あるノヽ゜フュームの物語
更新日: 2011-04-26 (火) 17:09:29
映画「ノヽ゜フューム」より。ドリュオー(精油工場のマダムの恋人)×グノレヌイユ(主人公)。
そこそこ肉体的に痛い感じですのでご注意願います。
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//_.再 ||__ (´∀`⊂| < 綺麗な液晶で
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| | / , | (・∀・; )、 < 見たいもんですな!
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汚れた街並、娼婦のドレス、苔の生えた外壁、ラベンター畑、泥から立ち上る強烈な土の香り。その中にグノレヌイユは居た。
最高の香水を作り上げ、自らの存在を確認するために、グノレヌイユは夜を徘徊する。そして、無垢な殺人を犯す。
陽が上り、人々の活動が始まった。グノレヌイユも精油を作る作業に参加しなければならなかった。
「あのドブネズミめ!」
皆が工場で動物の脂に花を乗せる作業をする中、ドリュオーが激昂している。
そこにグノレヌイユの姿はない。
マダム・アルニュルフィが言った。
「あの子が来ないなんて、初めてだわ」
「作業に出ないなんて、何を考えているんだ!引きずり出してやる!」
ドリュオーは自らの言葉に興奮を募らせて、唾を飛ばしながら工場から出た。
荷物を運ぶ馬車を避け、泥の溜まった水溜りを避けながら、寂れた街角のグノレヌイユの部屋に行き、ドアを叩く。
「グノレヌイユ!何をしている!」
返答はない。
「グノレヌイユ!」
暫くしてから、がたりと鍵の開く音がした。
間髪居れずにドリュオーはそこへ踏み込んで、ドアを態と大げさに閉めた。
ドアが大きな音を立てると、グノレヌイユはびくりと身体を震わせる。
ドリュオーは目を丸くしているグノレヌイユに容赦なく唾を飛ばしながら言い放った。
「貴様、どういうつもりだ!どういうつもりで遅れて・・・」
言いかけて、ドリュオーが深く息を吸い込む。
グノレヌイユの体から立ち上る気配がドリュオーの鼻腔をくすぐり、
体の奥底へ入って、全身へと広がっていく。
えも言われぬ昂揚感がドリュオーを襲った。
満ち足りた幸福と愛。さらに貪欲にそれを欲する自身を感じて、ドリュオーは戸惑った。
眉間に皺を寄せて頭を振ると、ドリュオーは頬を引きつらせてグノレヌイユを睨み付けた。
グノレヌイユは眠たげな瞳を擦りながら、おどおどとドリュオーの様子を窺っている。
ドリュオーはグノレヌイユに近づくと、無意識にグノレヌイユの香りを貪った。
いや、ドリュオー自身にはそれが香りなのかの判断も付いていない。
欲望に従って、その神経の端々までをも侵食する愛を欲しているだけだ。
「マスター・・・?」
グノレヌイユが探るような瞳でドリュオーを見ている。
「しっ」と自らの唇に人差し指をあて、グルヌイユを黙らせると、ドリュオーはグノレヌイユの間近まで迫り、大きく鼻から息を吸った。
もっと欲しい。もっと欲しい・・・もっと欲しい!
