草薙×湯川
更新日: 2011-05-03 (火) 23:32:06
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. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < 月区ドラマ『ガソレ才』
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < 草薙×湯川はじめて物語
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| | / , | (・∀・; )、 < 送り狼だってさ
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本庁への栄転祝いと今までの捜査協力の感謝を兼ねて、草薙から飲みに誘われた
帰り、水を飲みたいという彼を部屋に上げた。
グラスを取ろうとしたその時、後ろから抱きすくめられた。
「湯川…」
声もでない。アルコールの混じった吐息がかかる。
「ずっと…愛してた…」
大きく胸が脈打ち、息が詰まりそうだ。
遠い昔に胸の奥底に隠す様にしまいこんだ感情が、溶けて溢れ出してしまいそうな月夜
だった。
もつれる様に床に押し倒される。
揉み合う間にスイッチにあたったのか明かりも消えてしまい、ほの青い月光が差すのみとなった。
下腹に手を差し入れられ息を呑む。
「…やめろっ…草薙っ」
しかし脊椎を駆け昇る久方振りの刺激が後頭部を痺れさせる。
思いの外顔の側で草薙の声が聞こえた。
「昔からずっと好きだったんだよ…!」
この男は栄転の昂ぶりと酒の勢いを借りて、積年の思いを遂げようとし
ているのか。
突然の狼藉に納得がいった。
いつの間にかベストのボタンは外されシャツははだけてたくし上げられている。
女好きの草薙らしい手管だと感心しつつも身体はままにならない。
執拗なまでの愛撫に、堪え切れず手に触れたラグを掴む。
「あ…ぁっ」
首筋や肩先に触れる感触と荒い呼吸を感じた。
ぼんやりしてしまう頭で草薙の顔を思い浮かべる。
つい先程まで笑顔で飲んでいた彼が今
どんな顔で必死で僕の身体を貪っているというのだろうか。
だが今僕の敏感な部分に触れているのは草薙なのだと改めて認識すると、
更に僕は昂ぶった。何かをつかんでいないといられず、
身体を少し動かして彼の頭や肩口をきつくつかんだ。
かつて草薙に、口に出すのも憚られる様な感情を抱いた事がある。
それを恐れ、気の迷いだと心の底に固くしまいこんだ。
忘れたふりをしていた。
しかし捜査協力の為彼と行動を共にするうちにそれは知らぬ間に膨らみ、
今夜溢れようとしている。
彼の官能に抗えないのはその僕の情動のせいだ。
身体の中心に鋭い刺激を感じ、思わず下肢を屈曲させる。
「草薙!…あせるなっ…優しく…っ」
痛みと快感を同時に味わう事など今までの経験には無かった事なので思わず言ってしまう。
「んっ…あ…」
指と唇による絡み付く様な快楽にやがて僕自身にも限界が見えてきた。
身体全体に草薙の重みを感じ、僕は脚を掲げられた。
「湯川…湯川っ…」
先程の僕の声を聞いていたのかいないのか、草薙が繰り返し僕の名を呼ぶ。
彼もまた今夜理性を振り切り情動を解き放った。
そして理性に引き戻されぬよう懸命に僕の名を呼ぶのだ。
僕と同じように。
「草薙…」
彼の背に手を回すと、思わぬ肌の滑らかさに歓びを感じてしまう。
耳朶を舐められただけで背筋を官能が走る。
闇の中唇を求めようとしてもままならず、硬い歯をぶつけてやっと
互いを見つけ絡ませ合う。
鈍い痛みに混じる快感と不思議な幸福感が僕を包んだ。
いかなる夜にも朝はやってくる。
「…何があった?」
「見ればわかるんじゃないか?」
目が覚めた途端僕と目が合った草薙は、互いのあられもない姿を見て
血相を変え口をぱくぱくさせて謝りだした。
「…お前にこんな事するなんてまさか…本当に悪かった。すまない…」
平謝りという言葉がぴったり合う程ひとしきり謝られた後、僕は言ってやった。
「ところでどうだった?」
事後に僕がかけてやった布団をぎゅうと握りしめ、
顔以外も紅潮させて恥ずかしがる彼を眺めるのも悪くない。
「…怒ってないから、もう謝らなくていい」
つと、草薙が虚を突かれたように顔を上げる。布団から覗く彼の身体は塑像の様で、白い太陽の光に晒され輝く。
「それより仕事は?今日は非番なのか?」
みるみるうちに顔色を変えて、脱ぎ散らかした衣服を身に着け始めた草薙が呟く。
「えらい疲れた…」
「当たり前だ。アルコールを大量に摂って激しい運動をして疲労が残らない訳ないだろう。
おまけにアルコールは勃ち難くするんだからかなり無理してたはずだ」
「…本当にすまんかった…」
「だから大丈夫だから早く行け」
草薙が振り返りこちらを伺う様な眼差しで言う。
「なぁ、また訳わからん事件が起きたら、行ってもいいか?」
「物事には必ず理由があり訳解らん等という事は無い。
だが研究にさしつかえる程持って来られてはたまらない」
眉をしかめて答えた。
「お前、いっつもそう言ってるよなぁ」
草薙はいつもの様に明るく笑って、
じゃあな、と軽く挨拶をして急いで出ていった。
ずっと愛してた。彼は昨夜そう呟いた。だが僕こそがずっと彼を愛していたのだ。
生物として非建設的で非合理的であるから、いいや大切な親友を失いたくないから、
認める事のできなかった僕の思いを彼は救ってくれた。
なんという確率の低い幸福だろう。
けれど、合いに来て欲しいなどとは言えない。
何故なら僕は湯川学だから。
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. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < 生まれて初めてSS書いた…
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < ありがとうございました。 i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ~
| | / , | (・∀・; )、 < ナンバリングミスすんません。
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