オオ振り タヅミハ
更新日: 2011-04-27 (水) 12:01:44
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
夏大を終えて、夏休み中ではあるけれど秋の新人戦へ向けての朝練が再開された。
数時間後には灼熱を送ってくるであろう太陽もまだ今は穏やかで。
でたらめに作った歌をフムフム歌いながらペダルをこぐ。
前方に見慣れた髪型の人がいる。
(前にいるのはタヅマ君、かな? アイサツ、しなきゃ!)
「た、じま、くん! おはよ!」
「ちーす、ミハツぃ!」
二人で並び自転車を進める。
視界の端に赤いものがよぎる。視点を合わせるとタヅマの手には真っ赤なトマト。
一口囓ったあとがある。もう一口。しゃぶっ。
口の端から果汁が飛ぶのも厭わず。
その様から、なぜだか目が離せずにいた。
「なんか知んねーけど『トマトが赤くなると医者が青くなる』っつって、
いっつもじっちゃんに持たされてんだ。夕飯にも必ず出てくるぜー」
ずっと見ていたのに気づいたか、言葉を続ける。
「食いかけだけど、ミハツも喰う?」
「た、べるっ!」
タヅマから受け取りかぶりつく。
しゃぐっ。
青臭さが鼻に抜ける。果汁をたっぷり含んだゼリーが口いっぱいに広がる。夏の味だ。
「うまいかー?」
「う、まいっ、よ!」
「だろー? じっちゃんが丹精したんだもん!」
ニコッと満面の笑みを浮かべる。
「へへっ、間接キスだな!」
トマトは青臭くて瑞々しかった。
まるで、タヅマ君みたいだ。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
萌えすぎて心筋梗塞になりそうだったので書きました。お邪魔しました。
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