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赤平×旭川

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

北事務所の赤平×旭川って需要あるのカナ?
まあ考えないで・・・初投稿でつw
では、いきまーす。

革張りのリクライニングできるチェアの中で一人の男が電話を受けている。
周りには重厚かつ洒落たデザインの家具が並び、大量のファイルやビデオテープ、DVDメディアなんかが所狭しと並べられていた。
僕が彼の気まぐれな言いつけ通りにやたら高価(たか)そうなティーカップに紅茶を淹れて社長室に戻ると、彼の座るチェアがくるりとこちら向きに回り、今までしていた厳しい表情を一瞬綻ばせる。
電話の向こうと何かの交渉をしているのか、声は低く少し厳しい感じだが、受話器を肩と頬の辺りに挟み、そこに置いてくれる?と言うような身振りをする。
僕が少し乱雑に書類の置かれたデスクを左手で片付け、ちょっとしたスペースを作って紅茶のカップとソーサーを置く。眼鏡の奥の目を細め、ありがとうと、また身振り。
スーツに身を包んだ彼はとても急がしそうで、疲れている様にも見えた。
「えぇ、どうぞその様にお伝えください・・・失礼致します。」
ぼんやりしていると電話での用が終わったのか、彼はデスクの上の白い電話に受話器を戻し、一瞬ため息を付く。
「忙しそうですね。」僕は何も考えずにクチから言葉を発してしまった。・・・小さいとは言え今や東京の大手事務所と業務提携する芸能事務所の社長だ。忙しいのなんか当然の事なのに。
「・・・まあ、ね。」そう言って彼はまた目を細めて笑った。ちょっと背伸びをした後、僕の淹れた紅茶のカップに手を伸ばす。目を閉じて香りを楽しんだ後、ゆっくりと口に運ぶ。彼の喉の辺りが少し動いた。
「じゃあ、失礼します。」とりあえず用も終わったし、僕がいては仕事の邪魔になるだけだろう。そう思い社長室から退散しようとすると、紅茶のカップを手にしたまま、彼はちょっと驚いたように目を丸くしていた。
「あれ・・・音/尾/くんもう帰るの?」
「え?あ、いやだって・・・ほら、鈴/井/さん忙しそうだから。」
「折角来たんだから、少しゆっくりすればいいじゃないか。」
「ゆっくりって・・・社長室でゆるくなんて出来ないじゃないですか。」
僕が苦笑いをしながら言うと、彼はこちらに来いと手招きをする。デスクの前まで行くとカップをソーサーの上に戻しながら、右手で自分の顎の辺りを触れ、ふーん。と一言。

「じゃあどこならゆるくリラックスできるの?」
「えぇ?どこって・・・?」
「よし、やーめた。」
そう言うと急に彼は眼鏡を外し、立ち上がりながら喉元のネクタイの結び目を緩めた。
「音/尾/今日バイクだべ?」
「あぁまあ。タンク錆びないように・・・って、え?」
「メットあったかなあ・・・。」
「ちょちょちょっと!どこ行くのさ?っていうか、俺のバイクで!?」
慌てて言うと、またびっくりしたような顔をして「そーだよ?・・・何で?」なんてしれっと言っている。
「待って、待って。つまり・・・やっぱり鈴/井/さんが運転?」
「俺後ろやだもん。」ネクタイをしゅるりと外し、シャツのボタンを上から二つ目まで外しながら当然のごとく身支度を始めている。
「バイク乗りたいじゃん。もう今年一回も乗ってないさ。」
「いや、あんた自分のバイクに乗ればいいべさ!」
「やだよ。お前とタンデムすっから楽しいんだべや。」ネクタイと、ついでに脱いだスーツの上着もデスクに投げながら、人差し指をぽってりした唇の前に持って行き、喋るなよと、また身振り。
電話の受話器を取ると内線ボタンを押す。電話機を持ったままテスクに軽く身体を預け誰かが出るのを待っている。
「あぁ、私です。今日ちょっとH/T/B/さんに行って来る。・・・帰りは夕方になりそうかな。今電話があってね。ああ、うん、そう。副社長にはそう伝えてくれる?」
夕方って・・・。そして嘘八百・・・さすが社長兼、俳優だよ。
僕が社長室の豪奢な時計に目をやる。時刻は正午過ぎ。
これは・・・夕方まで引きずりまわされるって事だろうか・・・?

「はい、じゃあよろしくー。」受話器を置き、電話をデスクに戻すと髪の毛を両手でかき上げ、きっちり整えていた髪を、ラフな何時もの時みたいに戻す。
「あー、堅っ苦しいな。よし、行くべか。」
「ど、どこに・・・?」
僕が言うと、一瞬彼が悩む。

「音/尾/はどこがいい?」
「はあ!?」
「まあ、お前に決定権はないけどね。」
じゃあ聞くなよ!と、思いつつも、久しぶりに一緒にいれる時間を作って貰えた事に感謝。絶対にクチが裂けても言いたくないけど。
「よし、飯食って酒飲んで、寝っころがれるトコでも行くか。」
「・・・寝っ転がるって。」
「あれ、俺とごろごろしたくないの?音/尾/くんは。」
何も言わずに無言でいると、彼はまた目を細めて笑った。

「もちろん、やらしい事も込みで。」
ニヤリと笑っている彼から、タバコとオトナっぽい紅茶の香りがした。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

あわわわわ!1/3が1/2になっている!
お目汚し+ミス、どうかお許しを!


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