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三味線屋×錺職人

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    | >100の隠しエンディングだモナ
                    | ようやくこの板らしくなった…モナ?
                    |
 ____________  \         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  今度は間違いなく三味線屋×錺職人だってさ
 | |                | |            \
 | | |> 再生.        | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧  デモヌルーイ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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前回はいくつものレスを頂き、すっかり舞い上がってしまいました。
場もわきまえず、浮ついた書き込みをしてしまい本当に申し訳ございませんでした。
静かにスルーして下さった皆様にもお詫びいたします。

実際のところ、どれだけの本数を空けたかはわからない。
いちいち数えるようなしみったれたことはしないのもあるが、
目の前でだんだんに機嫌良くなっていく錺職人を見ているほうが面白かったからだ。
抱えていたことを吐き出して気が楽になったのか、秀はいつになく饒舌だった。
あくまで秀にしては、であるが。
「しかしあんたも、顔が広えっていうのもあるけど、女もどんだけ抱えてんのかね」
「抱えてるたあ何だ。俺は師匠として教えに行って、ちょいとお誘いがありゃ
 有り難くお受けしてるってだけだ」
「よく言うぜ。お前ェの店の前通るたんびに、横に座ってる女が違うじゃねえか」
「出歯亀してんじゃねえよ」

夜もすっかり更ける頃、二人は朗らかな女将の声に送られて店を出た。
周囲の店も暖簾を仕舞いはじめ、ほどなく明かりも落とされるだろう。
温まった身体に夜風が心地よい。数歩先を、これまた珍しく鼻歌を歌いながら
秀がほてほてと歩いている。思わず苦笑して「大丈夫か」と声を掛ければ、
「ガキじゃねえ」と返してきた。
だったらそんなふわふわした顔のまま歩くんじゃねえよ、と勇次の眉が寄る。
花街を出る辺りまで来ると、闇夜に浮かび上がる番屋の大提灯が目に留まった。
「お」
わざと大仰に反応してみると、秀はぶっきらぼうに言い返した。
「今夜はいねえよ」
「へえ、ちゃーんと聞いてあるわけか」
「馬鹿!あっちが勝手に話したんだよ。ヘソクリを嬶から守らなきゃなんねえとか何とか」
酒のせいだけでなく紅潮した頬で、ぶつぶつと何か呟いている。
勇次は微笑みながらへいへいと聞き流していた。

番屋へ近づくにつれ、大提灯の灯がやけに強く視界を灼く。
段々に闇に滲み出し、視界を覆うように広がっていく。
そしてその灯は視界だけでなく、有事の頭の中にまで浸透し始めた。
有事の中で何かがざわざわと蠢き出す。先ほどとは違う色の悪戯心。
それは悪戯と呼ぶには危険すぎた。
だが、気付いていながら有事は抑えることができなかった。
今夜は月が完全に隠れている。――――――「都合がいい」と、本気で思った。
無言で歩調を速める。気配を消し音もなく近づく有事の変化に、ヒデはまだ気付かない。
番屋のすぐ手前、何の警戒もなく歩く背中にすいと右手が伸ばされる。
一瞬後、ヒデは暗闇に放り込まれた。

力ずくで暗い小路へ引き込まれ、胸から塀に押しつけられたヒデは身動きが取れない。
酒が入っていなければ気付いたかもしれないが、それ以上に有事の動きは素早かった。
まるで「仕事」の如くに。
「な―――!」
「声を出さねえほうがいいぜ。番屋はすぐそこだ」
有事は低く潜めた声で、背中から肩越しに囁いた。状況がわからず目を見開くヒデに、凶暴な感情が刺激される。
「なあ、聞かせてくれねえか」
「な、何をだよ」
「ああ、さっき聞いた話のなあ…その先だよ」
「さき…って!」
言いながら、有事の手がするりと袷の隙間から入り込んだ。
「おい…っ!」
「教えてくれりゃいいだけだ。あのおっさんはどんな風にしたのかってな」
「やめろ、いきなり何だってんだ!」
「しー…、聞こえちまうぜ?」
はっと息を呑むヒデの隙を突いて、半纏を肩から滑り落とす。剥き出しになった肩が夜気に晒され、
ぶるりと震える身体をすかさず羽織の中に抱き込んだ。
「聞きてえなあ…お前ェがああまで思いつめて乗り込んだんだからな」
こんな台詞、素面では言えない。言ったらヒデがどんな顔をするかわかっているから。
わかっていて、どうしてもそれが見たかった。

