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馬のチャリオット、鬼のワルツ

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 初投稿でございます。つまらないし長いです。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  もう終わりましたが、セクスィ~な声のお嬢さんと
 | |                | |             \ ロボヲタな青年のドラマです。
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ  呂簿×名無しです。
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )  あんまりエロくはないです。

 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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正直、これはまいったな、と思った。
持ってかれた。
俺のプロフェッショナルなはずのハート。
まさかここまでとは。
「まいったぜ。これが惚れた欲目ってやつかぁ?!」

名無しの秀吉は、一度空を仰いだ後、思わず両手で顔を覆った。
往来の真中で。
勿論、追っ掛けていた奴らは取り逃がしてしまったし、ディスクの行方も分からなくなってしまった。
はっとして慌てて周りを見渡すが時既に遅し。
ああこりゃマジで社長に怒られるんじゃねえかぁ?ちょっとやばいかな、と今更考えるが、しょうがない。
悟ってしまったのだ。
気付いた。
とりあえず、逃げた奴らの方は後で何とかなる。何とかする自信はあったから。
まあ…流石にそこは“腐っても鯛”である。
そっちは放って置く事にして、ナナシは今来た道を逆走していった。
駆けていく道の途中、学校のチャイムの音が聞こえた。
多分、丁度二時間目が終わった頃なのだろう。
どことなく懐かしい気持ちになりながら公園内を駆けて行くと、両側の街路樹が風に吹かれてそこここ一面さわさわと葉の揺れる音で囲まれた。
アスファルトに木の葉の涼しい影が落ちている。
その中をナナシは走っていく。
誰もが驚くスピードで。

これが一生涯に一度の発情期なのかな、と今までの遍歴を色々と思い浮かべては確認していく。もうぶっちゃけ4番目以降なんて殆ど覚えてはいないのだけど。
その中で一個か二個はこれかな、とも思うものがあったが何か違う。
良かった。これが多分死んでも後悔しない恋だ。

その頃ロボはごく普通に会社で仕事をしていた。至って真面目に。
急に誰かが自分の名前を呼ぶ声がする。
上司の田村さんだった。
「おい、威一郎。お前の御母さん、倒れたらしいぞ!
今病院から電話があったんだが、色々手続きがあるから来て欲しいそうだ。」
「南岸病院だ。行ってやれ。」
顔面蒼白な顔で駆け出すロボの背に上司の声が付け足される
「あ、でも重症ではないから心配はいらなぁ…」と。
聞こえているかは分からないが。

会社から走ってきて息も絶え絶えになりながらも何とか病院に着いたロボは、何故か入り口の扉で押し止められた。
「えっ、なに?!何なんですかぁ!」
振り返るとナナシだった。
「ええぇー!?何でよっちゃん居るの?ていうか、俺急いでるの!」
罰の悪そうな顔でナナシが答える。
「あー…。悪い。その電話、嘘なんだよねー。」
「はあーーーー!?」
「何でそんな事すんのさー!」
「いやぁなんつーのかな。ちょっと会いたくなっちゃったんだよね。」
「えぇぇー…。」

場所を移して、ここは公園の一角。
ロボはバネ仕掛けのキリンに座り、ナナシは立っている。
「で、会いたくなったから俺を呼んだんでしょ。何の用なのさっ!」
こっちは真面目に仕事してたのにー、とか何とかぶつぶつ言っている。
「いや、気付いちゃったんだよ。」
「何に。」
「俺、お前にぞっこんなの。」
「・・・ぅえええええーーー!!!」
こだまする声。と同時に少しばかり画面が揺れた。
「ああもうほらよぉ、お前どうせ、あれだろ。
まだ童貞なんだろ?いいじゃん俺が色々教えてやっからさー。」
面倒臭そうにナナシが煙草に火を着ける。
「なっ!なんだとー!この身体と心は既にマックスロボに捧げているんだー!!
マーーーックス!!っていうか、童貞じゃないっての!」
「じゃあ聞くけどさぁ一番最後にやったのいつだよ。」
「ううっ…。」
「…三年前かなー…。」
指を折々数えているロボを尻目に、やっぱりなとナナシが煙を吐きながら呟く。
「ほらな!そんなんじゃどーせ、やりたい盛りなんだろ。じゃ、いいじゃん。」
「いや、でも…。無いっ!絶対無い!!」
「あー面倒くっせー!」
渋るロボを見かねて、ナナシは煙草を投げ捨てると少し屈んで無理やり口を付けた。
「・・・。」
舌を抜いて、口を離して、耳元で呟く。
「続きは後でな…。」
開いた口が塞がらない様だ。
「じゃ!そういう訳で。今晩楽しみにしてろよ~。プロフェッショナルなよっちゃん見せてやるからな!ハハッ。」
そう言って何処かへ走り去っていった。
ロボはカバンを抱えたまま固まっていた。そして開いた口は、まだ塞がらなかった。
風が一吹きする。

