昼休み
更新日: 2011-05-03 (火) 18:15:44
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「阿部」
「何だ?」
「なんでもない」
「…………」
昼休み、昼メシ食い終わった直後のやりとりだった。
こういうヤツだとはわかっちゃいるが、それでもやっぱり腹は立つ。
わざとやってんのかそうじゃないのかわかんねートコがさらにムカつく。
「お前──」
「あーいや、やっぱ言おっかな」
なんだそりゃ。
面白がってる風でもない。深刻そうでもない。じゃあ何なんだよ。
「何を」
イライラしても無駄だ。頭では分かってても、イラつくものはイラつく。
別にオレが短気なわけじゃない。こいつの妙な言動が全部悪い。
「んー? イヤ、大したコトじゃないんだけどなー」
読めない表情。今度は何を考えていやがんだ。どうせロクでもねーコトなのは分かってるけどな。
わかってるからこそ、もったいぶられるとイライラすんだよ。
「だから、何が」
「気になる?」
「…………」
こいつの目的はなんだ。オレを怒らせてなんの意味があるんだよ?
オレの微妙に険を込めた問いにも、水谷は全く動じなかった。
つか、オレがイライラしてんのに気づいてねーのかもな。何しろ水谷だ。
誰か教えてくれ。オレにはこいつの思考回路がさっぱり理解できねえ。
「だからニラむなって~……怒るトコじゃねーだろ?」
「怒ってねェよ。イライラしてるだけだ」
「一緒だ一緒ー。どっちにしろ怖えーから」
怖いっつうわりには、全然怖がってるように見えねんだけどな。つか、イラついてんの気づいてんじゃねーか!
わざとか。やっぱりわざとなんだな?
またオレの気をひきたいってだけでこのアホくせェ問答続けてんだろ。
オレは最大限の努力で声量を抑えつつ、確認する。
「……つまり、特に何もねーんだな?」
でも、そんなオレの努力は全くムダだったようだ。
「あーもー、だからあるって! ったく、しょーがねーなあ……」
呆れたようなため息だった。
さすがに限界だ。なんでお前にそんな態度されなきゃなんねんだ。
「お前、さっきから──っ!?」
言葉は、途中でせき止められた。唐突に伸ばされた水谷の手によって。
「うっせーなー、そーやってすぐ怒鳴るから三橋が怯えんだろ~?」
世間話のような口調、表情。水谷はごく自然な動作でオレの唇を指で撫でる。
「へー、思ったよりやわらけー」
「…………」
何してんだ、お前。
その程度の問いかけすら出てこなかった。
完全にフリーズしたオレをよそに、水谷はそのまま指をスライドさせ、口の端にまで持っていく。そして、
「よし、取れた」
何事もなかったように水谷は手を離し、告げる。
「ごはんつぶ。ついてた」
思考が動き出すまでに、数秒。
「……へえ」
出てきた声は、不自然な会話の間を埋めるには足りなさ過ぎた。
「阿部ってときどき面白いよなー」
宙に浮いた相槌に笑うでもでもなく、相変わらずの読めない表情で水谷はつぶやいて、米粒を指で弾く。
いや。なんかおかしいだろ、今の。
そんな反論は、消えない指の感触に封じ込められてしまっていた。
「なー、やっぱ言ったほうがよかった? オレはどっちでもよかったんだけどさー」
「…………」
「あ、寝たフリ禁止。今度は阿部の赤い顔もっと見たい……って、だから禁止だって」
「……うるせえ」
「なんでよ? 別に笑ったりしないぞ!」
誰か、オレの代わりにこいつをぶん殴って黙らせてくれ。
まだ何か言ってる水谷を、オレは完全に無視した。
それ以外、どうしろってんだよ。
机に突っ伏したものの、妙に高鳴った心臓の音が邪魔で寝つけなかった。
──昼休み、早く終わんねーかな。
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