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野球 中日ドラゴンズ1113

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
ナマ。なごやきゅうだん。髪×神っす。時期は06後で。

ふわふわと、アルコールに浮かされた意識が浮上していくのを感じる。

「…わせさん…起きてくださいよ」

聞きなれた声が、こちらに呼びかけているような気もするが
この心地良さに、もう少しまどろんでいたい。

「…っん」
そばに感じる温かい体温に身を寄せてみる。
(気持ちいい…)
「子供ですか…アンタは」
困ったような、でも慈しむような声音。

とても幸せで、とても嬉しいことがあった気がする。
それを逃がすまいと、その温かさを抱きしめる。
一瞬それが硬直したのを感じるが、構わない。

「岩背さん…離して下さい。寝るならちゃんとベッドで寝てください…」
困りきった声色が可笑しい。まぶたは重いが、笑みがこぼれる。
声の主が一瞬黙りこむ。

次の瞬間、唇に温かくて柔らかいものが触れる。
「ん…っ?え…」
一気に意識が覚醒する。

目の前に、見慣れた、後輩の顔。
マウンドで打者を圧倒する時のような、真剣な眼差し。
鼻と鼻が触れてしまいそうな距離のまま見つめ合って、動けない。

どうやらここは宿泊先のホテルの部屋のようだ。
アルコールを全く受け付けない自分は、飲んでもいないのに
祝勝の場の空気だけで、すっかり酔ってしまったのか。

思考を過去にめぐらせて、逃避してみる…が
「あ…」
謙信の腕の中にいるという現実は変わらない。

「わ…るい、迷惑…かけたみたいだ」
「ごめんなさい」
なんとか発した声に、謙信が絞り出すように応える。

「ごめんなさい…好きなんです」

突然の告白に、頭の中が真っ白になる。

「マウンドで、まるでしにがみのように、敵を絶望させる絶対的な姿も、
普段の頼りない、気弱で、でも誰よりもやさしくて…そんな岩背さんも」

「好きなんです」

苦しげに眉をひそめて、こらえきれないといった表情でこちらを見る。
謙信らしい真っ直ぐな言葉に、胸が震える。

「ごめんなさい…気持ち悪いっすよね…岩背さんには、帰る場所だってあって…」
「謝るな」
「いえ、これからはなるべく近づかないようにするんで…だから…忘れて下さい」

確かに、家族のことは愛しているし、俺は男だ。

でも…謙信はいつも傍にいた。
試合に負けて肩を落として慰められた時も、「その服はありえないっすよ」と馬鹿笑いされた時も、
りー具優勝のその瞬間の喜びの時も――色んな場面で、謙信の笑顔を思い出せる。

謙信の告白を聞いても、嫌悪感も沸いてこない。
それ以上に、「離れる」という謙信の言葉に傷ついている自分がいる。

「俺…行きますから」
ソファから立ち上がろうとする、謙信の肩をとっさに抑える。
頭で考えないで、気持ちのままに行動する。

そのまま、ふわりと謙信の前髪あたりに唇をよせる。

「い…岩背さん!」
うろたえて、こちらを見上げる謙信が少し可愛い。
「間違ってることかもしれないけれども…それでも」

「俺も謙信のこと…」

言いかけた言葉は最後まで言わせてもらえない。
背中をかき抱くように、強い力で抱きしめられる。
「痛いよ謙ちゃん」
「ありがとう!」
先ほどまでの張り詰めていた糸が、切れる。
これからどうなってしまうのか、変わってしまった二人の関係の先のことも全く分からない。
「ふぁ…」
でも安心したらまた…まぶたが重くなってきた。

「岩背さんー?」
困ったような謙信の声がどんどん遠くなっていく。
「俺の理性の限界を試してるんすか…」

暖かさと、幸せにつつまれながら、眠りに落ちる瞬間、大事な人の言葉が辛うじて耳に届く。
「今日はゆっくり、おやすみなさい」

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イヨイヨショセンダヨ!

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よろしくだよ!いいしあいになるといい。


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