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トムタとカスマ

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                    |  オルリンピツクの興奮に乗じるモナ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  28年ぶりにヒョーショー台のてっぺんに上った団体の話モナ
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ミゴトニセイカクガツカメテナイナ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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幾つもの取材が終わって漸く終了した一日。
めまぐるしく過ぎていったというのに
戻るだけになった選手木寸までの時間は反して酷くゆっくりだ。
目を遣ればこちらの時計は深夜というのに相応しい時刻を示していた。
あっちは多分、これから始まりを迎えるのだろうと力ツマは、
今は遠くになってしまった二本を思った。
先ほどまで感じていた時差が数字となって形に表れたことで一気に
張り詰めていた糸がゆるりとたゆたい、
代わりに流れてきたのは穏やかさ。
要は、船を漕がんとするべきだと二本の針は告げているのだ。
まだ意識があるのは、燻る興奮の昂ぶりと理性が踏ん張っているおかげで。
体の赴く方向に逆らうことなく目を閉じている※田との対比で、
どこともない遠くに飛んでしまっている柄腹が力ツマは少し可笑しかった。
そしてその力ツマの隣では、無表情が半分溶けていた。

「おい」
「へっ」

肩を叩く力ツマを弾かれたように振り向いた顔は相変わらずに
表情の色は薄かったが、涼しげな目許の奥の些細な変化が
力ツマには見えていた。
見慣れた無表情が、本当はちっとも無表情でないことぐらいは
知っている力ツマで、ある。

「ねむい?」

呟いた力ツマの声もまた、眠気を孕んでいた。

「大丈夫」

「嘘。眠いって、言ってる。わかるよ」

したり顔で言い切った口許が笑う。

一方のトミ夕も少しばかり笑ってみせたが、
力ツマのそれとは違って照れにも似た苦笑だった。
それでも力ツマには問題などまるで無かったようで、
らしい控えめな笑みがぼやけていたのは
無防備でいてくれる証拠なのだと、幼さの残る双眸が細められる。
ねぇ、という呼び掛けに耳を寄せたトミ夕の仕草が、あまりに自然なものだった。

「戻ったら、一緒に寝よっか」

去り際の唇が耳朶を一舐めして帰っていく。
言葉をなくしたトミ夕の頬がすぐさま紅潮していく変化を見つめて、
寝るだけね。と釘を刺した力シマはまんまと悪戯に成功していた。

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                   |  力シマはアイドルだったという話だけでつっぱしったモナ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  実は解説の二人に萌えたのは秘密モナ
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 | | □ STOP.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・;)(゚Д゚ ) カンドウガウスレルナ
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