調と、答えのわからない子供を焦らす様に、欺くように、
自分の優位を見せ付けるようなこの態度には、度々いらいらさせられる。
「良・・・・・・・。」
褐色じみた手に力が篭もり、逃れようとする良を洗面台へ押さえつけた。
不気味な笑みを浮かべると、その唇が良の耳元でうごめく。
「お前がまだ孤児院に居た時だよ、思い出したか?お前に、教えてやったじゃないか。」
「そんな事・・・・・今更・・・・・」
「お前、女みたいに喚いただろう。覚えているか?気持ちよかっただろう?どうだ、あれから自分でしたか?しただろう?」
「ふざけんなっ!くだらねぇ事話しやがって。どけよ、痛いんだよ、離せってんだ!」
普段は手加減しているのか何があってもぐっとこらえて、毎回向こうから引くものなのだが、今日はそうはいかなそうで、
もがけばもかぐほど、逆に押し戻されているような感じだった。
「思い出したか?なあ、良・・・・・・。」
片方の手が下腹部を伝い、ゆったりと躊躇いがちにジッパーをじりじりと下ろすと、そのままするりと秘部へと滑り込んでくる。
狭い肌着の中で肌の感触全てを確認するように、それは上下左右にうごめく。
耳元に佇む唇はもう何も告げず、隙間から漏れる吐息が良の耳殻をじっとりと湿らせ、熱く照らした。
”ほら、この手でしごくんだよ。”
言葉が脳裏を駆け巡る。自分が男相手に、兄同然だった相手に恥態を曝け出してしまった事も同様に。
この男はあの後きっと後悔しただろう。そしてこの後も。そんな事はわかっているのに何故このような行為をするのか。
不可解な男だ。とにかく、この野/々/村という男と居るとイライラするのだ。
「どうだ?思い出したろう?」
「・・・・・・・・・」
もう、諦めてコトが終るのを待つしかない、と抵抗するのも止め、洗面台に浅く腰掛けるようにして男の背に腕を回した。
いつも奴がよこす”雌豚”に抱かれる時のように、何も考えずに。それが一番楽な方法だった。良にとって。
首元に吸い付くように、くちづけながら、中心をしごく。急に大人しくなった良の事をどう思っているのだろうか。
眼鏡越しでなくてもこの男の思考は掴み辛く、ただ一つ明確なのはこの時間は避けられないという事だけだった。
「あ・・・・・・・・・・」
”何も考えてない”のに、中心は熱く熟れて窮屈な肌着の中を、男の手を、湿らせていく。
”雌豚”に抱かれる時よりも反応が早く思えた。
しっかり感じてしまう自分が滑稽で、阿保らしくて、思わず口の端が吊り上ってしまう。
何も考えずに・・・・・・気持ちとは裏腹に、下半身としてはこの邪魔なジーンズと、下着という障害を
とっとと取り払って欲しいようで、だからといって男に脱がせて欲しいなんて言える筈も無く、
そんな欲望を振り払うように”無”に徹するしかない。
「こんな所、誰かに見られたらあんたどうすんだ?」
「そんな事、今は考えなくていい。」
空いている手が良の髪を撫でる。まるで子供にでも先の言葉を言い聞かせるように。
しごいていた手が、離れそのまま袋の後ろへと指が伸びると、男がにやりとした。
「なあ、今までの女はここを使ったことあるか?」
本来ならば、出口としてしか使われない穴の周辺を水気を帯びた指が愛撫する。
予想だにしない行動に良の体は強張った。
「使ったことあるわけないだろ。そんなと・・・・・・」
全て言い終わる前に、決して心地良くはない感触が内部を侵して行く。
背に力なく回していた腕も強張って、背をがっしりと捕らえてしまう。完全にペースを男に持ってかれた感じがした。
内壁を緩ませるように、ゆっくりと抜き差しする感触に耐えられず、その度にきつく締め上げてしまう。
「嘘じゃないみたいだな。」
「・・・・・っ・・・あ・・・・・・」
鼻で笑ったような言葉と同時に指を引き抜くと、膨張しているそれを乱暴に上下に擦る。
急な快感がどっと押し寄せて、我慢できずに男の手を濡らした。急に達してしまった体が恥ずかしくて、どうにもならなかった。
「・・・・・・もう・・・・十分だろ・・・・。」
「良・・・・・・このまま・・・・・・」
男が良のズボンに手をかけ、何かを言いかけたが、突然の”キィ”という音が二人をヒヤリとさせる。
「良?何してるの?」
不思議そうな顔をしている少女が一人。
破れかけた服に、腕には黒い猫を抱きながら、二人の顔を伺うようにそろりそろりと近づいてくる。
「良、明日も唄、頼むぞ・・・・・・」
「ああ、うん・・・・。」
適当に見繕った言葉と共に男はすぐに身を離すと、少女を押しのけ、手をすすいでさっさと出て行ってしまった。
「良、何やってたの?」
本当に見てなかったのか、それとも良を試しているのかは解らない。
良と二人きりになれた少女はニッコリと笑った。
「そうだ、良、お花買って!」
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// .|| ∧∧
. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < なんだか
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < エロが微妙で
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~
| | / , | (・∀・; )、 < すまんかった!
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
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. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
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