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残業手当

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

漫画「誰/も/寝/て/は/な/ら/ぬ」
ユンボ×バスです。

山田さんにキスされた。酒の味がした。

週明け締切の雑誌レイアウトが未だまとまっていない金曜の夜、休日出勤するくらいならと泊まり込みで作業することにした。
普段はあまりオフィスに顔を出さない山田さんも仕上げたい作業があるらしく、黙々と机に向かっていた、はずなのだが。

酔っているせいなのか、妙に熱い唇が僕の息を塞いだ。
僕は、鼻で息をすればいいということを忘れてしまった。
行き場をなくして戸惑っていた腕ごと、体を抱き締められる。僕の身体は完全に硬直してしまった。

唇を合わせるだけのキスが、長く続く。

…仕事場にアルコールを置くのはよくなかった。
多分貰い物で置きっぱなしのものなんだろうけど、ここの人たちの中には酒グセの宜しくない人が何人かいる。
いくら泊まり込みで、もう仕事はカタがついたからって、一人で飲むのは構わないけれど、こういうのは…

やっと唇が解放されて、僕と山田さんは思い切り息を吸い込んだ。
このままもう一度キスされたり、押し倒されたりしてあんなことこんなこと…と恐ろしい想像を馳せてしまった僕は、避けなくてはと山田さんの様子を窺った。
しかし、山田さんの表情は先ほどまでと違うものだった。

山田さんは僕からゆっくり体を離すと、何度かまばたきをした。

「…俺、おまえにキスした?」
まるで他人事のように言い放った山田さんの顔面に一発入れるべきかと思ったが、そこは抑えた。
「しましたよ!」
「…あー……悪ィ。俺、酔うとたまに惚れやすくなんだよ…」
「ほ…惚れ…?」

聞けば、以前悪酔いした時にもヨリさんにメロメロになり、手にキスしていたらしい。

「で、彼女の家に着いたとたん酔いが醒めちゃって、正気に戻ったワケよ」
「じゃあ今のは…」
「唇離して深呼吸したら醒めた」
「………」

…気が抜けた。

僕はまだ仕事が残っているパソコンの画面と、山田さんの顔を交互ににらみつけた。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
gdgdですみません。
この二人はかわいすぎる…!


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