VOCALOID マスカイマス
更新日: 2011-05-04 (水) 12:02:09
某加イドのマスカイマス。お約束な問いに答えるカイト。二人の関係はチューまで。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「もし、俺じゃない誰かが、お前のマスターだったとしたら…、
お前は俺のことを好きになったりなんか、しなかったんだろうな」
「マスター…」
俺は何も言えなかった。だって、本当にそうなんだから。
ボーカロイドは所有者であるマスターのことが一番大事。
性別なんか二の次で、愛するっていうことでさえ自然なんだと思う。
そのベクトルが敬愛に向かうのか、己だけのものにしたいという欲望として発露するのか、
それはマスターや環境に左右されるとしても。
「確かに、多分それは間違いじゃないです」
あぁ、マスターの顔が歪んでいく。
「でも! 聞いてください、マスター! それでもこの気持ちが、こんなにも強くマスターを求める気持ちが、
最初からあったわけじゃないです。ずっと一緒に過ごしてきて、たくさんの色んなことをマスターが教えてくれたから、
初めて会った時なんかとは比べようもないくらいマスターのことが好きなんです。
この俺の気持ちを育てたのは、マスター以外にありえないんですよ!!
……だから、好きだという気持ちの原点は例えすり込みでも、この気持ちの大きさまで疑うようなことは、言って欲しくない」
「カイト……。ごめん」
「今までそう思っていたのなら、これからは『これほどボーカロイドに愛されているのは俺しかいない!』くらい強気でいてください」
「……うん。ごめん。……ありがとう」
マスターがぎゅっと抱きしめてくる。苦しいくらいに。だから、顔は見えない。──見ない。
ふるふると震える肩も、押し殺したような声も、俺は聞いてない。
今まで、一度も泣き顔を見せたことのなかったマスター。
きっと、俺の前で泣いてしまった自分を後で恥ずかしく思ってしまうだろうから、俺は見ないふりをする。
どのくらい抱きしめ合ってたんだろうか。呼吸の落ち着いたマスターが、小さく身じろぎする。
少し体を離すと、マスターと目が合った。
いつも凛々しくて格好良いマスターだけど、今は……普段と大分様子が違っている。
泣き腫らした目が真っ赤で、潤んでいて、普段マスターの性格を可愛いなと思うことはあっても、
見た目はいつも格好良いなと思っていたのに……何故だかとても可愛いと、そして色っぽいな、とそう感じた。
でも、そんなこと言った日には怒って離れてしまいそうだったから、何も言わず静かにマスターに口付けた。
ねえマスター。いつもあなたの方からキスを仕掛けてくれましたよね。それがとても嬉しいことだと、今、分かって貰えましたか?
目を開けてマスターを見れば、そこにはバツが悪そうな、照れた顔。ああ、なんて可愛いんだろう。
「カイトのくせに…」
小さくそう紡いだ言葉も、この距離なら逃さず聞こえるんですよ。
今度は深く口付けると、あとはくぐもった声だけが耳を打った。
「あとで……」
「はい」
「また、レッスンしよう。今日は、一緒に歌おう」
「はい」
でも今は、それよりもあなたの温度を感じたい。そう言ったら、「そんなことは分かってる」と返された。
お互い、歯止めがきかなくなりそうな、そんな空気を感じながら、どちらともなくベッドに身を沈めた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
この後マスカイマスで初エチー…だと思う。
ごめん、エロを書く才能がないんだ。
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