「何だよ…何だってんだ…」
ヒデの声が震えている。肩越しの視線に怯えの色が見える。それを見ない振りで、なおも続けた。
「お前ェがあんまりかわいい顔で言うからよ。気になって仕方ねえのさ」
有事はは悪酔いしている。ヒデは頭ではそう判断していた。
だが、触れてくる熱い手に、身体に刻まれた記憶がじわじわと蘇りだす。
あのときも、夜回りに乗じたあの夜も、こんな月のない夜だった。
「ハ丁堀の旦那は、どうやって可愛がってくれた…?」
密着した体温はどちらも酒のせいで高い。動揺したヒデの鼓動が早くなっているのがわかり、無性に興奮した。
「言ってみろよ、なあ」
耳のすぐ後ろでしつこく繰り返され、次第に低い声がヒデの頭の中を支配し始める。
そして同時に、溺れてしまえ、という声がどこかから聞こえてくる。
――――忘れてしまえ。溺れてしまえ。今は何も考えるな
項から肩を舌先が辿り、焦らすように唇が寄せられて、いよいよ身体が追い上げられる。
主/水はどうしてくれたっけ…いつの間にか意識が過去へ飛び、現実との境目が曖昧に溶け出していた。

強張っていたヒデの身体から完全に力が抜けたのを感じ、ぞくりとするほどの欲望が有事を襲った。

「はァ…あ…」
腹掛の結び目がいつのまにか解かれている。脇腹から胸を執拗に大きな手のひらが
弄るのを心地良いとはっきり感じた。
「う…!」
股引の中へ無遠慮に手を突っ込まれ、そこが育ち始めているのを意識させられる。
肩越しに有事が笑った気配がした。
「あ…!アぁ…ッ」
有事はしなる背中を押さえ、空いた手で口を塞いだ。この先はどう頑張ってもこうしなければ
番屋に聞こえてしまうだろう。
潜り込んだ右手は容赦ない強さでヒデの欲望を揉みしだく。途端に跳ね上がる痩身を身体全体で押さえつけ、
なおも行為を続けた。狂っているという自覚はやがて麻痺し、手の中の獲物をただ鳴かせたいという
衝動だけが膨れ上がっていく。
逆らい難い快楽に翻弄され、ヒデは声を殺しながら身体を捩り、かぶりを振ってもがいた。
有事は力の入っていない身体をこちらに向き直らせ、咄嗟に顔を背けようとするヒデに噛み付くように接吻ける。
「ん…、ン、うゥ…」
右手を捕まえて引き寄せ、自分の下半身に触れさせる。凶器のような昂ぶりを掴まされ、
引こうとするのを許さずにヒデの手のひらごと握りこむ。
「俺のも、頼まァ…」
掠れた声がヒデの脳と身体に直接響いた。もはやヒデに抗う意思はない。
捕まれていた手がおずおずと動きだす。有事のモノに長い指が絡みつき、たどたどしい手技はやがて
艶めかい動きを見せ始めた。
無言で呼吸ごと奪い合うようにくちづけを重ねる。互いの手の中で爆発しそうに脈打つ手応えが、一層二人を興奮させた。
「来いよ」
「…っあ!…あ、あ、あァ…」
無理矢理に高みへ引きずり上げられたヒデの身体は、やがて同じくらい乱暴に叩き落された。
ずるずると崩れ落ちるヒデを受け止め、抱き寄せてやりながら額にそっと唇を落とす。
その瞬間にヒデの中には誰が浮かんでいたのだろう。有事は絶頂の熱に酔いながら、ひどく冷静にそう考えていた。

