真夜中
更新日: 2011-04-26 (火) 12:10:56
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| 最遊記 カッパ×豚
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| これも6年前に作った物です
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真夜中に目が覚めた。
耳をすますと、雨の音が聞こえる。
いつからか、雨の夜も平気になったのは。
それは、今、僕を抱きしめて眠っている人のおかげなのだけど。
雨の夜は必ず、こうやって、僕を抱きしめていてくれる。
彼を起こさないように、そっと腕から抜け出し、ベッドを出て、窓のカーテンを開ける。
暗闇の中、ガラスに雨が打ち付けている。
ガラスに映る僕の顔。
蘇るあの人の面影。
花喃、君のことを忘れたわけじゃない
ただ、君よりも大切な人ができたことを許して欲しい
あの頃、僕達は、唯一の肉親、唯一の身近な存在であるお互いを愛することで、孤独を埋め合い、
自分の片割れ、もう一人の自分とだけ愛し合うことで、自分の世界に閉じこもり、外の世界から自分の心を守った。
自分ともう一人の自分、その世界だけがすべてだった。
突然、僕達は引き裂かれた。
自分達とは関係無い、他人達、外の世界によって、無理やり。
僕は自分の世界を守るため、僕の片割れを取り戻し、元の世界に戻るために、僕達を引き裂いた人間達と妖怪達を殺した。
他人なんかどうでもいい。
自分の世界だけがすべてだった。
殺戮の末、ようやく君を見つけた。
これで、元に戻れる、元の世界に帰れるはずだった。
なのに、花喃、君はなぜ死んだの?
僕の目の前で。
僕が助けに行くのが遅かったのが許せなかったの?
僕達の世界に、他人が介入してしまったことに耐えられなかったの?
他人を介入させてしまった、君を守れなかった僕を許せなかったの?
自分を殺すことで、僕と、僕達の世界も壊そうとしたの・・・・・・
そして、突然僕は独りになった。
もう、あの世界には戻れない。
もう、自分の世界は無い。
生きたくなかった。
死にたくてたまらなかった。
でも、今、僕は生きている。
自分とは別の人間と一緒に。
彼に出逢ってしまったから。
花喃、君に生きていて欲しかった
君にも知って欲しかった
自分ではない、誰かを愛することを
生きていれば、君も出逢えたかもしれない
君を受け入れ、愛してくれる誰か、自分よりも大切に思える誰かに
生きることよりも、死を
他人を受け入れることよりも、自分の世界に閉じこもることを
苦しみに耐えることよりも、苦しみから逃げることを
未来へ歩き出すことよりも、時を止めることを選んだ人
もう一人の僕
カーテンを閉じ、そっとベッドに戻る。
彼の隣に潜り込むと、ふいに、抱きしめられた。
いつから目を覚ましていたのだろう。
暖かい彼の腕の中、
「俺はずっとおまえの傍にいるぜ。」
そう囁かれた。
胸が苦しくて、涙が出てきて、彼の胸に顔をうずめた。
僕を助けてくれてありがとう
僕を愛してくれてありがとう
あなたのために、僕は生きていこう
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| | □ STOP. | |
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