ギンタマ
更新日: 2011-04-26 (火) 11:58:13
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| ギンタマ 松陽先生←銀時
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 登勢←銀要素も含ので要注意
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| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
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巨大になりすぎた戦禍は、もはやどうすることも出来ずに、また、すべてを失った。
銀色の髪と白い着物に血花を乱れ咲かせた男は、虚ろな表情のまま戦場をただ歩
く。その目には何を映しているのだろうか、はたまた血の色に覆われて何も見えていないのかもしれない。
その手に持つのは、木刀ではなく血脂を纏った刃。
その刀の放つ銀洸は鈍くそれでもまだ煌々と己の存在を誇示するかのごとく光る。
男が歩いて、歩いて、たどり着いた場所はとある墓地。
人知れない誰かの墓石にもたれかかると、そのまま座り込み、頂垂れた。
かつ、
かつ、
かつ、
ふと香りが鼻を掠めたような気がした。
だが自分の血の匂いのような気もして、そのままやり過ごした。
だが今度ははっきりと、老年の女性の足音と共に煙草の匂いが近付いてきた。
やはりそれはひどく嗅ぎ慣れたもので。
男は思い出す。
はじめてこの女性と会ったとき、今と同じ匂いに感じた想いを。
幼少から慕い続けた師が、好んでいた煙管の香りを。
容姿も、性別も、年齢も、何もかも違うけれど、
独りだった自分を包んでくれる香りが同じだった二人は、
同じように自分の大切な人となった。
苦くて、やわからかい煙。
女性は男の坐る墓石の前で立ち止まると、ふーっと長く煙草のけむりを吐き出し
そこにしゃがんだ。
「オーイ、ババー」
女性が墓前で手を合わせお供え物を置き、立ち上がろうとしたとき
男が項垂れたまま口を開いた。
「それ、まんじゅうか?食べていい?腹減って死にそうなんだ」
「これはアンタにやるために持って来たもんだ。勝手に食いな」
女性がそういうと男は間髪いれずにまんじゅうに貪りついた。
皿に乗った二つのまんじゅうをあっという間に平らげた後、
男はひとりごとだ、と前置きしてから話し始めた。
「新八も、神楽も、ヅラも、高杉も…みんないなくなっちまったよ。
あ…坂本はいるけど…もう宇宙(うみ)いっちまったし、いねーようなもんだよなぁ…
真選組(アイツラ)どーしたんかなぁ少しくらいは生きてんのかな…っ…
ははっ……なぁ、もういいよなぁ…。もう、いいかなぁ…、松陽先生・・・」
女性はただ黙ってその言葉を聞いていた。
男は更に続ける。
「…まんじゅう食ったら眠くなってきちまった。ちょっとここらで一眠りするわ。
30分経ったら起こして、かーちゃん」
「誰がかーちゃんだィ・・・」
そういうと、男は口元だけでにこりと笑い、ばさっと倒れるようそこに横になった。
男はそのまま、目を覚ますことはなく、文字通り眠るようにゆっくりと息を引き取った。
その表情は、銀色に光る髪に隠れてよくは見えないが、きっと穏やかなものをしているだろう。いや、していてほしい。
「ホントにただ寝てるだけみたいな顔して・・・
ったく・・・溜まった家賃、払っていけってんだい・・・」
終
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ オソマツサマデ…
| | | | ピッ (・∀・ )
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今後幕府と天人と攘夷の大戦争が勃発すると仮定してのオハナシ。
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