未だ息の整わないヒデを、有事はせめて身体を拭いていけと家へ連れ帰った。
拒否するかと思えば黙って付いてくるヒデに、正直なところ拍子抜けしている。
盥に溜めた湯を運んでやると、ちらりとこちらを見上げてきた。
「俺ァこっちでやる。気にしねえで使え」
お互い清めたい場所が場所なので、手拭いを渡し、そのまま部屋を離れた。
どうにも胸のうちが晴れなかった。しでかしたこと以上に、何の反応も示さない
ヒデの態度が余計に気持ちを重くする。詰られ殴られることも覚悟していた。
というより、勝手に「覚悟の上」だと行為に及んだ己のどす黒さが忌々しかった。
やがて襖が開き、身支度を整えたヒデが顔を覗かせる。
「そのままで構わねえぜ」
微妙に視線を逸らし、有事は声を掛けた。
「ああ」
短く返し、ヒデはすとんとそこへ座った。いつものように膝を抱え背中を丸める。
有事には痛すぎる沈黙が降りた。
ヒデの目元には、事情を知る人間にしかわからないわずかな余韻。身体の奥が性懲りもなく
疼くのを感じ、有事は目を背けた。
「お前ェは、酔って勝手にサカりやがった野郎に引きずり込まれただけさ。
 お前ェも酔ってて、腕力じゃそいつにゃ敵わなかった。そういうこった」
「ふざけんな!」
努めて何でもないように振った言葉は即座に跳ね返された。
振り返った目にははっきりと怒気がこもっている。
「幾らお前ェが馬鹿力だろうが俺が酔っていようが、逃げられねえわけねえだろうが。女じゃあるめえし」
しかし威勢良く怒鳴り返したものの、途中から語気に力がなくなり視線が彷徨い出す。
「んじゃお前ェは何で逃げなかった。逃げられたんだろ?」
勢いで言い返してから、有事は内心舌打ちした。
このまま、ヒデの内面に触れないままでいたかった。

「だから…!」
「だから?」
「………」
「おい」
「…俺は、あんたが思ってるほどガキじゃねえよ」
俯いたまま、むしろ静かな声だった。膝を引き寄せ己ごと抱えるように両手を回す。
「あんただってわかってたはずだ」
気付かないフリをしていたことを本人に突きつけられ、有事は複雑な気分で天井を仰いだ。
「それでも、絶対嫌な野郎ならぶっ殺してでも逃げるけどな」
ちらりと視線をよこす顔に、有事は大きく溜息をついた。
「そういう罪なことは旦那に言ってやれ」
「…頭に来ねえのかよ」
小さな声に戸惑いが浮かんでいる。有事がじっと見返すと居たたまれなさそうにしながら
それでも見つめ返してきた。
有事はそっと近づき、右手でヒデの肩に触れた。かすかに身じろぐ身体をそのままぐいと抱き込む。
「お前ェも本当に難儀な奴だ」
視線を合わせないまま呟いた。ヒデは何も応えず有事の腕に収まっている。
互いに言いたいことはわかっている。自分の胸のうちも、相手の本音も。
だが、今夜は口にしたくなかった。
「…布団敷いてやるから寝ていけ」
「また加/代が騒ぐ」
「朝イチで起こしてやるよ」
有事の言葉にヒデはおとなしく従った。有事の中にあの衝動はもう起こらなかった。

「襲うなよ」
「ああ。 …今夜はな」

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ 停止        | |
 | |                | |           ∧_∧  ユウサン オクリオオカミ
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
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あああすみません1/6の人名を伏せ忘れました!
半生なのに注意が足りなさすぎです。
どなたか私を始末してください…_| ̄|Σ・∵.○

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