家出前夜
更新日: 2011-05-03 (火) 21:37:33
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| 塵と手陳の弟子師匠だよ
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| ゴウカーンものが駄目な人はスルーしてね。
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| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ヌルイデスケド…
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
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夢を見た。
小さな子供が泣いている夢を。
こちらをひたすらに見つめながら声もなく泣く子供が哀れで、愛おしくて、抱きしめてやりたいとおも
うのだけれど、身体が動かない。
そのうちに子供の姿がぼんやりと霞み始める。助けを請うような表情の子供に声を掛けることすら、声
帯ひとつ震わすこともできない身体では適わない。じりじりとした焦りと無力感をかみ締めながら、消
え行く子供をじっと見つめていると、消え去る直前に子供の口が短い言葉を綴るように動いた。
声は聞こえなかった。けれど何を言ったのか自分にははっきりと分かるのだった。
『……ししょう』
泣いている子供…、あれは――、早々だ。
「………」
目覚めて最初に襲ってきたのはガンガンという頭痛。ひどい倦怠感。
枕元からは男のすすり泣く声。
だからこれは夢の続きだと思った。けれどその声が弟子である早々のものだと気付き、早若は状況を認
識した。
先ほど、自分は、この年若い己の弟子に抱かれたのだ、と。
それは無理やりの行為だった。夜半自分の寝室に訪れた早々の、「俺を見捨てんといて下さい」という
懇願を早若がつっぱねた、その結果だった。
思いつめた顔をしていた。師の、夕刻『寝床』で浴びせられたような冷淡な言葉に、その顔を大きく歪
ませて、早々は感情を爆発させたのだ。
それがどうしてこんな行為に至ったのか、早若には分からない。引き倒され、口を塞がれ、衣服を剥ぎ
取られて無理やりに身体を開かされた。
その仕打ちが信じられなくて、何より弟子が道を踏み外すのをなんとか止めたくて試みるあらん限りの
抵抗も、激情にかられた早々には全く無意味だった。体格の差で抵抗はことごとく封じられ、あげくに
は大人しくしろとばかりに、頬を2度3度叩かれた。
張られた頬はもちろん、身体じゅうがひどく痛む。全身が鉛のように重く指の一本すら動かす気になれ
ない。早若は、身じろぐこともできず、早々の泣く声をただ聞いていた。
しかしこんな目に遭っていても、早若は弟子を責める気も、恨む気もないのだった。
この男を、ここまで追い詰めてしまったのは自分なのだ。
行為の最中、早々から受けたきつい抱擁は、まるで縋り付かれているかのようだった。
己の欲を満たしているはずの早々の顔は、今にも泣き出しそうに歪んでいた。
その表情があまりにも切なくて、与えられる痛みと同じくらい胸が痛んで……。
苦しさに朦朧としていく早若の最後の記憶は、自分の手が弟子の頭を愛しげに撫でているものだ。
――泣いている子供を、捨てないでくれとすがり付く子供を、愛しく思わないはずがなかった。
早若が意識せずに吐き出したため息で、早々は師が目を覚ましたことを察したようだった。
「…師匠!起きはったんですか!?あの…、具合はどうですか!?」
とたんに泣き止み、慌てたように枕元ににじり寄って師匠の身を案じるいつもと変わらぬ早々の調子に
、早若はどう答えたらいいのか分からず、じっと天井を見つめていた。
「………ししょう…」
途方にくれた早々の声。「…っ、師匠…っ、俺っ、なんてことっ……」しだいに涙交じりのそれになる。
首だけを動かして早々を見遣った早若の視線にぶつかると、早々はびくりと身を震わせた。うつむき、
膝に置かれた手がぎゅっと握り拳の形になった。
「すみませっ…、師匠…!」
すみません、許して下さいと許しを請い、しゃりあげて泣く大男。その姿が夢で見た子供の姿と重なる。
泣いている子供をどうにかして安心させてやりたい、と早若は思った。思うように動かない腕をのろの
ろと早々に向かって差し伸べていく。
しかしその手は、途中でぱたり、と布団の上に落ちた。
お前が悪いんじゃない、と言ってやりたかった。
そうして、いつものように早々の頭をくしゃくしゃとかき回してやりたかった。
照れたようにはにかんで笑う、大切な弟子の笑顔をもういちど見たかった。
けれど、いまの自分が、泣いているこの弟子にしてやるべきなのはそんなことではないと、早若は痛い
ほどに分かっていた。
夢の中のように、消えさせるわけにはいかないのだ、と。
早々の方に向いていた視線を再び天井へと戻し、覚悟を決めるように目を閉じる。
大きく息を吐いて――心底呆れてついたため息だと受け取ってくれるといい、と願いながら――、
そして早若は口を開いた。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 今日の放送見て妄想してもた。
| | | | ピッ (・∀・ )
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