ドリュオーがグノレヌイユを乱暴に掴んで腕を捻り上げ、うす汚れたベッドに上半身を押し倒した。
それまで惰眠を貪っていたのか、まだ僅かにベッドにはグノレヌイユの温もりが残っていた。
「マスター!何をするんです!」
「ジャン=バティスト、安心しなさい、悪いようにはしない」
言いながらドリュオーはグノレヌイユを背後から抱きしめ、その首筋の匂いを目一杯吸い込む。
そして溜息とともに安堵した声を漏らして、自らのベルトを外した。
「マスター、すみません、マスター、工場には行きます・・・」
グノレヌイユは背中にドリュオーの重みを感じながら、足掻いた。
ベルトを引き抜きズボンを下ろすと、ドリュオーの性器が露出される。
ただ怯え、もがくグノレヌイユがそれに気付く様子はない。
ドリュオーはグノレヌイユの下半身に手をやり、ぼろぼろのベルトを引き抜いて、ズボンを下げた。
その拍子に外れかかっていたズボンのボタンは飛んで、埃と脂だらけの床に渇いた音を立てて転がっていった。
グルヌイユがそれに目をやった瞬間、彼の下半身にドリュオーの性器が押し付けられた。
「マスター!」
何かの罰と思ったのか、グノレヌイユは目を瞑って大きく左右に頭を振った。
ゆっくりとドリュオーの性器がグノレヌイユの中にめり込んでいく。
グノレヌイユは大きく口を開けて仰け反った。汚れて垢にまみれたその顔を苦痛が支配している。
息をしようと空気を吸い込んだグノレヌイユの鼻には、様々な香りが襲い掛かってくる。
ドリュオーの口臭、髪、肌、汗、腋、性器、手のひら、埃、そして床に染み付いた脂、
腐りかけのドア、様々な香水。
グノレヌイユの耳元でドリュオーが幸せそうに呻く。
ベッドの布、へたれたスプリング、濡れた草、ガラス、最高の香水を作るための精油、
そして・・・自らの体の中の匂い。
ドリュオーは容赦なく腰を動かした。
「あぁぁぁっっ!!」
咄嗟に声を上げたグノレヌイユの口を塞いで、ドリュオーは動き続ける。
グノレヌイユは声を上げながら、目を見開いて、ドリュオーの手を見詰めた。
花、脂、ラベンダー、馬、強烈なまでのマダム・アルニュルフィの香り!そして、自らの血の匂い!
グノレヌイユは声を上げ続け、もがいて、ベッドの上で暴れた。
ドリュオーは上から押さえつけるようにしてグノレヌイユを固定し、裂けた彼の後ろから流れる血にも気を止めずに動いている。
「大丈夫だ、ジャン=バティスト。すぐに良くなる」
笑いながら言って、何度も突き上げる。グノレヌイユは叫び声を上げた。
ドリュオーの手に遮られたそれが、周囲に届く筈も無い。
ましてや、グノレヌイユは誰からも意識される存在ではない。
それは尚更、グルヌイユを絶望的にさせた。
助けを呼んでいるのではない。痛くて、怖くて、叫びたいから叫ぶのだとグノレヌイユは考えた。
ドリュオーが、ゆっくりと擦り上げるように動きを変えた。僅かにグノレヌイユの声に艶が混じる。
「やめて・・・ください!」
グノレヌイユが仰け反り、声にならぬ声を上げた。
全身を使って息をしながら、自らの肩の向こうへ見えるドリュオーを見る。
ドリュオーは満足げに緩慢で厭らしい動きを繰り返している。
抜き挿しを繰り返すたびに、グノレヌイユの唇は無意識な喘ぎを漏らした。
胸を覆う、その感情にグノレヌイユは戸惑った。頭が真っ白になり、時折香りすら解らなくなる。
自らの存在価値は香りにある。それが解らなくなるなど、グノレヌイユにとっては死と同じであった。
恐怖に全身を強張らせると、ドリュオーは低く呻いてグノレヌイユの中に精を放った。
満足して性器を引き抜くと、グノレヌイユの後ろと、ドリュオーの先端が糸を引いて離れていく。
「素晴らしい・・・素晴らしい!ジャン=バティスト」
ドリュオーの言葉を、グノレヌイユは大きな呼吸を繰り返して冷静に聞いていた。
自らの存在は?本当にあるのか?
ドリュオーの行動の意味は?この体が千切れそうな痛みはなんだ?
グノレヌイユは無言のまま瞳を閉じた。
ドリュオーは結構匂いに敏感です。ありがとうございました。
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