1£ゴスペル 上×石
更新日: 2011-05-03 (火) 14:31:25
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| 来週は石阪の恋愛話っぽいのでその前に!
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 改行ばっかりだyo!サーセンw
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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冷たい、とか、厭味だ、とか、そんなことをよく言われる。 しかしそういう性格なんだからそれに文句を言われても困る。
それに自分では厭味なことを言っている気はないし、至極当然のことしか言っていない……つもりだ。
……あの時は、少しだけ違ったけれど。
あの人が……あいつのことばかり気にかけるから。
“やめたいならやめてしまえばいい”
なんてことを挑発するように言ってしまった。 あの人はきっとあいつのことが好きなんだろう。
もし、俺があいつと同じような立場に立たされたとしたら――そんなことは金輪際起こり得ないが――、あの人は俺のために怒ってくれるのだろうか。
……答えは恐らくノーだ。
俺のことは引き留めもしないだろう……。
そんなことにまで考えが及び、胸が締め付けられるように痛んだ。
――馬鹿馬鹿しい。
と、一蹴出来たら良かったのに、今は到底無理なようだった。
物音を立てないようにそっと布団から抜け出す。 眠れる気分ではなかった。
一人になりたかった。 食堂だといつあいつが来るともわからない。 俺の足は自然と階下へ向かっていた。
――コーナーの端に腰掛ける。
やはりここが一番落ち着く。 ここにいると余計な雑念に苛まれず済むのだ。変なことは考えたくなかった。
――あの人が誰を好きだろうが俺には関係ない。
俺は、俺のすべきことだけに集中すれば良いのだ。
それは俺が最も得意とすることではなかったか。
「はぁ……」
なんだか思考がどうしようもないことになってる気がする。
「……疲れた」
「意志坂?」
その声に体がビクリと跳ねた。 声のした方に恐る恐る顔を向ける。
「こんなとこで何してんの?」
「ぅ……えだ……さん」
よりによって何でこの人が。 これならまだ食堂であいつに会った方がマシだった。 心拍数が上がるのがわかる。
「おい、意志坂聞いてる?」
そう言いながら俺に近付いてくる。
「え、いや……」
「なんだよ、なにボケッとしてんだよ?」
落ち着け、落ち着くんだ俺。 いくらなんでも動揺しすぎだ。
しかし上がった心拍数は治まらない。
「あ! そういえばさぁ」
俺の気持ちも知らずに宇枝さんは話を始めた。 自分からは話なんて出来なかったから、助かったけれど。
「こないだのマフラー、工作にあげられない?」
「……は?」
頭がスッと冷えていくのがわかった。
「だからさ、こないだバザーで買っただろ? あいつが惚れてるシスターのマフラー。それをさ」
「そうじゃなくて!」
思いの外大きな声になってしまう。宇枝さんが目を丸くして口を閉じた。
「……何でそんなことを……宇枝さんが言うんスか?」
絞り出すような声で訊ねる。宇枝さんはきょとんとした顔をしてから、しかめっ面になり、
「工作がさぁ、うっさいんだよ。シスターのマフラー!シスターのマフラー!!って」
答えた。
……だからって、宇枝さんが……あいつのために俺にこんなこと言う必要あるのか。
俺は俯いて、呟いた。
「……嫌です。あれは俺のです。」
「そんなこと言わずに頼むよ!」
俺の肩に手を乗せつつ宇枝さんが言う。
「嫌です!!」
俺は宇枝さんの手を払うようにして立ち上がった。
「……どうしたの?」
「何でも……ないです」
どうして宇枝さんは畠中のことばかり考えてるんだ。
すごく腹が立った。
胸が痛い。
涙が出そうだった。
頭の中がごちゃごちゃだ。
「意志……坂……?」
「……ぅえださんの……バカ……」
「へっ?」
「宇枝さんはバカだって言ったんです」
彼に背を向けたまま、震える声を抑えて言った。
宇枝さんが立ち上がる気配がした。
「宇枝さんは、あいつのことばかり気にしてる。……自分のことはいいんですか?」
これは厭味だ。 わざと言った。
「意志坂……」
「余計なことを考えて試合に負けるわけにはいかないんですよ。俺たちは……プロなんだから」
そうだ。俺はプロだ。感情になんて左右されない。
俺は自分に言い聞かせた。
沈黙が続いたので、
「……おやすみなさい」
と言い、逃げるようにして階段へ向かった。階段を一段、昇ろうとしたところで腕を掴まれた。
再び心臓が跳ねる。
「離して下さい……」
「嫌だ」
宇枝さんが即答する。 掴まれている部分が熱くなってくる。
――宇枝さんに言っておいて何だが、俺はバカだ。かなりのバカだ。
「バカなんて言ってすみませんでした。だから離して下さい」
「そういうことじゃないよ」
こっちに来て、と言われ、階段にかけた足を戻してしまう。腕は掴まれたままだ。
「意志坂は……俺が工作のことばっか考えてると思うの?」
「……」
答えたくなくて顔を背けた。
「それならバカはお前だな」
「……どうせ」
「ったく……何でわかんないかなぁ」
掴まれた腕に力がかけられ、宇枝さんのところに引き寄せられた。
「……ちょ、」
正しくは引き寄せられた、ではなく抱き締められた、だった。
「な……」
「よく聞きなよ? 俺にとって工作は弟みたいなもんで、四六時中工作のことを考えてるわけじゃない」
わけがわからない。 宇枝さんの話が、ではなく、この状態が、だ。
抱き締められ、その上耳元で話すものだからどこもかしこも熱くなって全身心臓になったみたいだ。
「お前はなんか勘違いしてるよ」
そう言うと、俺の目をじっと見つめてくる。
「勘違い、なんて……」
目を逸らしながら必死に言葉を発する。 頭ではもう何も考えられない。
「そう? じゃあ俺が一番誰のこと考えてるか知ってる?」
横目でチラリと見ると宇枝さんは何やら楽しそうな笑みを浮かべている。
「し……知りません」
俺だけこんなに必死で。 もうおかしくなりそうだ。
「教えてあげるからこっち見て」
そう言われて、ぎこちない動きで首を動かす。
宇枝さんの顔を見るか見ないかのところで、俺の視界は真っ暗になった。
そして、唇に柔らかい感触。
……思考停止。
唇を割って舌が侵入して来ようとしたところでハッと我に返り、飛び退いた。
「な、なにして……っ!」
しかし言葉は最後まで発せられることなく、今度は強引に引き寄せられ唇を塞がれる。
「んぅ……っ」
唇のわずかな隙間から舌が入ってくる。 唾液の絡み合う音が響いた。
俺の手は、いつしか宇枝さんの肩に回っていて、まるで恋人同士のようにお互いの唇を貪っていた。
「……ねぇ、わかった?」
どのくらい、キスしていたのだろうか。 一分なのか、十分なのか……長い口接けを終えて、宇枝さんが不意に言った。
俺の息は切れ、そのせいか頭がボンヤリしている。
「なに、がですか?」
「俺が誰を好きか」
「そんなこと、話してないですよ」
俺は何となく目を逸らす。
「意志坂」
宇枝さんの息を耳に感じる。
そして、
――好きだよ。
囁くように、言葉が続いた。
「……宇枝さん」
顔を上げると、宇枝さんが微笑みながら俺を見つめている。
「好き、です」
そう呟いて、今度は自分から唇を重ねた。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ テンパりました…ごめんなさいorz
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