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不運の子×神の果物

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 | | |> PLAY.      | |
 | |                | |           ∧_∧ 半ナマ? 日曜朝・単車乗リ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) 不運主人公×ツンデレ赤鬼
 | |                | |       ◇⊂    ) __  主人公がめっちゃ黒いです
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |

 逆立った髪をゆっくりと梳く。整髪料を使っていないにも関わらず、強情に後ろへと流れる黒髪。一筋入った赤。
 疲れきった、そしてどこかあどけない寝顔。今は閉じられた瞼の奥には、燃える炎よりもつよい色が存在するはずだ。
 同じ体を素体としているはずなのに、顔立ちまで違って見える。実に不思議だ。
 身じろぎをしかけ、彼が目元を歪めた。痛むのだろうか。
 無理もない、元々の機能とは別のことをさせたのだ。身体も悲鳴を上げて当然。

 ……災難だね、こんな僕に惚れてしまって。
 こんな僕に、惚れられてしまって。

 もう何時間も前、欲望を叩きつけた時の、愕然とした彼の表情がまざまざと蘇る。
 そう、僕は皆を騙している。優しい青年、成長しきっていない純真な少年のフリ。
 この不運体質で、どうして汚されることがなかったと言える? 男の味なんて、屈辱と共に刻み付けられたのは一度きりじゃない。
 だからこそ、彼を抱きたくなったのかもしれない。
 本当の純粋さを持つ彼に、この醜さを見せ付けたらどうなるのか。欲望と、単なる興味。

 僕はいつか、君を傷付ける。
 別れは容赦無く僕らの間を切り裂き、永遠が悠々と寝そべるだろう。
 僕は君のことを記憶の彼方に封じ込めて、二度と思い出すこともなくなる。
 君を……君と過ごした日々を、君からの想いを……君への想いを。
 それでも……それでも君は、僕に真っ直ぐな想いを向けてくれるの?

「……りょ、たろ…?」
 微かな呻きと共に、彼がうっすらと目を開く。
 虚ろなそれが、僕を捉えた。
「ど、したん、だ?」
 散々啼かせたせいか、ひどく聞き取りにくい声をしている。この様子では喉も痛むに違いない。
「ん? 何が?」
「……、まえ……泣いてんじゃ、ねーか……」
 泣いている?
 僕のものとも彼のものとも判断がつかない、汗と体液にまみれた肌。乾きかけて粘度を持ったそこに、新たに流れる雫などないのに。
「そん、な、哀し……かお、すんな……」
 意識を保つのも苦労だろうに、彼は僕へと手を伸ばした。頬を包むように、そっと撫でてくれる。

 ああ、君は未だ……

 半覚醒でしかないことを示す、光を宿さない瞳。血よりも濃く、夕陽よりも澄んだ……まるで磨かれる前の宝石のような。
 最上級のルビーは鳩の血の色をしている、と言っていたのは誰だったろう。
 平和の使者が流す血の色。それが最も気高い宝石だというならば。
 闘いに焦がれる君の血は、身も心も焼け付くような紅なのだろうか。
 仄暗い焔が身の内で揺らめく。
 確かめたい。その一心で、僕の頬に伸ばされた彼の手を掴む。
 口許にもっていって、所有印の残る手首に唇を寄せる。

 ぼんやりとどこか不思議そうにしていた彼は、突然走った鋭い痛みに肩を震わせた。
「りょ、たろっ……何を……っ」
 批難の声なんて聞こえない。その震えは、僕を捕らえているという歓喜でしょう?
 噛み切った皮膚を伝う命の脈動。それを舌ですくい取る。
 嗚呼、なんて甘い。
「や、め……っ! そんなの、美味く、ないっ……」
「自分で確かめてみたら?」
 ほら、と彼の命を含んだまま、彼の唇を塞ぐ。
 力ずくで顎を捉え、強引に歯列へ割り入る。舌を絡ませあえば、抵抗する気力などとうに潰えた彼はなすがまま。
 嚥下出来ない唾液が血と混ざり合い、ひとつになった口腔を満たす。終には口端から薄紅色となって首筋へ伝う。
 充分に彼と彼の体液とを味わってから解放してやれば、呼吸を乱した彼は喘ぐように喉元を晒した。
 その白い肌に、僕は再び歯をたてる。
「っ……いっ……ぁ…!」
 わざと音を立てて啜ってやれば、彼の身体は思い出したように熱を持ち始めた。
「りょ、た……も……やめ……!」
「気持ちイイくせに」
 昏い笑みが僕を彩る。
 恐怖と色情と歓喜に双眸を染めて、彼はゆるゆると首を振った。

 素直じゃないなぁ。
 本当に嫌なら、君は最初に唇を奪った時に殴るなりなんなりしてくれたはずだろう?
 今この瞬間にだって、君には僕を殺すくらいの力はあるはずじゃないか。
 それなのに、こうして組み敷かれている。

 なんて莫迦な君。
 ……なんて莫迦な僕。

 僕は熱に煽られるまま、また彼を追い立てる。
 上り詰めさせて、奪って、傷つける。

 そうして壊れてしまえばいいんだ。
 僕の底知れぬ闇も、君の眩しい光も。
 そうしたら、そこには原初の混沌だけが残るでしょう?
 そうしたら……僕たちは、ひとつでいられる。

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ オーバーしてしまった、ぐぉめんなさぁぁい!
 | |                | |     ピッ   (・∀・;)衝動的にイメージ(妄想)が暴走しました
 | |                | |       ◇⊂    ) __ こんなんですが一応全員の幸せ願ってます
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
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