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18.44mの想い バット視点

宿題やってたはずがなんか降りてきた
バット→ボール→キャッチャーミット

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

手のひらから緊張が伝わる。ぎりぎりまで追い詰められて動きが鋭くなる。
そう、もっと速く、もっと鋭く、緊張が快感に変わるまで。そうしなきゃ君を捕まえられないだろ?
まっすぐに、時に曲線を描きながらこっちに向かってくる姿は、とても綺麗でひどく冷酷だ。
振り下ろされた腕から伸びてくる君は、わずかに動きが遅れた俺の下で、あるべきところに収まった安心感を見せ付けるように音を立てる。
君が俺を大嫌いなことは知っている。俺だって好きになるつもりなんてなかった。でも。
初めて出会ったときの衝撃を忘れられない。ほんの一瞬ぶつかって君はすぐに離れてしまったけど、強い痛みと芯からの熱さがいつまでも残っていた。
あの感覚をずっと求め続けている。もう一度あの快感を感じられるなら体が壊れてもいい。
君に触れたい。君を捕らえたい。

18.44mの想い ボール視点

指の動きが変わった。あ、落ちるなこれは。大丈夫かなぁ、汚れるの嫌なんだけど。
ゆるやかな動きであなたのもとへと僕は飛ぶ。
ふっと軽いショック。柔らかく包み込まれて僕は僕の居場所に帰ったことを知る。
彼の指が離れてあなたへ向かう間、僕がどれだけ不安なのかわかってる?
失敗したと気付いてもどうしようもないんだ。自分の無力さに泣きたくなる。
下手をすればあいつが僕をどこかにやってしまう。僕は身を任せることしかできない。
力いっぱい抵抗すれば何か変わるのかな。あなたに届くのかな。
あなただけを見ていたい。ずっとあなたの傍にいたい。
あいつになんか触れさせないから、ちゃんと僕を捕まえていてほしい。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

さぁレポートやろうか…。


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