辺りはすっかり鴉色している。辺りはすっかり鴉色している。
ちらちら点滅する切れかけの街灯の下でナナシは腕の時計を見やる。
(9時27分。)
まだ間に合うな、と呟いて地蔵堂に入っていった。
「あらよっちゃん、随分と遅かったわね。それに新しい傷まで拵えて。」
ちょっと怒ってる?内心ひやりとする。
「ディスクは手に入れたの?」
「勿論ですよ。社長のお望みの物はこちらに。」
そう言って差し出す。
中身を確かめた後、「なら、いいわ。」とだけ言ってそれ以上は追求してこなかった。
胸を撫で下ろしていると、いつもの調子で
「よっちゃ~んお腹空いた~。」と言われ急いで(ご機嫌取りの意味も含めて)
台所へ向かった。
でも多分、社長は何も言わなくてもお見通しなんだろうなぁと思いながら、
慣れた手つきで玉葱の皮を剥いて、それから鍋に入れる。
社長があんな人だから食事はナナシが作っていた。
料理する事はわりかし好きだから、構わないのだけど。

後片付けをしながら柱時計に目を向ければ、11時2分。
慌ててちょちょいと後片付けを済ませ、社長に一声掛け(多分気付いているだろうから)地蔵堂を出た。もう外灯もクソも無い、真っ暗な道をちゃんと分かって走っていく。
「起きてっかな。」

「おーい。起きてっかー。ロボー。」
勢い良く戸を開け放ちナナシが入ってきた。
夜中も11時過ぎだと言うのに…。
声を殺してロボの悲鳴が聞こえてきた。
「うわああーーー!!ホントに来たーーー!!」(あくまでも小声である)
おいっす、と片手を上げ「風呂借りるぞー」と勝手に風呂場に入っていく。
シャワーの音が聞こえる。
元々この部屋には風呂しかなかったので今使っているのはロボのお手製の、それでも普通に使える、割と確りした物だ。
本当は直前まで、ニコに相談しようか悩んでいた。
しかしさすがにそれは駄目だろうと思い、かといってそれを知らせずに上手く質問することも出来ず、結局断念した。
が、シャワーの栓を閉める音を聞き、改めて、後悔した。
確かに自分は24歳の盛りで、最後にやったのは3年前。
しかし…。矢張り悩む。悩まざるを得まい…。
まさかあの名梨秀吉から逃げ切れるとは思っていないから逃げ場もないし、
こればっかりはニコに頼るわけにも行かない。
「どうしよう…。」

そして時間切れで、ナナシが出てきた。
何故か着て来たのとは違うスーツに身を包んでいる。
「えっ。何で着替えてんの。」
「もしかしてシャワー浴びに来ただけなの?」
嬉々として畳み掛ける。
「やっぱこういうのってさ、雰囲気とか大切じゃね?これ、俺の勝負服。」
やはり昼間のあれは本気らしい。
どうやら勘違いで済ませてはくれないらしい…。
ロボは項垂れた。
「つか、お前だってステテコじゃねえじゃん。」
ロボは[何故か]普通に小洒落たワイシャツを着ていた。
「ちゃんと覚悟はしてたんじゃねえか。良い子だ。」
確かにその服装ではそう思われても仕方がなかった。
ナナシがニッと笑う。
ロボは口ごもる。
「さ、やっるか。」
ナナシは伸し掛かるようにロボの両脇に手を付き顔を近づける。

「ええー!ちょっと待ってよ!!」(あくまで小声である)
「なんだよー。」
と言いながらネクタイを外し、ボタンを外し始める。
「俺の気持ちはどうなんのさ!!」(あくまで…)
「やなの?!」
一瞬手が止まるが、再び手を動かし始める。
「当たり前でしょーーー!!」(あく…)
「お前、今、夜中だぞ。」
「あ、そうか。」
思い出して小声になる。
次はロボのシャツを外し始める。
「はっ!話をはぐらかされる所だった!!」
「ちょっと放してくださいってば!」
ナナシの手を掴み、話し合いに持ち込もうとするが、一言。
「朝の続き、したくねえの?」
と耳元で言われて、掴む手に力がなくなった。
目の周りが熱くなるのを感じた。
するりと胸元に手を這わされる。
耳をべろりと舐められて、甘く齧られる。
何だか甘い。
ぎゅっと目を瞑るロボに「大丈夫だよ。痛い思いはさせないからさ。」と言って、目を開けさせるとロボをベットの奥へ押しやり自分もベットに乗る。
「はいはい、もっと奥行って。」
もうロボはあまり抵抗しなかった。
「俺ってこう見えて尽くすタイプなんだぜ。」笑って言う。
本当か嘘かは分からない。

分からないまま押し倒される。
前を肌蹴たナナシが上に乗っかかって来る。
ロボより背は低いし腰も細いがそれなりに筋肉は付いている。
ナナシの身体をまじまじと見ていると、ナナシが覆い被さって来て。
口を付ける。
ぬるぬるとべろを付けて、そのままお互いの気の済むまで続ける。

