野球 中日ドラゴンズ2504
更新日: 2011-05-03 (火) 14:14:37
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| ナマモノ注意らしい
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 棒の某2504
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| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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「や~いい式だったっすねー」
まるで自分の部屋のようにソファでくつろぐ後輩をひと睨みすると、冷蔵庫から出した水を一口飲
んで、そのボトルを投げつける。
「スーツ、皺になるぞ」
「はーい」
返事だけは素直だが、脱いだ上着はそのままばさりとソファに投げっ放しだ。
なんで俺が…とぶつぶつ言いつつ、ハンガーにその上着を掛ける。
「花嫁さんもすげー綺麗だったし」
昼間の同期のチームメイトの結婚式の様子を思い出す。
光に溢れたチャペルで、純白のドレスに身を包んだ花嫁は、以前紹介してもらった時以上に美しか
った。
真白いスーツを着た新郎は…多少は笑えるものだったが、鐘の音が響き、花と紙吹雪が舞い降りる
中で微笑みあう姿は、この上なく幸せな光景だった。
参列するためにハワイへのご褒美旅行へは欠席となったが、友人を祝福できて、後はその分トレー
ニングにつぎ込めるから、まぁ文句はない。
「あいつ、でれでれに溶けきってましたね」
お湯を注ぐだけのインスタントのコーヒーを入れると香りが部屋に広がる。
カップを二つもってテーブルに置いて、ソファを占領している新居の足元へ座り込む。
立食パーティだったから立ちっぱなしで少し足が疲れた。
「幸せっていいなぁ…」
新居の大きな独り言に、ぴくりと反応してしまい、後悔する。
今日一日ぼんやりと心の中を漂っていた思いがまた浮かび上がる。
(『アレ』があるべき『幸せ』の形なんだよ…な)
今の関係は不自然で、いつまでも続くものではないという覚悟は出来ていたはずだった。
呑気にコーヒーをすすっている、この男との。
世間にも親にだって言えない、誰にも祝福もされないこんな。
いつかこいつも、可憐な女性の隣で、今日の友人の様に幸せにつつまれて微笑むんだろうか。
その想像に、予想外のダメージを受けている自分に驚く。
胸の深い所が痛む気がする。
不意に後ろから相変わらずの高い体温の腕に抱き込まれた。
「また何か暗いこと考えてるでしょう」
「暗いって何だよ…」
「ま。大体想像つきますけどね」
こいつはアホだが、時たま妙な勘の鋭さを見せることがある。
「俺は今が幸せですよ?」
思わず息を飲んで、新居を見上げる。
「やっぱり」
にやりと笑われて、自分が失態を犯したことに気づく。
「アホの癖に…カマ掛けたりするなっつの」
悪態をついてみるが、新居は涼しい顔だ。
「不二井さんは可愛いっすね」
「お前は後輩の癖に全然可愛くねーな」
どこかのインタビューでも言ってたっすよねそれとか言いながら喉の奥で笑う。
こいつの笑ってる顔は、嫌いじゃない。
そこでずっと腰に回されていた腕に気づいた。
「おい…いい加減放せ」
「嫌です」
駄々をこねる子供のような口ぶりで、さらに腕に力を込める。
ぐぐ…っと押しのけようとするがびくともしない。くっそ…馬鹿力め。
「もう帰らないと、寮の門限だろうが」
「鬼の寮長もいないんで。外泊許可はゲット済み」
「不安にさせてしまったんでしょう?思いきり分からせてあげますよ」
「俺はアンタを離すつもりはないんで」
耳元に唇をよせて、普段よりも低い声で囁かれて、背中をぞくりとしたものが走った。
(最っ低だ…)
こいつの、こんなただの一言が…嬉しいだなんて。
「あ。そこでその顔は反則…」
「どんな顔だよ。ばーか」
ぐいと胸元をひっ掴んでこちらへと引き寄せると、ゆっくりとキスが降ってきた。
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