大フリSS
更新日: 2011-05-03 (火) 14:01:12
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| 超久しぶりに投下。
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 西裏との試合後の部活さぼるズンタとリオーの話です。
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All I need Is . . .
教室の席についたまま、少年はグラウンドを見つめる。
授業を終えた生徒たちが、パラパラと校門を行き過ぎる。
西裏との試合の後、野球部は部活を再開し―
それは勿論、次の試合の為で
それはつまり、勝つ為で
部員たちのウォーミングアップする姿を、俺は片肘をつき教室から見下ろしている。
ふ、と。
あの日の、試合後の光景を思い出す。
カズさんに、抱き締められて…でも、涙で前が見えなかった。
I take your hands 伝ワル温モリガ遠ク
Lost my way 誰カノ言葉ナンテスドオリ
西日が、校庭を、教室を照らす。
俺はただ、あの日に思いを馳せる。
何が、足りなかったのだろう。
積み上げてきた日々を、何が否定できたのだろう?
悲シスギテナノカ?悲シミワカンナイ
激情ノハテニ無表情ニタドリツク
Lay your hands 動カナイアナタハ現実
スベテハ過ギテユク ソレダケガ真理
静かな教室の傍らに、駆ける足音が響く。
その方向を見やると、練習用のユニフォームを着たリオーがいる。
早い息と共に、その後輩が言う。
「ジュンさん、今日も部活来ないつもりですか?」
俺は、問いかけに応じるでもなく、ただぼうっとその姿を見ていた。
リオーは、一瞬戸惑う表情を見せるが入り口に立ったまま続ける。
「あの、練習来てください。ジュンさんがいないと、困ります」
真面目な表情をしている、一年。
俺は、肘をついた状態でまた窓からグラウンドに目を向ける。
そして、広がる午後の風景を写しながら、呟く。
「お前、この前の試合なんで負けたと思う?」
え、と後でリオーが返す。
そちらを振り向くと、困った顔でそいつはわかりません、と言った。
「お前さ、土下座したら俺も部活行ってやるよ」
俺が、音もなく笑って言うと、リオーは幾分か惑うように目線を左右に散らす。
しかし、黙ってすたすたとこちらにやってきた。
俺は、不審そうにそれを見ている。と、彼は俺のすぐ前、足元にぺたんと座った。
決して綺麗とはいえない床に、両の手をつこうとする。
「お前、バカじゃないの?」
リオーはその言葉にむっとして見せたが、すぐに落胆の表情に色を変えた。
依然変わらない面持ちで、俺はこちらを見て何か言おうとするリオーの頬に左手を触れる。
自分より、少し高い温度が伝わる。
硬直しているリオーをよそに、つ、と親指で頬を撫でた。
ぴく、と肩を震わせ、不安そうな目をこちらに向けている。
触ったままの頬が、耳と共に紅く染まっていく。
「ジュン、さん?」
ドコカノ思想振リカザス僕ヲ笑ッテ
イザトナレバ自分ノ心スラ救エナイ
「お前じゃ、足りない」
俺がそうこぼすと、リオーはすぐに言い返した。
「そんなの、俺でもわかってます」
コノママイッソ過去ニ生キテシマオウカ?
コンナ僕ヲアナタハモウ叱ッテモクレナイ
「俺じゃ、カズさんにはとても及ばないって、わかってるつもりです
でも、トーセイのピッチャーはジュンさんです。練習に来てください」
積もり積もった思いの丈を吐き出すように、リオーはどんどん喋る。
バカみたいに、必死の様子で。
「だから、カズさんに顔向けできるように俺、もっと頑張りますからっ」
深く息をついて、目の前のキャッチャーが言う。
「もっと、俺、頑張りますから―」
言いながら、こちらを見上げるリオーがその動作を止める。
自分でも知らないうちに、涙を流していた。
あ、とかえ、とか短く声を上げて、リオーは立ち上がって自分のポケットを探っていた。
結果、何も見つからず、そいつがユニフォームの袖で俺の左頬に流れる滴を拭った。
足りないものなんてなかった。
だってあの時、俺たちは全てを出し切ったはずだから。
いや、相手と比べたら、不足する何かがあったのかもしれない。
だからこそ、踏み出さないといけないんだろうな。
見えない、足りない何かを掴む為に。乗り越える為に。
黙って、考えを巡らせる俺の前で、リオーが表情を伺っている。
溜め息をつくと、俺は短く発する。
「行くよ、部活」
慌てふためいていた後輩が、ぱっと明るい顔色を見せたので、それを鼻で笑う。
次の夏は、真っ白な太陽が球場を丸ごと照らして、その真中でピッチャーが振りかぶる。
最後はそう、ストレートがいいな。
わあっていう歓声に包まれながら、キャッチャーの俺がウイニングボールをジュンさんに返すんです―
などと夢みたいなことを、廊下を共に歩くリオーは勇んで話していた。
まあ、それを現実にしないとな―
薄くボケた、あの日の球場の廊下を忘れないように
俺を信じて球を受け続けてくれたカズさんの為に
何か喋っているリオーの隣で、苦笑いをする俺。すると、リオーが声をあげた。
「ああっいけない、俺、監督に何も言わずに来たんだったっ」
あ?と俺は一瞬顔をゆがめると、隣の奴がぐっと腕を掴んだ。
「行こう早く、ジュンさん!怒られる!!」
ああ言葉も出ない。やっぱりこいつはバカだと思う。
そして
まるで疑わずに、俺をまっすぐに見るこの
次の正捕手のために
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| 駄文失礼しました。
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 途中色々文がgdgdなってます。痛い子ですまそ。
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| | □ STOP. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ BLポクナイゾゴルァ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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