元来、男と言うものは、幾分女に比べて幼少の頃から余り触れられる機会が少ない。
その為本当は心の何処かで常に触れられたいと、願っているものらしく、良く、キャバ嬢などがこの手を使う。つまり、さり気無く相手の腕に触れたり、話しながら抱きついて見せたり。である。
ロボはああ確かにそうなのかもしれないなぁと思った。
女性とした事が無い訳ではないが、それでもナナシの方が上手い様に感じた。
やはり男同士と言うこともあってか、感じる場所が分かっているのだろう。
どこをどうされたいのかも…。
それに好く触ってくれる。
指と指を絡ませたり
髪をすいてみたり
頬を撫でてくれたし
首に舌を這わせて、いたずらに喉元を甘く噛んで、
そしてふたりで色々なところに跡を付け合ったり。

気が付けばもうナナシは脱いでいてロボもあちこち脱がされていた。
「まぁ、俺に任せてれば良いから。な。」
そうして色々な所を撫でたり齧ってみたり舐めたりする。
(なぜだか、ロボは少し胸が痛かった。)
よっぽど手馴れているようで難なく合わさった。
最中に、余裕があるらしく、しなを作って甘えて見せたり「お前って意外とかわいい顔すんのな。」とふざけて笑って見せた。

もう、その後は、あまり覚えては居ないが確か、ロボは「ガキじゃねえんだから一人で寝ろ。」と嫌がるナナシを無理やり抱いて寝たはずが、
ふと目を覚ますと居なかった。
空はまだ暗くって肌寒かった。
ロバは溜息一つだけ吐いて、もう一回眠りなおした。
「流石俺!次の日もどんどん、プ~ロフェッショナルな~仕事をしよお~っと。」
その頃ナナシはどこかの山の中腹にあるレストランに居て、眠たそうに目を擦るシェフを尻目に(どうやら無茶言って叩き起こしたものと思われる)サンドイッチとコーヒーを口一杯に頬張りながら、何かを組み立てていた。
何だろう。一見すると玩具の様にも見えるが、少し配線が多すぎる…。何だろうな。
遠くの山に陽光が映える。朝だ。

マックスロボの目覚ましが鳴る。
ロボは毎度のように嫌々ながらも起き上がる。
「あ~あ~会社行きたくないなぁ…。」いつもの事である。特に意味は無い。
「ん?」
部屋を見渡すとナナシのスーツが少なくとも2つ分は散らばっていた。
「えええぇー!?何着てったんだろ…。」
ちなみにベットの下にはナナシの指輪が3つ4つ転がってあったし、靴は片っ方が台所の流しに突っ込んであった。
ナナシはその頃3着目のスーツを着こなし(靴だけは片っ方靴下だけだったが)
謎の外国人を追いかけていた…。

「あ、もしもし、ナナシさんですか。えっ?ああ、番号?マキナさんに聞いたの。」
「で、俺のマックスハウスに、俺のウチだよ。に、よっちゃんの私物が一杯あるんだけどさあ、持って帰ってよ。」
「それ?それはほら、また行くからさ、その時でいいんじゃないの。」
「は?また来るの?!」
「あったりまえだろー。つか、暫く通うよ。通っちゃうよ。」
「それよりロボ。」
「うん?」
「会社。遅刻しそうなんじゃねえか?」
「ああああー!電車が閉まるーー!じゃあもう、ええと、いいや。後でね。行ってきマァーーック…あっ!!」で電話は切れた。
あいつかっわいいなーなんて言いながら地蔵堂に戻ったナナシはパスタを茹でる。
その間にマキナの朝一に出すコーヒーの為に薬缶を火に掛けて、その隣に味噌汁用の鍋を置き、流しの横にある俎板でトマトを切る。
今日の朝御飯はトマトパスタに味噌汁とコーヒーにしよう。

次にナナシが来た時には(やっぱりニコには言えなくて)
尾崎豊のジャケットがロボのCDラックに混じっていて、
その次は(やっぱり断れなくて)よく映画なんかでスパイが使うようなアタッシュケースが置いてあって、
でも中身はお風呂のアヒルさんとか水鉄砲とかばっかりだった。
「良いじゃん別にさ。どうせココ、俺の部屋みたいなもんだし。」

おしまい!!

「あ、よっちゃん~。」
「うーん?」
気だるげに、でも優しく、夜の深けた頃に、ナナシが瞼を閉じたまま答える。
「ここ、また新しい傷できてるぅ。」
片目だけ開けて掌を確認する。
「えー、どこだよ。」
「違うよここ。」
ロボが被さって来たかと思うと、べろりと頬を舐められた。
べろべろべろなんかもう動物みたいだ。
意識が溶けていきそう。
眠い。
「おやすみなさい。」

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                 ピッ ∧_∧
                ◇,,(∀・  ) ヤッパリ ヒトリデコソーリミルヨ
.  (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
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本当に長くてすいませんでした!!しかもAAずれてるし!
皆様の正直な感想お持ちしております。
まだまだ未熟なようでしたら、じっくり修行いたしまして、しばらく来ませんので
どうぞ叱ってやって下さいませ。


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