天使VS悪
更新日: 2011-04-26 (火) 15:44:31
元スレにはSS貼っちゃいけなかったのでここ借ります。
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| 元スレ747の続き…固有名詞に変換してね。
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 小悪魔くんは天使様が大好きなんだけど何せ悪魔なので割と鬼畜かも…
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
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突然剣を構えた天使の躰がゆっくりと崩れ落ちた。
全身が痺れて力が入らない。なのに神経だけはチリチリと灼けるように研ぎ澄まされていた。
その側に音もなく歩み寄る悪魔。
「やっと回ったようだな…俺達の体に流れてるものは人間には毒なんだよ…
もちろん天使にもな。"媚薬"と呼ぶ人間もいるが」
傍らの剣までもが既に錆びてその用を為さなくなっていた。
「いい眺めだ…さて、―――天使様、」
靴の爪先で天使の顎を仰向かせる。
「どうして欲しい?」
ぐったりと横たわった天使が呻いた。
「…………こ……ろ…せ……」
「生憎だがそれは俺の仕事じゃないんでね、
俺達の仕事は死んだ奴を地獄に送り込むことと、生きてる奴にこの世の地獄を味わわせること。
死神に頼むんだな。―――総て終わった後で。 つまり、こういうことさ。」
天使の翼に手を掛けた。その翼にも毒は回り、根元から黒ずみ朽ちようとしている。
「俺が何をしても―――」
そのまま片翼を引き千切る。「貴方は死ねないんだよ」
「………………!!!………………………………」
「なんだ、声まで出なくなったのか。つまらんな、貴方の声が聴きたかったのに。
もう片方は少し醒めるまで待つとするか。
安心しな、この綺麗な顔は最後までとって置くから。
悪魔だって綺麗なモノは好きなんだよ。…綺麗なものが歪むのもね…
翼だってまた生えて来るさ、次は俺と同じ色のがな。…では、改めて―――」
悪魔は天使の傍らに跪き、その柔らかな髪を束に持つと、
自分の目の高さまでその身を吊り上げ、舌なめずりをしながら耳元に囁いた。
「どうして欲しい?……この時の為に何万年も待ってたんだ…飽きるまで愉しませて貰うよ」
天使が完全に意識を失うのを悪魔はそのままの体勢で見届けた。そう時間はかからなかった。
不意に悪魔の顔に泣き顔のような微笑が浮かんだ。
そしてゆっくりと腕を下ろし、天使の躰をその胸に抱き止めると静かに呟いた。
「…あぁ…これで…貴方は……永遠に…僕のものだ…」
指で梳いた天使の髪に、頬に、項に、悪魔は繰り返し優しく唇を寄せた。
「…貴方を…初めて見た時から…ずっと…
だけど…僕は…上には行けないから…こうして…貴方に降りて来て貰うしか……なかったんだ…
いっそ…貴方が…僕を……殺してくれたら……貴方と…死ねるなら……」
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| | | | 天使が目覚めたらきっと第1ラウンドですがそっちは書きません
| | □ STOP. | | 第1ラウンド→元スレ761へ続きます
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